剣の帝の異世界冒険   作:アルクロ

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第三十四話「見える世界の裏側に続く表」

あらすじ

悪神ロキの足止めの為一足先に出発した剣帝、その転移先に居たのは悪神ロキ、そして、その娘のヘルだった

そして、戦闘が開始されると先に攻撃してきたのは娘のヘルだった、そして、剣帝を吹き飛ばしたが剣帝にはあまり通じてはいないようでそのまま剣と鎌で戦闘は続行された、その後悪神ロキの不意打ちにより剣帝は一時的に戦闘不能に落ちいった、だが、その時夜鴉が降臨し、ヘルを連れて変えるのだった

――――――――――――――――――――――

~剣帝がロキの足止めに向かった後:対悪神ロキ会議現場~

 

其処には互いに向かい合うように机に向かって椅子に座り会議をしていたサーゼクス達とオーディン、それとリアス、その後方の壁にもたれ掛かっているアザゼルが居た

 

サーゼクス「足止め役を志願したいというのか?」

 

べルゼブブ「ロキを現在剣帝君が足止めをしてくれている現場に転送出来るのは10名程度、時間を置いてもあと一人か二人が限界だ、厳しい任務になるが」

 

サーゼクスとベルゼブブはリアスの方を向きそう問いかけた

 

リアス「危険な事は承知の上です」

 

リアスは真剣な顔つきでそう言った

 

セラ「ウフッ…志願者は、貴女達だけじゃなかったみたいね」

 

セラフォルーはそう言いながら自分の後方に見える扉の方向を向いた、そして、その扉が開くとその先から三人の人物が出てきた

 

リアス「あっ…」

 

リアスは少し驚いたような反応をした

 

セラ「ソーナちゃん」

 

扉の先に居たのはセラフォルーの妹のソーナ、そして、その女王(クィーン)の椿、更にソーナの歩兵の匙だった

 

リアス「ソーナ!」

 

ソーナ「私達シトリー眷属より三名、志願致します」

 

そう言いながら三人は机の近くに向かって歩いて行く

 

セラ「どーしてもって聞かなくて」

 

セラフォルーは少し困っているような手をしながらそう言った

 

セラ「まぁ、今回の件は私達の失態でも有るし、リアスちゃんもこの娘も魔王の身内だから、納得の出来る人選とも言えるんだけど、ねぇ」

 

そうサーゼクスの方向を向きながらセラフォルーは言った

 

アザゼル「既に二人は決まってるんだ、人選に時間を使う余裕はねぇぞ」

 

アザゼルがそう言うとリアスが不思議そうに

 

リアス「二人?」

 

と言った、するとミカエルが答えるように喋り始め

 

ミカエル「えぇ、此方からは…」

 

そう喋っているミカエルの後方の影にとある人物が見える

 

リアス「イリナさん!」

 

リアスがまた驚いていたがミカエルは話を続けるように喋りだし

 

ミカエル「今の彼女は、戦力として申し分有りません」

 

ミカエルがそう言うとイリナはそれに応えるように

 

イリナ「お任せを」

 

と呟いた

 

???「相手はアースガルズの神、私も参ります」

 

次にオーディンの後ろに居た白髪の女性がそう言った

 

サーゼクス「オーディン殿がミョルニルを転送するまでの間、時間を稼いでくれ」

 

サーゼクスがそう言った

 

~会議場施設前~

 

リアス「一緒じゃないのは心残りだけど、貴方達は防衛部隊に任せてあるから」

 

リアスはそう眷属のアーシアとギャスパーに向けて言った

 

アーシア「は、はい…」

 

アーシアは少し怖がっているような声で言った、そして

 

アーシア「一誠さん、必ず帰って来て下さいね」

 

と続けた、すると一誠はそれに返すように

 

一誠「心配すんなって、アーシアも他の悪魔達と仲良くな」

 

と言った、するとアーシアは少し元気が出たのか

 

アーシア「はい…」

 

と返答した

 

その近くに居るイリナは隣りに居るゼノヴィアにこう話し掛けた

 

イリナ「また一緒ね、ゼノヴィア」

 

ゼノヴィア「あぁ…しかしイリナ…悪魔になった私が言うのも何だが」

 

ゼノヴィアが心配そうにそう言っているとイリナが言葉を遮るように喋り始めた

 

イリナ「危険過ぎるって言いたいんでしょ?」

 

と言った

 

そして、そのロキ足止め部隊に近づく鎧姿の人物が1名

 

???「御挨拶が遅れました」

 

声がした方向を何人かが見ると其処には先程オーディンの後ろに居た白髪の女性が鎧姿で立っていた

 

ロスヴァイセ「主神オーディン様のお付きで参りました。ロスヴァイセです」

 

白髪の女性、ロスヴァイセはそう名乗った

 

そして、その鎧姿を見て邪な反応を起こしているのが二名…

 

匙「見ろ、兵藤」

 

匙がそう言うと、一誠は

 

一誠「前に見掛けた時はスーツ姿だったが…これはなんと言う素晴らしき御姿ぁ」

 

と言った…そして、その後は当然とも言えるが

 

一誠「いっででででで」

 

匙「あでででででで」

 

二人は各々主たるリアスとソーナに耳をつままれ引っ張られた

 

ソーナ「そろそろ時間です」

 

リアス「行くわよ」

 

引っ張っている本人達はこう言った

 

アザゼル「悪いなぁ、若いもんにやらせてよ」

 

とアザゼルは言った

 

サーゼクス「グレイフィア」

 

グレイフィア「はっ!」

 

サーゼクスがそう言うとその目線の先に居たメイド服の女性が応答しながら足止め部隊にとあるポーチを近付けた

 

グレイフィア「フェニックスの涙です。緊急時でこれしか集められませんでしたが」

 

ポーチの中には赤い小瓶が三本並べてある

 

サーゼクス「回復役のビショップを加える余裕が無い為せめてもの安全策だ」

 

とサーゼクスが説明した

 

リアス「有難う御座います」

 

とリアスが謝礼を言った

 

サーゼクス「だが、決して無理はするな」

 

サーゼクスはそう心配気に言った

 

リアス「はい」

 

リアスはそれに返答した

 

そのリアスを見つめる小猫は少しとある記憶を思い出していた

 

~塔城小猫の記憶~

 

小猫「私も連れて行って下さい」

 

小猫はリアスに頼み込んだ

 

リアス「小猫…でも貴女は…」

 

リアスは腕を組みながら応答した

 

小猫「もう迷いません…」

 

そう小猫が言うとリアスと小猫は少しの間見つめ合い…

 

リアス「…分かったわ」

 

と微笑みながら言った

 

~場面は元に戻り~

 

小猫は一誠の服の袖に手を伸ばし、袖を軽く摘み引っ張り声を掛けた

 

小猫「一誠先輩…」

 

その声に反応するように一誠は小猫の方向を向き

 

一誠「ん?」

 

と不思議そうな顔をした

 

小猫「私に…勇気を下さい…」

 

と頬を赤らめながら言った、すると

 

一誠「大丈夫、小猫ちゃんに何があっても、体を張って俺が守ってやるよ」

 

と肩を掴みながら一誠は笑顔でそう言った

 

そして、その言葉を聞いた小猫はまた顔を赤らめた、そして、それを見た朱乃が

 

朱乃「あらあら、一誠君、ついに小猫ちゃんの心まで掴んでしまいましたのねぇ」

 

と茶化した。すると朱乃の方に一誠が近付き

 

一誠「あ、朱乃さん…」

 

と狼狽えながら言った

 

朱乃「私も…一誠君に勇気を頂きたいですわ…」

 

とそう言うと一誠の居る方向とは別の方向を向いた

 

一誠「朱乃さん…?」

 

一誠は心配そうにその背中を見つめている

 

ベルゼブブ「では、転送を始める」

 

ベルゼブブがそう言うと魔法陣は光りながら足止め部隊を呑み込んだ

 

~紫色空の荒野~

 

足止め部隊は無事に荒野に転送され、初めに見た光景は

 

剣帝「ハァーハッハッハ!まだまだぁ!」

 

ロキ「我と殴り合いで引けを取らない者が神以外で居ようとはな!」

 

互いに殴り合って戦っている二人の姿だった




よぉ!読者様方よぉ、毎度お馴染みの無名さんだぜ!前回ぶりだな
さて、早速今回の話を振り返るとしようか……うん、ほぼほぼ原作回だから説明不要だな、てか、あの馬鹿は相変わらずだなぁ、楽しくなるとあぁやって高笑いしながら戦闘しはじめるからなぁ……楽しそうだなぁ……っと!今回はほぼほぼ原作だったからなぁ、説明要らねぇからなぁ……と、取り敢えず次回はどうなるだろうな?次回を楽しみにな!

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