主水「……俺の能力をおさらいしようか」
諏訪子「いきなりどした?」
主水「確か『現実と幻想を区別する程度の能力』だったよな」
諏訪子「そう、聞いたけど……何するの?」
主水「この能力が俺の想像どうりなら……」ヨイショ
主水「じゃ~ん」
諏訪子「……なにそれ」
主水「幻想郷と現世を繋げた」
諏訪子「へ~」
主水「へー……ってリアクション薄いな」
諏訪子「それで……どうするの?」
主水「帰ってみる」
諏訪子「あ、そう 頑張ってね」
主水「それだけかよ……もしかしたら、もう戻ってこれないかもしれないのに……」
諏訪子「多分大丈夫だよ」
主水「……わかったよ、行ってくるよ」
主水「……ここって」
目が覚めると俺は自分の部屋に立っていた……
あの世界は夢だったのか……
それか現実のことだったのか……
そんなことを考えてる最中、何処からか声が聞こえてきた……
諏訪子「――!――ど!主水!」
主水「んん……?」
諏訪子「おはよう」
主水「あれ……?諏訪子?」
諏訪子「そうだよ?」
主水「俺は……自分の部屋に……居たはず……」
諏訪子「貴方は幻想郷に戻されたんだよ、分かる?」
主水「幻想郷に……戻された?」
諏訪子「フフン、説明しましょう!」
諏訪子「……主水って幻想郷を包んでいる結界のこと知ってる?」
主水「結界……? ああ、博霊大結界とかいう…」
諏訪子「そうそうそれそれ」
主水「その結界がどうかしたのか?」
諏訪子「その結界は、正式な手続きを踏まないと一定時間で戻されちゃうんだよ」
主水「……戻される?」
諏訪子「そうそう」
主水「一定時間で?」
諏訪子「その通り」
主水「へー…・・・」
主水「俺の行き方は正攻法じゃなかったって訳か…」
諏訪子「残念だったね」
主水「ハァ・・・」
主水「……でも、俺が幻想郷に来た時はこの能力で来たぞ?」
諏訪子「……あれぇ?」
主水「……ま、いっか」
諏訪子「うん、別に良いよね!」
主水「ああ、珍しく前々から考えてた設定が矛盾だらけだったけど、別にいいよな」
諏訪子「でも、その能力って使い道がよくわかんないよね」
主水「(話変えやがった)」
主水「『現実と幻想を区別する程度の能力』か」
主水「……まあ、確かに」
諏訪子「私に使ったらどうなるかな」
主水「……多分、変わらないと思うけどな」
諏訪子「そうかなぁ?」
主水「人に使う……そうだ!」
諏訪子「な、何か使い道でも?」
主水「良いこと思いついたぜ!」
諏訪子「良いこと……?」
主水「『現実と幻想を区別する程度の能力』をフルに発揮させるアイテムだ!」
諏訪子「な、なにそれ」
主水「それは―――ラーの鏡だよ!!」
諏訪子「ら、らーのかがみ?」
神奈子「出番が少ないぞ!」
早苗「神奈子様……そのネタはもうすでに他の人達がやってます」
神奈子「え!?」
神奈子「…ゴホン。私って要るのか?」
早苗「いらない……って悲しいこと言わないでください! それにそのネタも他の人がやってます!」
神奈子「くそ、背水の陣だ!」
早苗「神奈子様一人で陣なんですか?」