最初の犠牲者
一世「ここは・・・」
気がつくと僕は静かな森の中に立っていた。
一世「あっちに何か建物がある・・・あれは、神社?」
神社に向かって僕は道なき道を―――
一世「ちょっと、その小説っぽいやつやめて?」
一世「なにこれ…近所にこんな神社あったかな?」
霊夢「あら、どちらさまかしら」
一世「ん、僕はただの迷い人です。ここどこっすか?」
霊夢「ここは博麗神社よ。賽銭箱はあっちね」
一世「はくれい神社?」
霊夢「そう、ここ幻想郷の一番ご利益がある神社よ」
一世「へー・・・幻想郷?」
霊夢「・・・はぁ、やっぱり。紫?いるんでしょー出てきなさい」
紫 「霊夢、どうかした?」
霊夢「どうかしたじゃないわよ。コレどうすんの?」
一世「ちょ、人に指さしたらいけないって教えてもらわなかったのか?」
紫 「暇だったから」
霊夢「は?」
紫 「暇だったから、つれてきちゃった。」テヘッ
霊夢「テヘッ。じゃないわよ!・・・どうすんのよ」
紫 「まあいいじゃない成り行きで」
霊夢「成り行きって・・・・」
一世「何の話してんの?」
紫 「そうね、自己紹介がまだだったわね
私は、八雲紫よ」
霊夢「博麗霊夢よ。よろしくね」
一世「僕は、大枝一世。よろしく」
一世「なるほど・・・つまり僕はただの暇つぶしに異世界にとばされたわけだな」
紫 「そゆこと~」
一世「ところで・・・さ」
紫 「?」
一世「なにそれ、その下半身を飲み込んでる口みたいなやつ!!怖いよ!」
紫 「あ、これ?これはただのスキマよ。私はスキマ妖怪だからねー」
霊夢「紫は能力で隙間を操るんだっけ?」
紫 「違うわよ!境界を操るのよ!」
一世「能力?なんだ?なんかテンション上がってくるような話題だな」
霊夢「・・・あんたに能力があるのかしら」
一世「ええ!?無いの?!」
紫 「もしかしたらあるんじゃな~い?」
一世「え、僕に不思議なチカラ云々があるから連れて来たのでは?」
紫 「別にそういうわけではないわ」
一世「そんな・・・
ん?霊夢お客さんが来たっぽいぞ」
霊夢「こんな時に来るのは魔理沙ぐらいでしょ。ほっときゃいいのよ」
一世「でも、あの子ずっとこの辺りをうろちょろしてたし、やっぱり普通の・・・」
紫 「・・・あなた、アレが見えるの?」
一世「へ・・・?」
紫 「そうなのね・・・」
一世「え?何?」
紫 「あの子はね・・・」
一世「う・・・うん」
紫 「霊夢に祓われた悪霊の魂が今もずっとさまよってるのよ・・・」
一世「え・・・・」
紫 「そしてその霊を認識してしまったあなたはあの悪霊の餌食になるでしょうね・・・」
一世「えええええええ!?そ、そんな・・・」
紫 「葬式は、どんなものをご所望かしら?」
一世「な、なんとかならないの?」
紫 「・・・」
一世「そんな・・・」
紫 「ところで一世?」
一世「なんですか・・・」
紫 「あんた何見てんの?」
一世「へ?あの悪霊だよ!銀髪でなんか身体から管みたいなのがでてる女の子!!」
紫 「へー」
一世「へーってなんだよ!」
紫 「・・・管?
一世、その子って管の先に何か付いてない?」
一世「ああ、付いてるよ!まんまるな玉が付いてるよ!」
紫 「それって・・・」
こいし「ララララッタッタララタララタラー・・・うわっ!」
紫 「・・・やっぱり」
霊夢「・・・あれ、地底の妹のほうね」
紫 「へー、面白いじゃない」
一世「何?悪霊は?僕はどうなるんだ?」
紫 「うっさい、ちょっとだまってて」
一世「あ、はい」
紫 「(・・・)」
一世「え、ちょ!」
紫 「分かったわ!あなたの能力が!ってあれ?いない・・・」
霊夢「あの妖怪がつれてったんじゃない?」
紫 「・・・そう」
霊夢「いいの?」
紫 「いいわよ別に…(そっちのほうが面白くなりそうだし・・・)
さとり「こいしが戻ってきたわ」
こいし「おねーちゃん!人間つれてきたよ!!」
さとり「そう…ってええ!!?」
お疲れ様です…こんなもんを読んでくださりありがとうございます!
ここに何を書けばいいのか以前に書く話題が無いので
最後に一世に言わせたかったけど言わせるとシュールになった一言ここに載せときますね
一世「悪霊の件何だったんだよ!!」