剣の帝の異世界冒険   作:アルクロ

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第三十七話「力の開放はウサミミと共に」

あらすじ

ロキによって殺害された剣帝、それに激昂してロキに向かっていくソーナに一つの力が授けられた、それは仮面ライダーに変身するための道具だった、それを受け取りその力を使い剣帝を復活させる為に頑張ろうと意気込むのだった

――――――――――――――――――――――――――

ソーナ(新しい力と言われてこの白い物を頂きましたが…どう使えば良いのでしょう…)

 

ソーナがそんな事を考えて下を見ていると足下に自分が写った水溜まりが見えたかと思えばその写った自分の腰にベルトが装着され、そのベルトは自分の体自体にも装着された

 

ソーナ「これは一体……もしかして!」

 

ソーナはベルトの全面部分にあるへこんだ部分に持っている白いカードバックルを差し込んだ、するとソーナの姿が白い聖騎士のような姿へと変わった

 

ソーナ「これがさっきの方が言っていた新しい力」

 

ソーナがそう呟きながら自分の姿を見ていると

 

ロキ「何時まで我を待たせるつもりだ!」

 

ロキが魔法弾を放った、が

 

ソーナ「ハァ!」

 

白鳥の翼のような薙刀で魔法弾を斬った

 

ロキ「ほぉ、やはりあの方から力を貰っただけあってこの程度では当たりはせんか、ならば、これならどうだ?」

 

ロキは自分の背後に魔法弾を大量に用意し、一斉に発射した

 

ソーナ(流石にこんな数は弾ききれない!)

 

ソーナがそう考えるとソーナの目の前に機械的なフォルムではあるが丸さの残る大きな白鳥が現れソーナを庇った

 

ソーナ「私を…庇った?」

 

ロキ「やはりあの方からの贈り物というだけあって硬いな、ならば!」

 

ロキはそう言うと魔力弾を収束して大きな魔法弾を作り出した、だが

 

白鳥「プェェェン!」

 

白鳥が翼をはばたかせて突風を起こした

 

ロキ「クッ、鳥風情が我の邪魔するな!」

 

ロキは白鳥に向けて魔法弾を放った

 

ソーナ「やらせはしません!」

 

だが、今度はソーナによって魔法弾は斬られて攻撃を防がれてしまった

 

ロキ「雑魚風情が………」

 

ロキは怒りで歯軋りをした

 

ソーナ(この力を使えば、悪神ロキに勝てる!)

 

ソーナ「悪神ロキ、覚悟!」

 

ソーナがそんな事を考え攻撃しようと薙刀を振るうと

 

ロキ「調子に乗るなぁ!」

 

ロキが衝撃波混じりの魔力を身体から発してソーナを吹き飛ばした

 

ソーナ「キャア!」

 

ソーナは軽く8m程後ろに飛ばされてしまった

 

ロキ「こちらが加減をして相手をしてやれば調子に乗るとは、雑魚風情が我に勝てるとでも思ったか!」

 

ロキは先程まで放っていた魔法弾の数段魔力のこもった魔法弾を大量に出現させソーナに向けて一斉発射した

 

ロキ「神々の黄昏(ラグナロク)が始まる前の死亡者となるが良い、フハハハハッ」

 

ロキはそう言って高笑いをした

 

ソーナ「ゴメンナサイ、剣帝様…」

 

魔法弾はソーナに向かって行き爆発して煙が起こった

 

剣帝「オイゴラ、ロキ、俺の大切な主の妹君たるソーナ様を傷付けようとするなよ」

 

だが、魔法弾は一発足りともソーナには当たっておらずソーナの前方には剣帝が立っていた

 

ロキ「何?貴様は確かに我がこの手で葬った筈だが、何故生きている?それにその身体は」

 

とロキは剣帝の身体を不思議そうに眺めた、何故ならば

 

剣帝「俺がそう簡単にくたばるかよ」

 

剣帝の身体は傷一つ無く、消し飛んだ筈の両腕も有り、手をゴキゴキと鳴らした

 

ロキ「……やはりあの方の創り出した者、だという事か」

 

と言いながら再度魔法弾を出現させた

 

剣帝「そういうこった、それと悪いが此処からは俺も本気でやらせてもらう」

 

剣帝はそう言うと懐から緑色の銃とカードバックルを取り出した。そして、それを持って腕を前に突き出した。その後、何時の間にか剣帝の腰に巻かれていたベルトにカードバックルをはめ、剣帝が

 

剣帝「変身!」

 

と叫ぶと剣帝の姿が緑の重戦士の様な姿に変わった

 

ロキ「ほぉ、やはり貴様もあの方から力を授かっていたか」

 

剣帝「まぁな、そらこれはオマケだ」

 

剣帝はそう言いながらカードバックルからカードをニ枚抜き、更にベルトの横に付いていた緑色の銃のようなものを手に持ち、その銃のカートリッジを開きカードを入れた、すると

 

《シュートベント》

 

と銃から音声がすると剣帝の両腕に大砲にも見えるライフルが出現した

 

剣帝「ついでにコイツもだ」

 

剣帝はそう言って再度カードを銃に入れた、するとまた

 

《シュートベント》

 

と音声して、剣帝の肩に先程剣帝の腕に出現した大砲とは別の大砲が出現した

 

剣帝「そーらよっとぉ!」

 

剣帝は両腕と両肩に装備されている大砲を同時に放った

 

ロキ「フンッ!こんな物は我には効かん!」

 

飛んで来た砲弾をロキは魔法弾で相殺した

 

剣帝「オイオイ、アレ防ぐのかよ…だったら!」

 

剣帝は急速下降して地に降り立つと一枚のカードを取り出して銃に入れた、すると

 

《ファイナルベント》

 

という音と共に剣帝の目の前の地面に急に鏡が出現し、其処から緑の機械のような牛が現れた

 

剣帝「さってっと、これならイケるだろ」

 

牛の背面にある窪みに持っている銃を差し込むと牛はロキの居る方向めがけて腕を伸ばし胸部を開いた

 

剣帝「当たってくれよぉ…ファイアー!!」

 

剣帝が引き金を引くと牛の腕や頭から砲弾なビームが放たれ開いた胸部からミサイルが放たれた

 

ロキ「ほぉ…」

 

そして、その攻撃は見事にロキに命中した

 

剣帝「オシッ!これなら流石に倒れただろ…」

 

ロキが居た場所は剣帝の攻撃により爆炎が起きていたが、徐々に晴れていった

 

剣帝「あー、これで終わり、か…な…?」

 

爆炎が晴れていくにつれて一人の人影が見えた

 

ロキ「フハハハッ!この程度か?」

 

其処にはロキが無傷で飛んでいた

 

剣帝「チッ、アレでも倒せねぇのかよ…チクショウ!」

 

剣帝は落ち込むように倒れながら地面を叩いた

 

ロキ「フンッ、雑魚の中では中々やる方だったが、我には及ば……ん?」

 

ロキが見下ろしていると剣帝の後ろに一人の少女が居た

 

ウサリア「教えろですぴょん!ふん!」

 

そう言いながら少女は剣帝に向けて手に持っていた大きな杵を勢い良く振り下ろした

 

剣帝「いって!誰だ!」

 

剣帝は大きな杵で叩かれ即座に叩いた本人の居る後ろを振り返った、すると其処には黄色いうさ耳を付けた幼女が居た

 

剣帝「え、えーっとぉ、君は確かぁ」

 

と剣帝が思い出そうとしていると

 

ウサリア「神王軍十番隊大隊長悪魔総統のウサリア。私は今、主を求めて三千里なんですぴょん!」

 

とうさ耳を付けた幼女、ウサリアが返答した

 

剣帝「そーですかそーですか。いきなり叩かんで下さい!痛いです!」

 

剣帝はウサリアに向けてそう言った、するとウサリアは

 

ウサリア「我等が王は言いました。『無視する雑魚は殴れば言う事を聞く』と言いましたですぴょん!」

 

と言い返した

 

剣帝「(´Д`)ハァ…流石だなぁ、あの方は真面目にブレないなぁ」

 

剣帝は溜息を軽く付き

 

剣帝「夜鴉様なら少し前にここに来てヘルって娘に乗って帰りましたよ」

 

と返答した

 

ウサリア「さっさと答えれば良かった物をふん!」

 

ウサリアは再度剣帝に向けて大きな杵を勢い良く振り下ろした

 

剣帝「二回も叩かんで下さい!痛いです!」

 

剣帝は叩かれる直前にガードした

 

剣帝(あれ?何でかちょっと前より力が漲るぞ?しかも、さっき殴られて更に湧いたような……)

 

と剣帝が考えていると

 

ウサリア「我等が王!いま参りますですぴょん!」

 

と言ってウサリアは去っていった

 

剣帝「やっと帰った……さて、待たせたなぁ、ロキ」

 

剣帝はロキの居る方向に向き直った

 

ロキ「さっきあの方の配下に殴られていたようだが?その体で我に勝てると思っているのか?」

 

剣帝「さぁなぁ?それはやってみないと分からん、ただなぁ」

 

剣帝の姿が瞬時に消えた

 

剣帝「さっきまでより数段力が漲ってるからな」

 

次の瞬間にはロキの近くに移動してロキを蹴り落とした

 

ロキ「何っ!?くっ…」

 

ロキは対応してガードはしたが地面に向けて蹴り落とされた

 

剣帝「取り敢えず、今日はもう疲れたから早く帰りたいんだ、とっととくたばれ」

 

剣帝はそう言いながら4つの小さな火球をロキの墜落位置に追撃に落とした

 

剣帝「四爆天(フィーア・ゾンネ・プラッツェン)」

 

火球が地面に落ちた瞬間に直径5kmはあろうかと言わんばかりの大きな爆発を起こした

 

ロキ「グッ!」

 

爆発に巻き込まれてロキが更に地面に押し込まれた

 

剣帝「さてと…やっと来たか」

 

剣帝がチラリと後ろを見ると天から光が地面に向かって伸びて来てその光の中に大きなハンマーが見えた

 

剣帝「さてと、あのままじゃアイツはアレで殴れねぇなっと、おらよっとぉ!」

 

剣帝がまた瞬時に消えてその次の瞬間にロキの墜落位置のガレキが吹き飛ばされた

 

剣帝「オイオイ、どうしたロキ、お前が雑魚と嘲笑った相手に圧倒されてるぞ?」

 

ガレキが吹き飛ばされた位置には全身にダメージの痕跡があるロキの首を持って持ち上げている剣帝が居た

 

ロキ「貴様は…何者だ」

 

とロキが尋ねると

 

剣帝「んー、敢えて答えるならば、此の世ならざる物…だな」

 

と小声で剣帝は返答すると空に向けて投げた

 

剣帝「ほら、一誠君!早くミョルニルでロキを殴りな!」

 

と剣帝が叫ぶとその少し後ろで大きなハンマーを構えた一誠が

 

一誠「分かった!行くぞドデカイハンマー!!!」

 

と言いながらその構えたハンマーをロキに向けて振り降ろした。するとロキの周りに魔法陣が展開された

 

ロキ「おのれ赤龍帝!おのれオーディーン!」

 

魔法陣が扉のようになり閉まり始めた

 

一誠「こんな悪の神より乳の神とかに会いたいもんだぜ」

 

その次の瞬間に扉のようになった魔法陣が閉じた、そして、足止め部隊はロキを倒したと安心した、とある三人を除いて

 

ロキ『ただではやられん………呪いあれ!…存分に苦しめ』

 

一誠(何だ今の…)

 

リアス(空耳?)

 

剣帝(呪い……か)

 

リアスと一誠は心の中でそう考え、そして、剣帝は

 

剣帝「さってと、俺は疲れましたんで先に戻ってますね」

 

と言いながら剣帝は自分の足元に魔法陣を展開しようとしていたが

 

匙「オイッ、剣帝さんよ」

 

と匙に呼び止められた

 

剣帝「ん?何かな?匙君」

 

と剣帝が質問すると

 

匙「さっきロキを圧倒していたあの速度といい、力は何だったんだ?」

 

と匙は返答した

 

剣帝「えっ?あぁ…アレね…アレはぁ…うん、秘密かな…」

 

と剣帝は口籠るように返答した

 

ソーナ「そうです剣帝様!あの力は一体」

 

一誠「それと途中でアンタを殴ってたあのウサミミの美少女とはどんな関係なんだよ!」

 

そう言った質問攻めを剣帝は一時間ほど受け続けた




無名「よぉ!読者諸君!毎度お馴染みの無名さんだぜ!っとそんじゃ、今回も早速内容の振り返りをっと………あーぁ、ウサリアちゃんのお陰で封印度合いが軽くなってロキをフルボッコかよ…あいっかわらず、ぶっとんだやつなぁ、まぁ良いや、そんじゃ、今回はこんなもんかな?次回もお楽しみにな!…………何か忘れてる気がする…何だろ?」

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