勇儀「二日酔いした」
一世「そんな馬鹿な」
一世「だからエイプリルフールはまだ早いって」
勇儀「ウソじゃない」
一世「絶対ウソだって」
勇儀「なんなら賭けるか」
一世「何を?」
勇儀「酒」
一世「やっぱ嘘でしょ」
勇儀「嘘じゃない」
一世「……二日酔いって何か知ってます?」
勇儀「頭痛くなるやつだろ」
一世「まあ僕はお酒飲んだことないですしわかんないですけど」
勇儀「飲むか?」
一世「未成年にお酒進めないでください」
勇儀「【速報】一世は未成年だった」
一世「言ってなかったっけ……」
勇儀「まあまあ。ココは幻想郷だから大丈夫さ」
一世「えー」
勇儀「ホラ。飲め飲め」
一世「わ、わかりましたよ……ちょっと待っててください」
一世「この物語はフィクションです 以下略」
一世「よ~し、コレで大丈夫ですね」
勇儀「お前、それ言ったらなんでも許されると思ってないか?」
一世「……ま、とにかく飲みましょ」
勇儀「……まあいいか」
そして・・・僕は一日中飲まされたのであった
一世「こ、これが二日酔いってヤツか……気持ち悪」
勇儀「どーだ。私の苦しさが分かったか」
一世「……そういえば、勇儀さんは二日酔いどうなったんですか?」
勇儀「二日酔い? ああ、酒飲んだら治ったよ」
一世「やっぱりそれ二日酔いじゃないですよ」
勇儀「そうかなぁ?」
一世「多分……いや絶対」
次の日…・・・
勇儀「二日酔いした」
一世「またですか?」
勇儀「今度はマジだから」
一世「前もそんなこと言ってましたよね」
勇儀「今回はホントにマジなんだって」
一世「……じゃあ確かめてみますか」ペラ
勇儀「?何だそれ」
一世「コレは二日酔いの症状と治し方が載ってる本です」
一世「前に買ったんですよ……幻想郷に要ると必須な気がして」
勇儀「へ~。面白いもんがあるんだな」
一世「多分、勇儀さんには一生関係ない内容なんですけどね」
勇儀「じゃあ、やってみてくれ」
一世「じゃあ、質問しますから。『はい』か『いいえ』で答えてください」
一世「えーっと、吐き気がする」
勇儀「いいえ」
一世「頭が痛い」
勇儀「いいえ」
一世「だるい」
勇儀「いいえ」
一世「筋肉痛」
勇儀「なにそれ」
一世「・・・・・・」
勇儀「何だよ、何か言えよ……」
一世「予想外の回答過ぎて、どう返せば良いのかわかんねぇ……」
勇儀「何だよ、私は普通にやったぞ」
一世「う~ん……」
勇儀「で、結果は?」
一世「二日酔いじゃないです」
勇儀「……ここまで引っ張っておいて結局それかよ!」
一世「最初っから分かってたよ!!」
一世「……勇儀さんは、一体全体なんで二日酔いだと思ったんですか?」
勇儀「…酒飲んだら絶対になるんじゃないのか?」
一世「そんなこと誰に聞いたんですか……」
勇儀「天狗」
一世「あっ・・・(察し)」