傭兵異世界転生記   作:旧人名無し

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前回のあらすじ;下世話なイリス

 どうも、旧人名無しデス。
今回はまたもや金の話(説明)となります。

最近説明が多くなってしまっていますね、
そろそろ動かしたいんですが、もう少し掛かるかもしません。

それでは、どうぞ ノシノシ


第十五発 とりあえず金だ、金の話をしよう

ーー二人ーー

 

 全く必要のない下世話な配慮をされた二人は少し離れた奥の方にある部屋(と言ってもイリスの部屋とは二部屋空き部屋がある程度)に入る。

 出雲は二つのベットが並んだ部屋の片方のベットに腰かける、

天月も出雲と対面になるようにしてベットに腰かけた。

 

「さて、これからどうする?」

 

出雲が話を持ち掛ける、その問いに天月は今日の事を思い返しつつ答える。

 

「まずは常識だ、この教導の内に本と人で情報を集める、そして今の俺たちに重要なこと、それは慎重。俺たちは今異世界転生とかいうラノベ展開で浮かれきっている。気持ちは引き締めていかないといけないだろう?」

 

天月はいたって真面目な表情で言っている、だがこの状態だと微妙にシュールだ。

だが出雲もそれを気にすることはせず真面目に話す。

 

「そうだな、そこで今から私達が本から得た情報を統合していかないか?」

 

「それは良い、それじゃあ先に俺から話すがいいか?」

 

「ああ、頼む。」

 

天月は自分の持つ情報をかいつまんで話す

 

 

 まず、明日必要になってくるであろう事を話す。

金だ、とりあえず金について話すべきだろう。

物価や相場といった詳しいことは解らないが、とりあえずこの世界の金は国ごとに違う、元の世界で言う円とドルみたいなもんだ。

 そして金は国によって作られる、当たり前か。

その作られる金にはその国独自の魔法が掛けられており耐久性が高いらしい。

 その金に付与されている魔術、まぁ、簡単に貨幣魔法とでも言おうか、

その貨幣魔法は国の機密になっており偽造は不可能と言っていいそうだ。

まぁ、偽造の心配が少ないという前置きはさておいて今からその国ごとの貨幣について説明する。

 

 まず俺たちがいる国,混成、ベルナシア王国の金の単位は『コウ』というらしい

主に石貨、銅貨、銀貨、金貨が流通しているようで、

石貨・・・1コウ

鉄貨・・・10コウ

銅貨・・・100コウ

銀貨・・・1,000コウ

金貨・・・10,000コウ

という内訳で、他にも10万コウの白金貨があるが基本的に市場では使えないらしい。まぁ、当たり前と言えば当たり前か。

というか多分出雲も気付いたところがあると思うが・・・そう、

この金額は我が母国、日本と同じようなものになっている。もしかしたら神様の粋な計らいでこの国の領地に飛ばされたのかもしれないな、まぁどうでもいいか。

 

 ハイ次、次は獣人、グルド王国。単位は『レイ』

銅貨、銀貨、金貨の三つだ。獣人族はこの国ほど貨幣になじみが少ないのか、コウ換算で

1レイ・・・0.5コウ、つまり1コウで2レイだ。

銅貨・・・10レイ(5コウ)

銀貨・・・100レイ(50コウ)

金貨・・・1,000レイ(500コウ)

って感じだ。

物々交換なども結構あるので、お金が無くても実力があれば割とどうにかなるだろう。

 

 三つ目は妖精、カミル王国の単位は『エネ』だ、此処の貨幣は結構特殊なんだよね。

 もはや貨幣ではないんだよ、魔力の塊をお金として使うからね、そんなこの世界の貨幣形態は何とICカードに近い、いやモロICカードだ。

まぁ、詳しい話は良いとして

魔力で貯められるから金額にすることは少ないようだが

基本的に1エネ・・・5コウらしい、少し高いようだな

 

 4つ目エルフ系のメルクリム国は 『オル』

 硬貨の中に少し面白いものがあって木貨というものがあるそうだ。

木貨、銅貨、銀貨、金貨の4つ木貨は貨幣魔法によって頑丈で並みの火では燃えないそうだ。

換算は1オル・・・10コウとなっている。

木貨・・・1オル(10コウ)

銅貨・・・10オル(100コウ)

銀貨・・・100オル(1.000コウ)

金貨・・・1000オル(10.000コウ)

此処は結構高いが天然素材が多いためなのか高品質のも多いようだ。

 

 五つ目、魔道 アグムリム王国は 『リム』

 ここは魔鉄と言われるもので基本統一されており、硬貨の柄、色、大きさで判断するらしい。魔鉄統一で色は変わらないんじゃないのか?とか思われるかもしれないが貨幣魔法で変えているらしい、原理とかは勿論知る由もないが。

さて、レートだな。

 1リム・・・50コウだ。

小貨・・・1リム(50コウ)

中貨・・・10リム(500コウ)

大貨・・・100リム(5,000コウ)

特貨・・・500リム(10,000コウ)

他四国に比べて結構な値段となっている。

まぁ魔道具の大産地だからな、そりゃ高くなるんだろうなぁ。

 

んで六つ目、帝国。ガギルグリア帝国。単位は『ヘイ』

此処はギルドが無いからカードが効果をもたらさないが、一応だ。

 ここも結構特殊なことに紙幣だ。これも貨幣魔法でかなり頑丈だそうだ。というか貨幣魔法は国で違うが本当にすごい魔法だな。

レートを発表しますか。

1ヘイ・・・100コウ。完全にドルのレートだね。

1ヘイ札(100コウ)

5ヘイ札(500コウ)

10ヘイ札(1,000コウ)

50ヘイ札(5,000コウ)

100へイ札(10,000コウ

種類もそれなりだ。

 

まぁ、とりあえずこんなもんだろう。

 

 真剣な表情で聞いていた出雲は緊張の糸が千切れるようにして天井を煽る。

 

「ふぅ、疲れた~金についてだから真面目に聞いてたけども」

 

「これでも結構端折ってたぞ、本は旧貨とかも結構あったからな」

 

 そう言った天月も喋り通しで喉が渇いたのか、

手のひらを口につけ水魔法で水分補給をする。

その様子を見た出雲は魔法と言う概念に順応し始めている天月を見て感心していた。

 

「なんというか、適応してんな。魔法に」

 

「有用なものは積極的に使っていくべきだぜ出雲さんや」

 

「否定はしないさ、それに水は大事だしな」

 

「だろう?」

 

 とりあえず、一度ここで話を切れる。

 数秒の沈黙の後、突然出雲は怪しげな笑顔を浮かべ、

 

「なぁ、せっかくこの世界、『魔法』がある世界に来たんだ。」

 

 魔法の部分に語気を強め、妙に艶めかしい表情で次の言葉を勿体ぶる出雲、

それに天月は楽しげな笑みを浮かべ、言葉を紡ぐ。

 

「私達の武器・・・この世界仕様にしてみたくないか?」

 

「そいつは素晴らしい考えだ」

 

 二人は顔を見合わせ、極上とも言える笑顔に顔を綻ばせていた。




此処まで読んでいただき有難う御座います。

こういうお金の設定を考えるのはきつかったです(苦笑)
 株価みたいなものもあるかもしれませんがこの世界ではあまり気にしないでください。
(主に知識が足りないという所があります)

因みに二人はお金にがめついわけで無いです。
お金を稼ぐことが好きなだけです、お金の使い道は適当な感じです。
日本人によくある働くことに時間を掛け過ぎて
お金を使う時が無くなってしまった、みたいなタイプです。

それでは、また、いつか ノシノシ

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