紫 「がお~。食べちゃうぞ~」
兎海「キャー、紫さんに食べられる~」
橙 「キャーたべられる~」
紫 「あっはっはっはっは!」
藍 「おい」
紫 「何よ」
藍 「何してんすか」
紫 「何って……橙と遊んでるのよ」
藍 「仕事……」
紫 「まだそんな事言ってるの?」
紫 「私は仕事しない!……いい加減悟れ!」
藍 「仕事してくださいよ!」
紫 「無理」
藍 「もう……いい加減怒りますよ」
紫 「キャー、藍が怒った~」
橙 「きゃ~」
紫 「にっげろ~」
橙 「きゃはははは」
兎海「きゃはははは」
藍 「…………」
兎海「大変っすね」
藍 「一日変わってみる?」
兎海「絶対イヤです」
藍 「あっそ」
スッパテンコーの朝は早い―――
起床 朝 3:30
起きたらまず紫様の朝昼夜のご飯を作る。
私は仕事に出れば夜まで帰ってこれないので3食作っておかなければならない
特に理由は無いがわさびを混ぜておく。
朝 4:00
その後、家の掃除。
勿論家の中を隅々まで掃除する必要がある。
だが、紫様の部屋はなかなか掃除できない
何故かと言うと紫様は四六時中家に居る。
掃除できる時は紫様の気が向いて外出なされた時のみ可能である。
つまり紫様の部屋は結構汚い、故にゴキブリの卵を捨てておいてもバレはしない。
朝 5:00
やっとの思いで掃除を終えれば次は洗濯が待ち受けている。
紫様の服は洗うのがくっそ面倒臭い
洗濯機を使えば良いのだろうが、私の服と一緒に洗いたくない。
洗濯機と手洗いを並行して行えば時間も短縮できる。
朝 6:00 ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!
朝です。通常の暮らしをしている者たちならば、そろそろ起きてくる時間帯だろう
橙も朝6時に起きる。最近目覚ましで起きれるようになったと喜々として教えてくれた。
近年唯一の幸福な時間だっただろう……
そして紫様も起きてくる……はずだが、絶対に起きてこない
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ!!
目覚ましうるせぇ。
仕方ないので紫様の耳元へと近づけておく。
朝 7:00
そして、私は仕事へ向かう……
朝 8:00
仕事は結界管理。
最近紫様がお遊びでバンバン幻想入りさせたので結界が緩まっている。
(面倒臭いので)特に問題なく終了。
朝 9:00
橙を見に行こうと寺子屋に行く途中。謎のLIGEが届いた
お腹が空いたわ~ チラッ…………
by ゆかりん
何だこの悪魔のような怪文章は。
とりあえず、既読無視をしておいた。
まず、グループLIGEじゃないのだからbyは要らないだろう。
朝 9:30
やはり橙は目の保養になる。
橙を寺子屋に通わせた始めた頃は私が不審者として通報されることも少なくは無かった。が今となっては只の里の面白い人になっている。
……橙のファンクラブなんて無いよな?
まあ、あれば入会するだけだが
朝 10:00
そして特に用事の無くなった私はもう一度結界の管理へと戻る。
昼 12:00
結界の管理を終え。私は昼食を取りに里へと戻る。
朝を食べる間もなく出てきてしまったためお腹ペコペコである。
私はひいきにしている油揚げ屋へと向かう。
途中寺子屋の前を通ったのだが授業をしていたのか庭に出ていなかったorz
昼 14:00
ここからは、副業や結界管理。目の保養等々。
夜 22:00
今日の仕事はここまでである。
いつもよりは少ない量で終われた。これもすべて紫様が怪文章を1件しか送ってこなかったおかげであろう。
紫様。今世紀最大の活躍ですね。
そうして私は帰路につく――――
ガチャ
藍 「ふぅ……疲れた」
橙 「藍しゃま、おかえりなさーい!」ダキッ
藍 「ちぇ、橙!?何でここに……」
パンパンパンパン!!
藍 「!?」
紫 「藍!誕生日おめでとーう!!」
藍 「た、誕生日――?」
兎海「え、違うでしょ?紫さん?」
紫 「アッレ―?そうだったかしら?」
藍 「……」
紫 「ウソよ。藍、今日が何の日か覚えてる?」
藍 「ちょっと、記憶にないですね。紫様が家を燃やした記念日でしたっけ」
紫 「うっ。あ、当たってるけど……違うわよ!」
紫 「今日は私が貴方に八雲の名を与えた日よ……」
藍 「……それで、このセットは?」
紫 「あー。それ?それは兎海とか橙とかが飾り付けたのよ」
兎海「っと、とと……紫さんこの飾りどこに付けます?」
紫 「ちょ……べ、別にどこでも良いわよ!」
兎海「えー?だって紫さんが飾りの場所全部決めて―――」
紫 「ちょちょちょちょ!!静かにしてて!!」
兎海「えー?」
橙 「さ、藍しゃま。ここに座ってください」
藍 「こ、ここ?」
兎海「お誕生日席っすね」
兎海「あ、ついでに言うと席順も紫さん考案なんで―――」
紫 「ちょっと静かにしててもらえるかしら?」ゴリゴリ
兎海「痛い痛い痛い痛い!!」
藍 「……まあ、乾杯しますか?」
紫 「そ、そうねそうね」
藍 「それじゃあ、紫様の家焼き記念に」
紫 「だから違うって!」
藍 「カンパーイ!」
紫 「か、カンパーイ」
橙 「かんぱーい!」
スッパテンコーの朝は早い――完――
兎海「以上が調査結果となります」
文 「コレはコレは……かなりいいですねぇ」
兎海「ここまでのモノはなかなか無いっすよぉ?」
文 「はい、ありがとうございました。こちら報酬となります」
兎海「あざっす!」
文 「これからもいろいろな情報提供お願いしますね」
兎海「勿論っすよ!」
文 「それでは」
兎海「さいなら」
紫 「らーん!!らーんっ!!」アセアセ
藍 「……どうしたんですか紫様」
紫 「私の部屋にゴキブリがぁぁぁっ!!」
藍 「……あ」
紫 「『あ』? 『あ』ってなにぃ!!?」
藍 「大丈夫ですよ紫様。(アリ)フマキラーどうぞ」
紫 「ふ、ふまきらぁ?!?そんなのでいいの!?」
藍 「これ吹きかければ瞬殺ですよ」
紫 「ほ、ほんと?」
藍 「はい」
紫 「よ、よし!ゆかりんに任せなさい!」
藍 「がんばってください」
プシューーー
紫 「きゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
藍 「―――計画通り」