犠牲者の多い幻想郷   作:海猿

14 / 62
異議あり!

さとり「異議あり!」

 

 

 

一世「何が?」

 

 

 

さとり「やっぱり皆で私を仲間外れにするのねー!!」

 

 

 

一世「さとり!?」

 

 

 

 

 

 

 

一世「さとりさんが引きこもってしまった件」

 

 

 

こいし「……ほわい??」

 

 

 

一世「やっぱり皆で私を仲間外れにするのねー!!」

 

 

 

一世「って言いながら自分の部屋に走って行ったんだ」

 

 

 

こいし「どういう意味なの?」

 

 

 

一世「……さぁ?」

 

 

 

こいし「まためんどくさい事に……」

 

 

 

 

 

 

scene――お空――

 

 

 

お空「さとり様ー?」

 

 

 

さとり「……お空?」

 

 

 

お空「さとり様ー出てきてくださいよー」

 

 

 

さとり「―――いやだ」

 

 

 

お空「さとり様……貴方にもお母さんがいるでしょう?」

 

 

 

さとり「……ど、どういうことよ」

 

 

 

お空「今すぐ武器を捨てて出てきなさい!」

 

 

 

さとり「……え?」

 

 

 

お空「母さんが夜なべをして手袋編んでくれたー」

 

 

 

さとり「う……」

 

 

 

お空「君は完全に包囲されている!」

 

 

 

さとり「ちょ、ちょっと?」

 

 

 

お空「おかあさーん!」

 

 

 

さとり「どっちかに決めてから来いよ!!」バタン

 

 

 

さとり「あ」

 

 

 

さとり「……いきなりお空はズルいわ」

 

 

 

 

 

scene――こいし――

 

 

 

こいし「お姉ちゃんどうしたのー?」

 

 

 

さとり「……」

 

 

 

こいし「出ておいでよー」

 

 

 

さとり「いやよ!」

 

 

 

こいし「何で?せめて理由だけでも聞かせてよ」

 

 

 

さとり「……」

 

 

 

こいし「お姉ちゃん?」

 

 

 

さとり「分かった……言うわよ」

 

 

 

こいし「!」

 

 

 

さとり「ただし……」

 

 

 

さとり「扉の前で『さとり様教えてくださいお願いします!』って言ってくれたらね!!」

 

 

 

さとり「……アレ?こいし?」

 

 

 

さとり「おーいこいしー?」

 

 

 

さとり「帰っちゃった」

 

 

 

 

 

scene――お燐――

 

 

 

お燐「さとり様ー?」

 

 

 

さとり「何ー?」ガチャ

 

 

 

お燐「……あれ?」

 

 

 

さとり「何よ……私眠いんだけど」

 

 

 

お燐「……今、絶賛引きこもり中じゃなかったんですか」

 

 

 

さとり「……飽きちゃった」

 

 

 

お燐「」ガシッ

 

 

 

さとり「うわっ、ちょっと!?」

 

 

 

さとり「どこに連れて行く気なのよ!」

 

 

 

お燐「こいし様に連れてくるように頼まれたので」

 

 

 

さとり「ナンダッテー!?」

 

 

 

お燐「じゃあ、いきますよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

――家族会議終了後――

 

 

 

一世「……え、そんな理由?」

 

 

 

さとり「そんな理由って何よ!」

 

 

 

さとり「私からしたらイジメよイジメ!」

 

 

 

一世「くっだらねぇ――」

 

 

 

 

 

 

 

ここでクイズ!

 

 

 

今回の陰キャラ主役回で……

 

 

さとり回に無くて パルスィ回にあるもの。

 

さとり回に無くて 勇儀回にあるもの。

 

さとり回に無くて ヤマメ回にあるもの。

 

さとり回に無くて キスメ回にあるもの。

 

     は何でしょうか?

 

 

正解は――――

 

 

 

 

さとり「何で私だけソロなの!?」

 

 

 

さとり「一世とのコント的な物は!?」

 

 

 

さとり「仲間外れにしてるでしょ!!」

 

 

 

一世「でした」

 

 

 

一世「やっぱりくだらねぇ」

 

 

 

さとり「WHY JAPANESE PEOPLE!!!」

 

 

 

一世「ちょ、うるさいうるさい」

 

 

 

さとり「何でだよ!どうしてだよ!WHY!?」

 

 

 

一世「だからうるさいって」

 

 

 

さとり「そんなんじゃ、私がぼっちみたいじゃない!!」

 

 

 

一世「……コレってつっこむところかね?」

 

 

 

さとり「違うわよ!『そんなことないよ~』って慰めるところよ!」

 

 

 

一世「いやでも実際ぼっちじゃん」

 

 

 

さとり「それは……そうだけども」

 

 

 

一世「だろう?」

 

 

 

さとり「いやいや、違うじゃん?」

 

 

 

さとり「こういう時は、相手の心がガラス並に脆いから優しくしてあげないといけないのよ!」

 

 

 

さとり「空気を読みなさい!」

 

 

 

一世「空気……ねぇ」

 

 

 

一世「それならお前も、空気読んで落ち込んどかないと……」

 

 

 

さとり「……」

 

 

 

さとり「はぁ~…………」チラッ

 

 

 

さとり「えーんえーん(棒)」チラッチラッ

 

 

 

さとり「………アレが、コレで……こうだったのよねぇ……」ジ-

 

 

 

一世「……とりあえず。下手くそ」

 

 

 

さとり「何ィ!?」

 

 

 

さとり「……私なりに空気を読んだのだけれど」

 

 

 

一世「どんな空気を読んだのか――――」

 

 

 

 

 

 

 

一世「ってことで、こんなもんでいいだろ?」

 

 

 

さとり「……?何がよ」

 

 

 

一世「僕とのコント的な何かが出来ただろ?」

 

 

 

さとり「はっ!」

 

 

 

さとり「……確かに!」

 

 

 

さとり「これで皆平等ね!!」

 

 

 

一世「満足したようでよかったよ」

 

 

 

さとり「いやー。幻想郷最高!」

 

 

 

一世「そう言えばさとり」

 

 

 

さとり「なぁに?」

 

 

 

一世「知ってると思うけどお前の回以外には『射命丸文』が絡んでるんだよ」

 

 

 

さとり「へー。そーなのかー……―――!!?」

 

 

 

さとり「…………」

 

 

 

さとり「やっぱり皆で私を仲間外れにするのねー!!」




一世「ちゃんちゃん♪」



さとり「ちゃんちゃんじゃないわよ!!」



一世「……でもさ、結局こうしたらいんじゃね?」



提供・文々。新聞



さとり「……!!」



さとり「そこに気づくとは…やはり天才か―――!?」









こいし「ちゃんちゃん♪」

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。