剣の帝の異世界冒険   作:アルクロ

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第三十六話「白き翼を与える黒き欲望」

あらすじ

ロキと殴り合っていた剣帝、だが、自力の違いにより徐々にスタミナが無くなっていく、それを見逃さずロキは遠距離から剣帝を滅多撃ちにして、更に剣帝の服に仕込まれた武器を利用し剣帝の両腕を消し飛ばし、果てには剣帝を殺害したのだった

――――――――――――――――――――――――――

~???~

 

とある場所に剣帝は目を瞑り浮かんでいた

 

剣帝「…………ハッ、ここは…」

 

その場所は真っ暗闇で地面も空も全てが見えない

 

剣帝「………なるほど、俺は死んでるのか…となると…オイッ!ドライグ!」

 

剣帝は暗闇に向けて叫んだ、すると闇の中から炎が剣帝の方へ走って来て辺り一面が火の海と化した

 

ドライグ〈俺の忠告を忘れて距離を取られてしまったな、剣帝〉

 

炎の中に真紅の龍、赤龍帝ドライグが居た

 

剣帝「うるっせえなぁ、で?俺が目覚めるまでどれ位掛かる?」

 

剣帝がドライグにそう問い掛けると

 

ドライグ〈おおよそで傷を治すのに一時間、目を覚ますのには2時間、合計で三時間だな〉

 

と問への返答を返した

 

剣帝「三時間か…なら、起きたら即効でロキを殴りに行くとするかな!」

 

剣帝がそう意気込んでいると

 

ドライグ〈辞めておけ、今のお前の実力では本気を出した所で奴には勝てない〉

 

とドライグは冷たく言った

 

剣帝「なら、無茶をするしかない…か」

 

と剣帝が言うと

 

ドライグ〈無茶をするならば体に戻ってからにしろ、ここで何をしようと無意味だ〉

 

とドライグが言った

 

剣帝「ふむ…確かにそうだな…なら、身体が治るまではここで作戦でも考えるか…」

 

そう言ってまた剣帝は目を閉じた

 

~紫天の荒野~

 

そこの上空では一柱の神へ一人の少女が挑んでいた

 

ソーナ「剣帝様を!私の大好きなあの方を返して!」

 

ソーナはそう泣き叫びながらロキに向けて氷の魔法弾を連射していた、だが

 

ロキ「フンッ、そんなに大切ならば何処かしらに隠しておけば良かったではないか」

 

ロキは自身の前に魔法陣を展開して氷を全て防いでいた、そして

 

ロキ「そら、お返しだ」

 

高出力の魔法弾を一撃だけ放った、それをソーナは魔法陣を展開し防ごうとしたが

 

ソーナ「キャアァァァ!!」

 

魔法陣が飛んで来た魔法弾の威力に耐え切れず、壊れてしまい真正面から魔法弾を受けてしまった

 

ソーナ(もっと私に力があれば…剣帝様の仇を討てたのに……もっと…彼の役に立てるような強い力が欲しい!)

 

ソーナが地に倒れそんな事を考えていたすると、大きな鉄の塊が擦れるような音ともにソーナの後ろに黒髪のメイド服の少女が突如現れた

 

その瞬間に周囲に居た者達は精神を黒いナニカに浸食されるような不快感と今すぐこの場から背中を見せて逃げ出したい程の恐怖に襲われた、そして、少女はソーナの近くに歩み寄り

 

少女「はいどーぞ、力が欲しいんでしょ?」

 

ソーナに白い白鳥のの絵が描かれたカードバックルを差し出した

 

ソーナ「…………えっ…?」

 

ソーナはその事柄に驚き一瞬声が出なかった、だが、少女はソーナがそんな事になっていることなど無視するかのように

 

少女「これでも邪神の端くれだからねぇ、悪魔の願いの1つや二つ叶えないとそろそろノルマが迫ってるの~だから、協力してくれるよね?」

 

と目に絶望と希望が入り雑じり世界を嘲笑ったかのような笑顔で言った

 

ソーナ「えっ……あの……えっと…」

 

ソーナが突然の事に動揺して決断を決めかねていると

 

少女「早く決めてくれない?これでも私忙しい身なのよねぇ?」

 

とメイド服の少女がソーナを急かした

 

ソーナ「えっ!?く、下さい!」

 

急かされて驚いてそうソーナが返答した。そして、ソーナは少女からカードバックルを受け取った

 

すると、それを見ていたロキが

 

ロキ「何故!このような雑魚に貴女様のような御方がこの様な真似を為さるのです!」

 

と少女に問いを投げかけたが

 

少女「嗚呼!主!ノルマはもうクリア致しましたので貴方の元へ帰りますわ!御待ち下さいませ!」

 

少女はロキの言葉が聞こえていないように喜んでいる

 

ロキ「クッ!御答え下さい!何故この様な真似を!」

 

ロキがそうやって再度少女に問いかけると

 

少女「五月蝿いですよ!この雑魚が!私と主の愛を阻む者は全て消し飛ばしますよ!解ったならその汚い口を閉じなさい!」

 

と少女はロキに対して激昂した。その姿に気圧されロキは少し後ろに後ずさりした

 

それを見た少女はソーナの方を振り替えって

 

少女「我が主は言いました。この愛の為に頑張る者助けると言う事を千人達成すれば頭を撫でてくれると!そして私はこれで千人目達成なのです!嗚呼!主!全ては我が主の為に存在します!主の為にこの黒冥神これからも貴方様の為に働きますわ!ウフフフフフ♪」

 

黒冥神と名乗った少女は嬉しそうにしていたが、何かを思い出したようにソーナへボソボソと耳打ちで言った、それを聞いたソーナは

 

ソーナ「えっ!!そ、それは本当ですか!?」

 

ソーナはそう黒冥神へと聞いたが、黒冥神は嬉しそうに彼方へと帰って行った、それを見ていたリアスはソーナの近くへと近づき

 

リアス「ソーナ、さっき何て言われたの?」

 

とソーナに聞くと

 

ソーナ「私が頑張れば彼が…剣帝様が生き返るって…」

 

ソーナがそう返答するとリアスは

 

リアス「えっ!剣帝様が生き返るですって!?」

 

と驚いた

 

ソーナ「私の努力次第で剣帝様が生き返るのならば…私は必ず勝ちます!」

 

ソーナはそう意気込んでカードバックルを握り締めた




無名「よぉ!読者諸君、前回ぶりだな、今回も楽しんでくれたかい?楽しんでくれたなら良しだ、それじゃ今回の話を見ていくとしようか…あの方はまたあの娘をあぁやるのか…それにしても…狛枝の怖いスマイルは…ソーナちゃん良く泣かなかったなぁ…っと、今回も割ととんだ回になっちまったな!次回をお楽しみにな!!」

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