剣の帝の異世界冒険   作:アルクロ

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第四十話「呪言の切り裂き悪魔」

あらすじ

剣帝は眠りながら悪夢を見てしまっていた夢の内容は大切に思う娘に離れられると言うものだった剣帝はその後悪夢から飛び起き、セラフォルーを起こしに行くとサーゼクスから会議の知らせが来た、なので剣帝はセラフォルーと対カオスブリ・ゲートとの決戦の為会議へと向かった

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~三種頭目会議後~

 

サーゼクス「最後に、本来なら同族同士の戦闘は避けたい所だが今回は致し方ないからね。みんな全力で奮って貰いたい」

 

サーゼクスがそう言うと席に座っていた各々が立ち上がった

 

セラ「行くよ、剣帝君」

 

セラフォルーはそう言いながら会議場の外へと歩きはじめた

 

剣帝「了解しました。我が主」

 

剣帝はそのすぐ後ろを付いて行く

 

~???~

 

紅色の部屋の中で夜鴉が椅子に座っていた

 

夜鴉「あの餓鬼が調子に乗り出してるしそろそろ始末しないとな」

 

??「お呼びでしょうか?」

 

夜鴉が居る部屋の中に黒い鹿の角の様な物を付けた割烹着の女性が入って来た

 

夜鴉「鹿角、お前の旦那はまだ来ないのか?」

 

と夜鴉が問を投げ掛けると

 

鹿角「jud.まだ夢の中です。それと忠勝様は私の旦那ではありません」

 

と返答をしつつ間違っていると思った部分を否定した

 

夜鴉「カッカッカッ!もう認めちまえよ。何年このやり取り続けてると思ってんだよ」

 

その返答を聞いた夜鴉は軽く笑った

 

鹿角「jud.五十六年三ヶ月二十三日です」

 

鹿角は夜鴉が笑いつつ言った言葉へ正確な日数を言った

 

???「殿はそう言う事を言ってんじゃねえと思うぞ。てめぇはそう言う所が堅すぎるぞ」

 

そう言いながら更に部屋の中に白神の白ヒゲを生やした武者鎧姿の男性が入って来た

 

鹿角「忠勝様、おはようございます随分と遅い起床でございますね」

 

と鹿角が礼をしてから言うと

 

忠勝「うるせぇ!我の睡眠時間増やしたのはてめぇだろ!」

 

と忠勝は怒鳴るように言った

 

鹿角「余計な物を買ってくるからいけないのです。ただでさえ物価がどんどん高騰していくと言うのに」

 

と少し怒ったように、かつ問い正すように言った

 

忠勝「うぐ!でも、娘を焼肉に誘うの禁止とか有り得ねぇだろ!」

 

と忠勝は反論した

 

鹿角「夜鴉様、この事をどう思われますか?」

 

しかし、鹿角は夜鴉に自分と忠勝どちらが正しいか聞いた

 

夜鴉「鹿角が正しいな。年頃の娘を焼肉に誘うとか真面目に無いわぁ、スイーツパラダイスとかに誘えよ」

 

と忠勝に呆れたように言った

 

忠勝「そ、それは我が恥ずかしいと言うか何と言うか。それより!呼んだ用件は如何か!」

 

と忠勝は別の話題を切り出した

 

鹿角「話を反らしましたね」

 

しかし、その行為に鹿角にツッコミを入れられてしまった

 

忠勝「うるせぇ!殿、今回は何でしょうかい」

 

と忠勝が夜鴉に尋ねると

 

夜鴉「とある調子に乗った餓鬼を殺して欲しくてなぁ。途中の邪魔者は好きにしろ」

 

と忠勝が尋ねてきた事柄への答えを出し、命令を下した

 

忠勝「応!では言って参りますぜ」

 

忠勝はそう言いながら部屋を後にしようとしていると

 

夜鴉「終わったら酒でも呑もうや」

 

と夜鴉から誘われた

 

忠勝「うっし!やる気出てきたぁ!」

 

すると、忠勝はさっきにも増してやる気を出した

 

鹿角「ほどほどにしてくださいね?誰が介抱するとお想いで?」

 

だが、鹿角が注意するように言う

 

忠勝「うっ、わかってらぁ。では本多忠勝出陣する!」

 

と忠勝は部屋を後にした

 

夜鴉「鹿角、支えてやってくれ。後、俺の御気に入りは消さないようにな」

 

と夜鴉は鹿角にも命令を下した

 

鹿角「jud.では私も行って参ります」

 

鹿角は命令を聞くと部屋を後にした

 

夜鴉「さぁてと二世ちゃんと戯れてきますかね」

 

そう言って夜鴉も部屋から消えた

 

~朱天の荒野~

 

朱色の空にはカオスブリ・ゲートの所属員であろう、魔術師や悪魔、堕天使や天使と三界同盟の悪魔、堕天使や天使が戦っていた

 

剣帝「セラ様…」

 

剣帝がセラフォルーに向けて喋ろうとしていると

 

セラ「うん、行ってらっしゃい」

 

喋り始める前にセラフォルーはそう言った

 

剣帝「………有難う、セラ」

 

剣帝はそう呟き全身に赤い鎧を纏うと戦闘域に向かって飛んで行った

 

~朱色の荒野:戦闘中域~

 

剣帝「どうした?この程度か?この程度かで俺の主に挑もうと思ったのか」

 

剣帝は呆れたように言いながら魔術師や悪魔や天使や堕天使を薙ぎ倒して行くと

 

魔術師A「今だ!やれぇ!!」

 

一人の魔術師がそう言い放つと剣帝の近くに魔法陣が展開された

 

剣帝「これがどうし……」

 

剣帝が何時も通り爆炎の魔術を使おうとしたが

 

剣帝(魔術を使えなくなったか…)

 

剣帝がそう考えていると

 

魔術師A「今だ!今ならば奴は魔術を使えない!遠距離から攻めれば倒せるぞ!」

 

魔術師が周りの魔術師や悪魔や天使と堕天使に言った、すると、周りの魔術師達が魔術師を使って攻撃を仕掛けた

 

剣帝「……ハァ…未知の敵への警戒心が無さ過ぎるだろ」

 

そう剣帝はボソリと呟いた、そして、剣帝の指から青白い光が放たれ始めた

 

もと しょうげん

剣帝「求めるは焼原>>>

くれない

・紅蓮」

 

剣帝がそう言いながら天に向けて指を滑らせると魔法陣が展開され炎が天に撃ちだされその炎が砕けて降り注いだ

 

魔術師A「何っ!?グアァ!」

 

降り注いだ炎は周りの魔術師達に直撃した

 

下級悪魔A「何だその魔術は!」

 

と一人の悪魔が問い掛けると

 

剣帝「違うんだなぁ…これは魔術じゃないんだよなぁ……」

 

剣帝はニヤリと笑いながらボソリと囁き

 

もと らいめい

剣帝『求めるは雷鳴>>>・

いずち

稲光』

 

剣帝がそう言いながら悪魔の居る方向を向きまた指を滑らせると、剣帝の眼前に魔法陣が展開され、魔法陣から雷が放たれた

 

下級悪魔A「グアァァ!!」

 

雷が当たると下級悪魔は断末魔を上げながら焼け焦げ、炭になった

 

剣帝「記憶にある魔法ならやっぱり『眼』が無くても使えるみたいだな…でも、魔術は無理か」

 

剣帝は再度爆炎の魔術を発動しようとしたが、やはり発動出来なかった

 

剣帝「うぅーん……魔法と素手だけで片付けるとなると数が多いなぁ」

 

剣帝の目線の先には何百何千の敵勢力の悪魔や天使達が居る

 

剣帝「仕方無い…使う気は無かったんだがな…」

 

剣帝はそう言いながら腰に常に帯刀している木刀を抜き、刃に指を這わせ

 

剣帝「世を呪え…全てを喰らえ…敵を消せ…殺せ…倒せ…壊せ…全て…総て…全てを滅ぼせ」

 

剣帝がそう言いながら木刀を撫でると、木刀が変化し紅い刃の真剣となった

 

剣帝「さぁ、行こうか!」

 

剣帝は剣を握り締めながら敵のまっただ中へと飛んで行った




無名「よぉ、久し振りだな読者諸君、毎度お馴染みの無名さんだぜ、さてさてさぁて、今回の話を振り返るとするか……完っ全に他所の世界の魔法使ってやがるなぁ…加減しろよなぁ……ハァ取り敢えず今回も読んでくれて有難うな、次回をお楽しみにな」

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