主水「出来たぞ……」
諏訪子「それが、ラーの鏡?」
主水「そうだ!」
諏訪子「な、なんの鏡?」
主水「それを今から説明してやるよ」
主水「ここに二つの棚があります」
諏訪子「はい」
主水「そして、この二つ棚の何処かに神奈子さんの隠したおやつが入っています」
諏訪子「……はい」
主水「そんな時!このラーの鏡を棚にかざせば……?」
諏訪子「おおー」
主水「隠されたおやつの場所が分かる!」
諏訪子「へー」モグモグ
主水「……こんな鏡だっけ?」
諏訪子「知らないよ」モグモグ
神奈子「……無い!?」
諏訪子「……どうかしたの?」
神奈子「ここに隠しておいたおやつが……!」
諏訪子「へ、へー。そりゃあ大変だ……」
早苗「神奈子様、どうかしたんですか?」
神奈子「さなえー。ここに置いてあったおやつ知らない?」
早苗「……さあ?」
神奈子「……これは」
神奈子「事件のにおいがするぞ・・・・・!!」
諏訪子「!?」
守矢裁判!!開廷!!?
神奈子「この中に私のおやつを食べた犯人がいる!!」
主水「な、なんだって!?」
早苗「それは本当ですか神奈子様!!」
諏訪子「いや……そんな真剣にしなくても良くない?」
議論開始―――
神奈子「私のおやつ……」シュン
早苗「がっかりしないでください神奈子様、すぐに新しい物を買ってきますから!」
主水「……それより先に犯人を見つけ出さないと、また買ってきても犯人に食われちまうぞ?」
諏訪子「……で、神奈子のおやつってどこに隠されてたの?」
神奈子「私の部屋の棚の中だ……」
諏訪子「……なるほど。神奈子のおやつは棚の中にあった……だからといって、この神社に住んでる私達の中に犯人がいるとは限らないんじゃ?」
早苗「それは違うよ!」
諏訪子「!?」
早苗「諏訪子様……思い出してみてください」
早苗「事件があった場所。つまり神奈子様の部屋の棚は2つ……さらにその棚の見つけにくい奥側へと隠されていた……」
早苗「それにもかかわらず棚は、特に目立った外傷もなくきれいにおやつだけ抜き取られていた……」
早苗「つまり。この犯行は神奈子様のおやつの事、更にその隠し場所も教えられている私しかいないのです!!」
早苗「……あれ?」
主水「とりあえず、早苗はほっといて犯人を探そうじゃないか」
諏訪子「……そ、ソウダネ」
神奈子「そうだな」
主水「……断言しよう、犯人はこの3人の中の誰かだ!」
神奈子「なに!?」
諏訪子「えええぇっ!!?」
主水「犯人は……」
主水「諏訪子。君だ!」
諏訪子「え、ええっ!?」
神奈子「なん……だと!?」
諏訪子「……な、何言ってんの?私なわけないじゃん!」
神奈子「諏訪子……」
諏訪子「そんなこと言うんだったら、証拠は!?証拠は無いの!?」
主水「……犯人って言われて、真っ先に証拠を聞いてくると8割確定なんだよ……分かる?」
諏訪子「…!! そ、そんなの知ったこっちゃないわよ!」
主水「……それなら証拠を見せてやろう、どうやっても言い逃れ出来ない、とびっきりの証拠をなぁ…」
諏訪子「……?」
主水「じゃーん。ラーの鏡~」
主水「諏訪子は知っての通りだろうが、このラーの鏡は真実を映す……」
諏訪子「……!!」
主水「さあ、映そうか……諏訪子が神奈子のおやつを食べる瞬間を!」
少女視聴中・・・
諏訪子「ご、ごめんなさい……」
神奈子「……まぁ。いいや」
諏訪子「ゆ、許してくれるの?」
神奈子「ああ、別におやつはまた買ってくればいいしな」
諏訪子「神奈子ー!」
主水「一件落着ですね!」
主水「それじゃあ、俺はこのへんで……」ガツッ
主水「あ、ラーの鏡が!!」
ブゥン―――
主水「ここに二つの棚があります」
諏訪子「はい」
主水「そして、この二つ棚の何処かに神奈子さんの隠したおやつが入っています」
諏訪子「……はい」
主水「そんな時!このラーの鏡を棚にかざせば……?」
諏訪子「おおー」
主水「隠されたおやつの場所が分かる!」
―――
主水「あ……ええと。」
神奈子「……」
主水「逃げるは恥だが役に立つ!」
神奈子「主犯はお前か~!!」
主水「食ったのは諏訪子だろーが!」
早苗「True END・なんだかんだで皆ハッピー!」
諏訪子「……そう?」
諏訪子「次回、ラーの鏡の正しい使用方法」
諏訪子「絶対見てね!」