豊 「ここが、守矢神社か」
豊 「結構な距離だったな・・・」
豊 「さてさて、神奈子さん達はいるのかな―?」
諏訪子「お、豊ー!いらっしゃい」
豊 「あ、諏訪子さん」
諏訪子「何しに来たのさ」
豊 「神社に来るのに何か理由がいるのか?」
諏訪子「まあ、要らないよね」
ガサッ
豊 「・・・誰だ?」
諏訪子「また、参拝客が来たのかな?」
豊 「うーむ。参拝客がガサって音を立てて来るもんかね?」
諏訪子「・・・だよねぇ」
豊 「・・・」ジー
諏訪子「・・・」ジー
椛 「(ものすごく睨まれてる・・・)」
豊 「そこだ!」ガサガサ
椛 「ひゃあ!!」
豊 「・・・あ、さっきの」
諏訪子「だれ?・・・あ、椛」
椛 「こ、こんにちは・・・」
諏訪子「何か用かい?」
椛 「いや、特には・・・」
諏訪子「じゃあ、何しに来たのさ・・・」
椛 「えっと・・・そのぉ・・・(噛まないように神頼みに来たなんて言えない・・・)」ジーッ
豊 「・・・?」
諏訪子「(・・・ほほぉう、ナルホドナルホド)」
諏訪子「じゃあ私は帰るから」
椛 「え!?ちょ、ちょっと・・・」
諏訪子「頑張ってねー!!」
椛 「・・・」
豊 「・・・あ、あの」
椛 「は、はい!」
豊 「キミ、さっきの子だよね?」
椛 「は、はい・・・」
豊 「そうか、えーっと・・・」
豊 「俺は神流豊、一週間ぐらい前に妖怪の森に落ちてきたんだ。よろしく」
椛 「よ、よろしくお願いします・・・って落ちてきた!?大丈夫なんですか?!」
豊 「ああ、だいじょぶだいじょぶ、このとうりピンピンしてるから(理由はわかんないけど)」
椛 「へ、へー・・・」
椛 「・・・あっ、私は犬走椛っていいます。一応天狗です・・・」
豊 「天狗・・・?」
椛 「あ、天狗って言っても白狼天狗です」
豊 「なる・・・ほど?」
椛 「はい」
椛 「あ、あの!」
豊 「ん?」
椛 「あの、さっきの・・・」
にとり「豊ー!!」
豊 「にとり?なんだよ」
にとり「これ見てこれ!」
豊 「なになに?餅つき大会・・・?」
にとり「そうそう、人間の里で餅つき大会があるんだよ!」
豊 「それがどうしたんだよ、行きたいのか?」
にとり「違うよ!」コソコソ
豊 「はぁ・・・」
にとり「ってこと」
豊 「わかった」
にとり「よし、じゃあ早速準備にかかろう!」
豊 「そうだな」
椛 「あ、あの」
豊 「あ―ごめん椛、ちょっと急ぎの用事ができたから・・・また今度な」
椛 「は、はい」
豊 「本当にゴメンな、また今度!」
椛 「は、はい。さよなら~」
椛 「帰っちゃいました・・・」
神奈子「さっきの話本当なのか?」コソコソ
諏訪子「あの反応はズバリだと思うよ!」コソコソ
神奈子「しっかし、あの椛がねぇ・・・」コソコソ
諏訪子「ほら、あそこ・・・っていない!?」
諏訪子「椛!豊は!?」
椛 「え、さっき用事があるって帰りました」
諏訪子「・・・それで、どうだった?」
椛 「え?何が・・・」
神奈子「まあまあ話はゆっくり聞こうじゃないか」ガシッ
椛 「え、えええええ!?」ズルズル
諏訪子「ホラぁ・・・さっさと吐いてスッキリしなよぉ」
椛 「だから何のことですかっ!」
神奈子「まだシラを切るきかい?ほら、カツ丼食べな」
椛 「要らないですよ!」
諏訪子「今日は吐くまで帰らせねえぜ?」
神奈子「ほらカツ丼♪カツ丼♪」
椛 「文ちゃん助けて~!!」