傭兵異世界転生記   作:旧人名無し

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どうも、旧人名無しです。
 お久しぶり、だと思います。

今回は異種族が出てきます(ようやっと

それでは、どうぞ ノシノシ


第十八発 異種族

ゴルドを加えた四人は駄弁りながら30分ほど歩いていると・・・

 

「着きました」

 

 イリスが皆を止めると目の前には大きな看板が出迎えている

看板にはこれまた大きな文字で≪武器屋≫と書かれていた。

その看板に出雲は目を輝かせており、天月の方も興味深そうに見つめながらも

同時に横でキラキラしている出雲を見て呆れてもいた。

 

イリスは目を輝かせて立ち止まってる二人を中へ促す。

 

「、どうしましたか?」

 

「あぁ、大丈夫だ、すまない。」

 

「?、まぁいいです、では入りましょうか」

 

 四人は大きな看板の下にある重厚感のある扉を開ける。

扉が開くと、中から鉄を叩く大きな音が響いてくる

この重そうな鉄の扉は防音のためでもあったのだ。

 中に入ると左側には武器が掛けてあり、

右側は作業スペースとなっていてる。

 右端には扉がついており、恐らくあちらは居住スペースとなっているのだろう。

 

 そのことは気にしないとして、二人は驚くべきものを目にした。

それは鉄を金槌で叩いている男である。

 

「ドワーフ?」

 

出雲はそう呟いた

 小柄な身長に立派ともいえる体格、裸の上半身から見える筋肉はまるで鋼の鎧の様に洗練されている。

小柄な身長とは打って変わって大きく、武骨な手から振り下ろされる金槌は力強い音を響かせている。

 それは出雲、天月の想像していたドワーフ、と言う種族であった。

 

その呟きが聞こえたのかその人は顔を上げ、こちらに振り返った。

無精髭が立派に蓄えた顔からは職人の風格がにじみ出ていた。

 

「客人か?」

 

言葉少なに発したしゃがれた声はまさしく職人だった。

そのすべてが「職人」と言えるその男にイリスは

 

「ご無沙汰してます、バーツさん」

 

と挨拶をすると、言葉をつづけた。

 

「ミネバさんはいますか?」

 

その問いにバーツと言われた男は

 

「ああ、杖か、アイツは今出ている。直、帰ってくるだろう」

 

「そうですか、ああ、後、紹介したい人たちがいるんです」

 

「後ろの二人か?」

 

イリスは「ええ」と答えると二人に前に来るように促した。

二人はそれに従い、前に出る。

バーツは金槌を置くと、

 

 突然、天月に握り拳が振り抜かれた。

天月はそれを受け止めた、そして笑顔を見せ、

 

「イゴウ・アマツキです。よろしくお願いします」

 

「・・・バーツ、バーツ・アウルムだ。」

拳を引きながらバーツと名乗ったドワーフは簡潔に自己紹介をすませる。

その一連の出来事にイリスとゴルドは固まっていた。

 

「お前は?」

 

「ん、ああ、トオル・イヅモだ」

 

イリスとゴルドは再起動すると、

 

「何してるんですか!何かあったら教導者として責任取るの私なんですよ!」

 

「一体、何が・・・」

 

・・・ゴルドはまだ起動出来ていない様だった。

酷い剣幕のイリスがバーツを捲し立てていると、

 

「あら、お客さん?」

 

一足先に気配に気づいた二人は後ろを振り返ると、

唖然とした。

 

「次から次へと・・・驚かされる」

 

出雲から漏れた言葉の真意は先程扉を開けて入ってきた・・・女性に関するものだった。

 すらりと伸びる身長、腰まで伸びる黄緑色の髪は自然の淡い美しさを思い起こさせる

 

 そして何より特徴的なのは

 

人間よりも長く尖った耳だ。

 

「まさかまさかだな、エルフ・・・とは」

 

そう、彼女の見た目はエルフ、まさしくエルフのものだった。

 

「あら、そんなに珍しい?」

 

「あっ、ええ、ここ最近あまりそういう種族のいる所にいなかったので、すいません」

 

咄嗟に言い訳をする天月、この世界の事を考えるとかなり苦しい言い訳だが目の前のエルフはそれで納得したのか

 

「そう、そういう事ね、別に大丈夫よ」

 

目を開けているか解らない糸目が少し開いた気がしたが二人は気付かなかった。

そしてエルフの女性は思い出したかのように言葉をつづけた

 

「ああ、自己紹介がまだでしたね、私はミネバ・アウルムと申します。」

 

「あっ、すいません私はイゴウ・アマツキ・・・ん?」

 

二人は少しの違和感に気付いた。

出雲はその疑問を整理するために無意識に呟いた

 

「アウルム?」

 

「ええ、アウルム、貴方は?」

 

「私はイヅモ・トオル。失礼は承知ですが・・・アウルムってことはもしかして」

 

出雲は今頭を支配している疑問を解決しようとミネバに質問を投げかける。

 ミネバの回答は概ね予想通り、それでいて予想外のものであった

 

「お察しの通りだと思うわ、改めて。私はミネバ・アウルム。そこにいるバーツ・アウルムの妻です」

 




此処まで読んでいただき有難う御座います。

はい、遅くなってしまって申し訳ないです(´・ω・`)
出来れば次の更新はもう少し早めに上げたいですね

(でも不定期更新には変わりないですが・・・)

それでは、また、いつか ノシノシ

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