傭兵異世界転生記   作:旧人名無し

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前回のあらすじ;ワンパン

ー設定ー
出雲;好きなゲームはfps系
天月;ホラゲ好き、というかホラゲをしている出雲を見るのが好き

ーーーーー

どうも、旧人名無しデス、よろしくお願いします。

それでは、どうぞ ノシノシ



第四発 晩餐

 

 武具は洗浄して落ち着いた頃。

 

「さて、どうしようか。」

 

 出雲はイノシシ(仮)を見つめながらつぶやく。

日は沈み始めて夕暮れ、という感じだ。

 

「抹殺したてといえど生は食いたくないな」

 

 天月は断言する、「そうだな」と同調する出雲と暫く思案する

 

「単純に焼くか?」

 

「捌けるし、火は魔法で出せそうだしな・・・よし、そうするか」

 

天月は同意を示し、出雲もそれに同意する。が、

 

「それだけじゃ面白くない、色々試してみようぜ」

 

と笑う

 

「そうだな、色々やれることも多いだろう、魔法とかについてもな」

 

天月は微笑みつつ同意する、

これは何時もの会話のようなものだった。

 出雲はおもむろにバリスティクナイフをイノシシ(仮)に突き立てる。

その姿を見ながら天月は

 

「毛皮はどうしようか、魔法でなめすこととか出来るかな?」

 

出雲は少し思い出すように思考する、そしておぼろげに言葉を発す

 

「たしか・・・脂剥いで、漬けて、乾かす・・・だっけ?」

 

それに説明のように言葉を付け足す。

 

「大体合ってる、つか、昔やったろ

 皮の裏側にある油とか皮をはぎ取る、

 その後はなめし液、前と同じミョウバンが良いかね?、脳味噌とかで液作る方法も確かあったな、まぁそこら辺は魔法と相談ですな。

 んで漬けたやつを乾かす、端っこ打ち付けて縮まらない様にしてな。

 んで出来上がり。」

 

出雲は捌きつつ相槌を打ちながら聞き流していた。

その光景に呆れつつ溜息をつく

そして天月もナイフを取り出し解体に手を貸す

巨大なイノシシ(仮)に悪戦苦闘しつつ解体に成功する

 

「構造は普通のイノシシと変わらないようだな」

 

天月は肉と骨と皮に分けられた

イノシシ(仮)のなれの果てを見ながら呟きながら思考を巡らす。

 出雲はイノシシ(仮)の調理方法を考えていた。

そして、天月に呼びかける

 

「オイ、とりあえずこの肉でメシ作るぞ。かなりの量だし、新鮮なうちに作っちまおう」

 

 天月は巡らしていた思考を中断して改めて肉に向き直る。

少しひきつった顔をして

 

「うわぁ、かなりの量とかじゃねえよ、これ腐る前にどう消費しろと」

 

と嘆く、その言葉に出雲は少し考えて、ひらめく

 

「干し肉作ろうZE」

 

「・・・流石」

 

天月は一杯食わされた様な顔をする。

出雲は続けて

 

「せっかくだしいろんな干し方?してみようぜ

 まぁ、その前に生で食うか。」

 

そういって掴んだバケツ(桶)を燃やす

 

ボゥッ

 

 きれいに燃えると色々・・・主に張り倒した木を砕いて火に投下していく

良い感じに火が安定すると、木で作った棒を肉に突き刺していく。

それを地面に刺すと、それっぽい感じになった

二人はそのしょうもないことに、微妙な感動を覚え、ゆっくり焼いていく。

 捌くのに時間がかかったようですでに夜のとばりは降りていた

 出雲はその火を明かりにしながら干し肉の作業を始めていく

その中で

 

「・・・あ、出来た」

 

「ん、何が?」

 

天月は考え込んでいたが、その声が気になったようだ

 

「塩」

 

「・・・ほんとお前ってさ」

 

天月は呆れながらため息をこぼす

出雲は豪快に笑いながら

 

「まぁ、いいじゃねえか!出来上がったんだ、干し肉やら色々なものの味付け出来るぜ」

 

「まぁな」

 

天月も、素材の味で食べるよりは塩でも振ったほうが良いのだろう

顔が少し緩んでいる、少し肉が焼けるのが待ちきれなくなったのだろう

出雲はその塩で巧みに干し肉を作っていく。

・・・天月は少し疑問になり問うてみた

 

「工程、早くね?」

 

出雲はそれについて

 

「魔法って便利なんだな」

 

天月は少し震えながら

 

「まじかよ、味しみこませて乾燥させるまで全部魔法で片付けたのか?」

 

「んー、そうなるな」

 

出雲は当然のように言ってのける

天月は唖然としながらも

 

「魔法って便利過ぎるな」

 

という事にしておいた。

 

天月はふと火見ると、いい感じに肉が焼けていた。

 

「お、焼けてんじゃん」

 

出雲も気が付いたようで肉を取って塩で味付けする。

その味付けされた肉を見て天月は

 

「漫画とかの滅茶苦茶うまいものよりも普通の食い物の方が美味しそうって言う理論が今になってわかった気がする」

 

そして二人は

 

「「いただきます」」

 

肉を喰らい始めた。





ここまで読んでいただき有難う御座います

えーと、魔法が万能すぎる能力になっていきます。
魔法の制約について少し悩んでいたりも、しています(笑)

あと、予想以上に晩餐回が長くなってしまいました。
次こそ移動させたいですw

それでは、また、いつか ノシノシ

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