犠牲者の多い幻想郷   作:海猿

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にとりが仲間になりたそうにこちらを見ている―――

前回のあらすじ。

 

https://novel.syosetu.org/105038/20.html

 

 

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みとり「……今日は、にとりの誕生日だから帰ってきたのよ」

 

 

 

豊 「た、誕生日ぃ?」

 

 

 

兎海「誕生日は独自設定でございます」

 

 

 

豊 「……誰?」

 

 

 

椛 「待てー!!」

 

 

 

兎海「ま、まだ追ってくるのか!?」

 

 

 

兎海「それじゃ!」ダッシュ

 

 

 

椛 「まーてー!!」

 

 

 

豊 「……何してんだ」

 

 

 

 

 

 

 

にとり「あっれー。そうだっけ?今日誕生日だっけ?そっかー」

 

 

 

みとり「……覚えてなかったの?」

 

 

 

にとり「あ、まあそろそろ誕生日なんじゃね?とは思ってたけどねーあはははは」

 

 

 

みとり「……ところで、貴方が後ろに隠してる物って何?」

 

 

 

にとり「あぃ?あ。ええと……コレはその―――」

 

 

 

にとり「な、なんでもないから!これは自分の部屋に片付けてくるね―――」ガツッ

 

 

 

にとり「あ―――」

 

 

 

ドスン

 

 

 

豊 「何してんだよ、これ大事な物なんだろ?しっかり持っとけよ―――」スッ

 

 

 

『にとりちゃんへの誕生日プレゼント』

 

 

 

豊 「……」

 

 

 

みとり「……」

 

 

 

にとり「あ―――あわわわわ!!」

 

 

 

 

 

 

 

里に行ってプレゼントを買ってきてあげた

 

 

 

豊 「はい。お誕生日おめでとう」

 

 

 

にとり「あ、ありがと……」

 

 

 

みとり「おめでとう」

 

 

 

にとり「あり……がと」

 

 

 

豊 「……別に同情した訳じゃないからな?」

 

 

 

にとり「……あ、はい」

 

 

 

みとり「もうライフが0ね」

 

 

 

にとり「別に自分でプレゼント買ってもいいじゃん」

 

 

 

豊 「別に自分で自分にプレゼント買ったことは良いんだよ……でも自分で自分のプレゼントに『にとりちゃんへ』とか書いたら……」

 

 

 

にとり「ぐふっ!」

 

 

 

みとり「トドメを刺した」

 

 

 

にとりを倒した!

 

2Gを獲得!1経験値を獲得!

 

 

 

……にとりが起き上がり仲間になりたそうにこちらを見ている―――

 

 

 

豊 「仲間にしません」

 

 

 

にとり「ガーン!」

 

 

 

みとり「口で言うな」

 

 

 

 

 

 

 

 

『とっくににとりのライフはゼロよ!』な状況の時……別の場所では…

 

 

 

椛 「どこに隠れた!?」

 

 

 

兎海「……どんだけ追いかけてくるんだよ!」

 

 

 

椛 「ここか!?」ガサッ

 

 

 

兎海「……能力使えよ」

 

 

 

椛 「はっ、そうだ能力使えばよかったんだ!」

 

 

 

兎海「やっぱり椛かわいいな――っとそんな事してる暇は無い」

 

 

 

椛 「そこか!」シュッ

 

 

 

兎海「あ、危ねえ!」

 

 

 

兎海「まずい……今度こそ死ぬかもしれん―――」

 

 

 

兎海「しかし……!俺には最終奥義がある!!」

 

 

 

兎海「くらえ!!主人公補正!!」

 

 

 

椛 「!?」

 

 

 

 

 

 

 

椛 「……?」

 

 

 

椛 「な、何をした!?」

 

 

 

兎海「ふふふ……これで俺の勝ちだ!」

 

 

 

椛 「な、何?!」

 

 

 

椛 「殺られる前に殺る!!」

 

 

 

兎海「ちょ、怖い怖い!!」

 

 

 

文 「あや?そこで何をしてるんですか?」

 

 

 

椛 「あ、文ちゃ……さま」

 

 

 

兎海「た、助けて下さい!」

 

 

 

文 「あや?なんとなく察しはつきますけど……」

 

 

 

兎海「実は私紫さんの家に住み込みで働いてまして……」

 

 

 

文 「!?」

 

 

 

兎海「最近の紫さんの趣味は畳の節目を数えることです」

 

 

 

文 「……なるほど?」

 

 

 

兎海「そのほかにもネタは沢山……」

 

 

 

文 「交換条件でしょうか」

 

 

 

兎海「察しがよくて助かります」

 

 

 

文 「それなら任せて下さい」

 

 

 

椛 「あ、文さま?」

 

 

 

文 「椛。この方は私の友人です」

 

 

 

椛 「そ、そうだったんですか?」

 

 

 

文 「そうそう。それじゃあ、行きましょう」

 

 

 

兎海「あ、はい」

 

 

 

椛 「も、申し訳ありませんでした」

 

 

 

兎海「い、いいよいいよ全然。そ、それじゃあ」

 

 

 

椛「……」




そしてその後。

文々。新聞に『スッパテンコーの朝は早い』という欄が記載され始めたという……



ちょっとまって?

藍さんのことが記載された欄――――――はいごめんなさい

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