鉄血の魔法少女オルフェンズ育成計画   作:露湖ろこ

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前述した通りこの話は作者のふとした思いつきです。
本当に目茶苦茶かもしれません。
てか、文章の確認なんてろくにしてません。
そんなでもいい人はこの先もどうぞ
OK?(メアリ風)


夢と魔法と鉄と血の世界にようこそ!

 ここは名深市にあるごく普通の民間警備会社「鉄華団」の本部の一室である。

その部屋には向き合うようにソファーが配置されており、そのソファーに男性が二人向き合って座っている。

「ねぇオルガ、次は何をすればいい?」

「そうだなミカ、久々の休みだ。二人でゲームでもしてみないか?」

そう言ってオルガと呼ばれた男性はミカと呼ばれた男性、三日月にタブレットを手渡す。

「これをやればいいの?」

「あぁミカ、巷で話題の魔法少女育成計画ってやつだ」

三日月は無言でタブレットを操作して自分のキャラクターを作る。

癖のあるセミロングの黒髪にアホ毛。瞳は青く、黒いセーラー服を着ている。

そしてその手にはメイスが握られている。

「おいミカこれって・・・」

オルガが何か言おうとした瞬間三日月が遮るように言う。

「気にしちゃダメだよオルガ。それにこれが一番作者からしたらしっくりくるんだ」

「おいミカ作者って・・・」

「もういいよ喋らなくて」

「すまねぇなミカ・・・」

オルガは謝り、三日月は無言でタブレットと向き合っている。

 部屋にはゲームの音以外何も聞こえる音は無く、気まずい空気がしばらく続いていたが。

しかし突然その沈黙を破るようにゲーム内からある音声が聞こえてきた。

「おめでとうポン!」

タブレットの液晶画面にはゲームのマスコットキャラクターであるファブが映し出されている。

そしてそのファブが三日月に話しかけているのだ。

「なにこれ?」

三日月は疑問に思い言った。

「こんにちはファブだポン」

「知ってるよ」

「あなたは本物の魔法少女に選ばれたポン!」

「は?」

「三日月・オーガスあなたの行動、性格、知力全てにおいて魔法少女の適性があるとファブは判断したポン!」

「なにこれ?」

三日月は疑問に思いオルガに尋ねる。

するとオルガはこう言った。

「これってあれじゃねぇのか?最近噂の何万人かに一人が本物の魔法少女になれるってやつじゃねぇのか?」

「へぇ、面白そうじゃん。オルガどうしたらいい?」

「決まってるじゃねぇか・・・」

三日月の問いにオルガが途中まで言ったところで少し溜め込むように口を閉じる。

そして息を吸い込み、ドヤ顔で言う。

「魔法少女をやっちまうのさ」

「うん、わかった」

三日月は迷うことなくポチッと画面をタップした。

すると三日月の体は光に包まれ、光が止んだ頃。

そこには先程までの三日月の姿は無かった。

「なにこれ?」

再び三日月そう言った。

髪質や色等は先程から変わらないが、明らかに長くなっており、肉付きが良く力強かった体は細く華奢な体になっている。

服も鉄華団マークがプリントされたのコートから黒いセーラー服にかわり、声も女子の可愛らしい声になっていた。

「どうしようオルガ。多分これ本当に女の体だ。」

「マジかよ・・・」

「そうだポン」

ファブが平然と言い、続けた。

「男が魔法少女になることはとても稀でレアだポン!」

「ねぇオルガこれからどうしたらいい?」

「あぁ少し待ってくれ・・・頭の整理が追いつかねぇ」

「ダメだよオルガ、目をそらしちゃ。これは大事な話なんだ」

室内はまた先程のように重っ苦しい風陰気に包まれる。

「今日から魔法少女ムーンライトバルバトスとして活躍するポン!」

「それでいいの?オルガ」

「あぁそうだなうん・・・うん?ムーンライトバルバトスってなんだ?」

「気にしちゃダメだよオルガ」

「そ、そうか」

「話はもう済んだのかポン?なら手を出すポン!」

ファブが言ったので三日月は手を前に出すと、三日月の手の上に卵方の物体が現れる。

「魔法の端末マジカルフォンだポン!これを使えば魔法少女としての基本的なチュートリアルを学べるポン!他の魔法少女と連絡も取れたりするポン!」

「へぇそうなんだ。便利だね」

「魔法少女はそれぞれ一つずつ特別な能力があるポン。ムーンライトバルバトスの能力はメイスを叩きつければなんでも壊せる能力だポン」

ファブは一旦休憩するように黙って、また続けた。

「魔法少女の目的は人助けをしてマジカルキャンディーを集めることだポン!」

「んじゃあいつも通り仕事してればいいの?」

「ムーンライトバルバトスならそれでもいいポン。自分が望まない限り接触した人間の記憶は曖昧になるし、写真や映像に取られてもぼやけるから安心して活躍するポン!」

「そっか。じゃあオルガ初めては何をすればいい?」

「そうだな、初めは景気よくパッーといきてぇからなぁ」

そう言ってオルガは室内にあったテレビを付ける。

テレビを付けると目に飛び込んできたのは銀行の立て篭もり事件だった。

「こいつらをやればいいの?」

「あぁそうだな。やっちまえ」

わかったと三日月は言って部屋の窓を開け、飛び出して行った。

 

 

 鉄華団の本部を後にした三日月はビルとビルの間を跳ねるように進みながら立て篭もり犯の居る銀行へ向かう。

銀行までの道の最後のビルから飛んだとき、真下には警察と野次馬の群れ。

「ファブは人前に出ても大丈夫って言ってたっけ?」

三日月はそう言って重心を下に向け、一気に降下する。

煙と瓦礫が宙を飛び、マスコミがシャッターを熱心に光らせる。

警察も何か騒いでいるか全て無視だ。

三日月が目指すのはただ銀行の中の立て篭もり犯だけだ。

扉を開こうとするも固く閉ざされている。

「使ってみるか」と言って三日月はメイスを扉に叩きつける。

銀行の中から人質達の悲鳴とかが聞こえる。

「なんだてめぇ!」

「うるさいなぁ・・・」

煩わしそうに三日月は立て篭もり犯の一人を真下からメイスで顔を殴り上げる。

何かの砕ける音の後に血飛沫が舞い、立て篭もり犯の一人は天井に突き刺さる。

「悪魔め!こっちは銃を持ってるんだぞ!」

もう一人が何か言っているのに気づき三日月は振り向く。

「状況を考えろ。銃をを持ってるのは私だ」

「それが?」とだけ言って三日月はもう一人の立て篭もり犯にメイスを振り上げる。

鈍い感触と鈍い音を響かせて人間が潰れる。

立て篭もり犯を片付け終わり、三日月は振り向き人質達に言った。

「もういいよ。さっさと出て」

三日月の言葉に人質達は逃げるように銀行を出て行った。

それに続くように三日月も真正面から堂々と銀行を出て近くのビルの屋上まで飛んだ。

 ビルの屋上には二人の少女が居た。

白い学生服姿の少女と竜騎士姿の少女だった。

しばらくの間見つめ合っていると竜騎士の少女が言った。

「君も魔法少女だよね。私はラ・ピュセルだ」

ラ・ピュセルと名乗る少女に続いて白い学生服姿の少女も言う。

「私スノーホワイトです」

三日月は「そう」と一言だけ言ってその場を立ち去ろうとしたがラ・ピュセルに引き止められた。

「君名前は?」

三日月は面倒そうに頭を掻いてから言った。

「みか・・・ムーンライトバルバトス。でいいんだったけ」

そして三日月はビルを飛び、鉄華団の本部まで帰っていく。

「ムーンライトバルバトス・・・」

その場に取り残されたラ・ピュセルとスノーホワイトは三日月のどんどんと遠ざかっていく三日月の背中を見つめていた。




この話を思いついた経緯はまほいくオープニングの叫べを聞いてたら鉄血の2クール目オープニングの叫ぶところを思いついたことから始まりました。
なんで思いついたんだすかね?
今回この話後半がかなりヤケクソだった気がします。
誤字脱字修正点やアドバイス、感想などがあればよろしくお願いします。

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