主水「……」
神奈子「第一回チキチキ守矢会議ー!」
主水「……なんだこれ」
諏訪子「それで? 今日私達が呼ばれた理由って?」メガネクイッ
神奈子「まあ、今日は、あれだ、守矢神社の経済面に関してのことで……」
諏訪子「また?」
神奈子「もう守矢神社はカッツカツです」
主水「……関係ない話なら帰って良いかな?」
神奈子「そんなこと言うなよ? これはお前にも関係してるんだ」
主水「俺にも?」
神奈子「このままだと、飯がもやしになるぞ」
主水「もやし?」
神奈子「もやし」
主水「え、おかずが?」
神奈子「主食が」
主水「主食!?」
主水「そんなはく○い神社みたいな事になってんの!?」
神奈子「あ、うん」
主水「……」
神奈子「だから、どうにかしてこの不況を乗り越えようと……」
主水「一体どうやって?」
神奈子「それを考える会議だ」
主水「なるほど……」
主水「それじゃあ、この神社に来る参拝客を増やす方法を考えれば良いのか?」
神奈子「まぁ。そんな所だな」
主水「うーん……参拝客を増やす方法か……」
諏訪子「何時になく真面目だねぇ……」
主水「もやしは嫌いだからな」
諏訪子「もやし美味しいよ?」
主水「え……食ったことあるの?」
諏訪子「あるよ! ………って主食でじゃないからね!?」
主水「なんだ……つまんないの」
神奈子「話がズレてきてるぞ!」
主水「ああ、そうだったな」
主水「……そうだ!」
主水「この神社のゆるキャラとか作ったり……」
神奈子「ゆる……キャラ!?」
主水「ま、半分冗談だけど――」
神奈子「その手があったか!!」
主水「……え?」
神奈子「そうだな、ゆるキャラか! こどもにも人気が出るしこの神社だけじゃなく里で神社の宣伝もできる上にきぐるみさえ作れば誰でもできる仕事になるし―――――――」
主水「ああ……そうですね」
諏訪子「あー。がんばれー」スタコラ--
主水「逃げるなよ?」
諏訪子「うっ」
神奈子「よし! そうと決まればデザインを考えるぞ!!」
主水「え? マジですんの?」
諏訪子「決定らしいね」
主水「果たして誰がこの暑い中きぐるみなんか着るんだろうな?」
諏訪子「がんばれー」
主水「……」
神奈子「出来たぞ! こんなのはどうだ!?」
主水「はいはい……ってこれ」
諏訪子「こ、これは……」
神奈子「可愛いだろ? うちの神社にちなんでカエルっぽいのを作ったんだ!」
神奈子「ほらほら、頭と腹の星がいい感じだろ?」
主水「ケロロ軍曹じゃねえか!!」
神奈子「ん?」
神奈子「べ、別に幻想郷だからこれぐらいは……」
主水「ダメダメ……こんなんじゃ、知ってる奴等にすぐバレるじゃないか……」
主水「もうちょっとここら辺の配色を変えてだな……」
神奈子「あ、そうか……あ、あとここに○印追加したり……」
主水「お、それもいいな!」
主水「んでそこに――」
神奈子「ここにも―――」
諏訪子「……」
諏訪子「オイ」
結局。
諏訪子「ケロロ軍曹から、試行錯誤を重ね、守矢神社のゆるキャラが決定しました……」
諏訪子「しかし、いざそれをきぐるみで作るとなると面倒臭いという結論に至り、この話はなかったことに………」
諏訪子「はぁ……」
諏訪子「何がしたかったんだろ」
神奈子「あー、どうすればいいんだろうな?」
主水「そういや俺、曲作れるぞ」
神奈子「へー。すごいな」
主水「この神社3人にそれぞれテーマ曲とか作ろうか?」
神奈子「うーん。別にどっちでも良いよ」
主水「それなら……勝手に作るけど――」
神奈子「あ!?」
主水「……!? 何だいきなり」
神奈子「曲作れるなら早苗に歌わせてアイドルとして活動させていけばチケット代やCD代それ以外にもファングッズも――」
主水「もういいです」