フラン「観月ー、何か面白いこと無いの？」
観月「あ、妹様いい所に」
フラン「いいところ？」
観月「ちょっとこれ履いてみてください」
フラン「なにこれ？」
観月「それを履いて、その状態で……」ｺｿｺｿ
フラン「ふんふん……OK！」
咲夜「……お嬢様、背縮みました？」
レミリア「はい？」
咲夜「さっき妹様を見たんですけど……なんだかお嬢様より背が高かったような……」
レミリア「うぞ！？」
レミリア「ちょ、フラーン！フラァァン！！！」
フラン「呼んだー？」
レミリア「ちょ、ちょっとここに立ってみて」
フラン「なんでー？」
レミリア「ま、まあいいからいいから」
フラン「……はい」
レミリア「はい！咲夜どう？」
咲夜「……お嬢様」
レミリア「え、何その目！！ちょっと！」ｸﾙ
咲夜「あ！後ろを向いては――！」
レミリア「……目線の先にフランの肩が見える」
咲夜「……」
レミリア「う、うわあああああああああああああああああ」
咲夜「お嬢様ー！！」
レミリア「もう……嫌だ」
観月「どうしましたー？」
レミリア「私の姉としての全てが……」
観月「(身長が全てだったのか……)」
レミリア「観月ー！どうにか身長を伸ばしてくれ！」
観月「そんな無茶な……ｗ」
レミリア「もう私じゃ、フランのお姉ちゃんは務まらないのかもね」
観月「そんなことないですよ！」
観月「レミリアと一緒にいるときの妹様はいつも笑顔だったじゃないですか」
レミリア「観月……」
観月「だからレミリアは、立派な姉ですよ」
レミリア「そ、そう……？」
観月「勿論ですよ」
レミリア「ありがとう観月、なんだか勇気が出てきたわ！」
レミリア「フラァン！遊んであげるわよ～」
観月「(単純だなぁ)」
レミリア「フラァン」
フラン「あ、お姉様！」
レミリア「一緒に遊んであげるわよ～」
フラン「本当！？じゃあ人生ゲームしよ！」
レミリア「はいはい、っと人生ゲームは……」
＝人生ゲームは棚の上にある＝
レミリア「よっ！ほっ！…………」
スッ
フラン「はい、取れたよお姉ちゃん」
レミリア「ああ、うん。ありがと……」
観月「こ、今度はどうしたんですか？」
レミリア「アレは酷いわ～」
レミリア「もう姉とかの次元じゃないもん」
観月「は、はぁ」
レミリア「結局人生ゲームも勝てないし……」
観月「それは関係ないんじゃ……」
レミリア「大体、あんな所に人生ゲームを置いたのは誰よ！」
観月「…………」
レミリア「まさか……！」
レミリア「フランが私の姉の座を奪い取ろうと――！？」
観月「そんな訳ないじゃないですか～」
レミリア「そ、そうよね！フランがそんなことするわけないもんね！」
観月「(バカでよかった)」
レミリア「うん、それじゃあ今日はもう寝る……ん？」ｺﾄ
レミリア「なにこれ……靴？それに底が厚い……」
観月「あ、」
レミリア「観月……これは」
観月「えっと……それは」
レミリア「私の為に作ってくれたの！？」
観月「ああ、はいそうです」
レミリア「ありがとう！」
観月「(もうネタばらししてもいいかなぁ……)」
～ネタばらし後～
レミリア「ふふふ」
フラン「うわぁ、お姉ちゃんこんな感じだったんだぁ」
レミリア「これで姉としての威厳は保たれるわね……あれ？」
レミリア「なんか、高さが一緒のような……」
レミリア「観月！！」
観月「バレましたか～」
レミリア「もう！ちょっとしたトラウマになってるのよ！」
観月「はいは～い」