傭兵異世界転生記   作:旧人名無し

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前回のあらすじ;二人ともおかしい

どうも、旧人名無しです。
 前回十話、今回から十一話!一区切り・・・と思いたいですが、まだまだ区切りには早いですね(苦笑)
 それと今回わかりやすく区切り毎に名前を付けてみようと思います(試験運用)。
どうなるかは本文で。

それでは、どうぞ ノシノシ


第十一発 ランク

 

ーー天月ーー

 

 ステータスチェックを簡単に済ませて天月は訓練場に移る。

 ちなみにステータスはオール50でした。

 

髭親父・・・は流石にもう失礼か、髭親父改めガイルさん。

ステチェックの際は目を剥いていた、移動中に聞いてみると

「こんなステータスは初めて見たぞ。普通は振れ幅があるもんだ。」

と言っていた、ついでに「お前も本気でやってなかっただろう?」と笑いかけられた。いやはやお見通しなようで。

 まぁ、調整して魔力を流したんだ。なるべきしてなったというもんだろう。

勿論スキルも隠匿した、と言っても俺にスキルがあるか解らないけどね。

さて、次はガイルさんとの実技試験だ。

 

「片割れのイヅモから聞いているだろうが今回は俺と戦ってもらう、実のところお前らに合う魔物がいなかったともいえるんだがな」

 

呆れと諦めの混ざったような表情をしながらガイルはため息をこぼす。

 

「まぁまぁ、でも私達は対人戦の方が得意ですから。こちらとしては有り難い限りです」

 

正確には手加減がしやすいと言う事なんだけどね。

 

「そうか、少し聞き捨てならない気もするが旅をしてるんだろう?そういうこともあるだろうな」

 

「ええ、そこら辺は詳しく詳しく聞かないでください」

 

「ああ、そうだな、んじゃ行くぞ。アマツキ!」

 

「よろしくお願いします。ガイル・アーカイムさん」

 

 

ガイルは大斧を構えると直線的な攻撃を仕掛ける、上から下へ向かうシンプルな兜割り

 それに対し天月は横えステップで回避、斧は轟音とともに地面に深々と抉り砂煙を上げる。

ガイルは全力の一撃を避けられたことに驚きつつも斧を引き抜き、後退する

 

「すごいですね!当たったら私真っ二つでしたよ」

 

「ハッ、当たりそうにもないのに何言ってやがる!」

 

砂煙から現れ、拍手をして称賛する天月にガイルは再び突撃。

今度は横薙ぎを放つ、その横へ薙がれた斧を踏み台にして後ろに空中で一回転しながら着地する。

ガイルは斧を返し、前へ飛び二撃目へ移行する。

 天月は斧を軽々と振り回すガイルに驚愕し、反応が遅れる。

咄嗟に天月は斧を上から素手で殴る。

 

ゴンッ

 

横に振られた斧は一撃の威力で下に持っていかれ地面にめり込む。

ガイルは驚きの顔を浮かべる

天月は「あっ・・・」と呟く。

ガイルは静かに天月に向くと

 

「・・・・・・お前」

 

「・・・なんかすいません」

 

 

ーーー二人ーーー

 

出雲は本をある程度読んでもうそろそろかと酒場になっているロビーで待っていた。

すると訓練場の扉が開く

 

「おお、終わったか、どうだった」

 

天月は苦笑して

 

「ちょっと油断した」

 

「ったく、ここに来てからちょっと浮足だってたのか?」

 

「いやはや返す言葉もございませんよ」

 

「まぁいいか、そいえばギルカは?」

 

「ああ、オール50にしてきた」

 

「魔力操作ってやつか」

 

「ああ、お前ももう出来るだろ?」

 

「まぁな」

 

そんな感じで話していると、受付嬢がだ此方へ来て

 

「トオル・イヅモさん、イゴウ・アマツキさん受付へお願いします」

 

と言って受付へ戻る。

それについて行くように二人は受付へ行くと

 

「それではこの書類に記載をお願いします。」

 

出雲は書類を見つめると、ふと何かに気付く

 

「あれ?職業はもう決まっているのか」

 

「ええ、職業はステータスで決められます。あとはジョブの記載をお願いします。」

 

「私は・・・魔導士?」

 

その言葉に天月は笑いを堪えると、出雲はそれに気付いて頭に平手を当てる

弾けるような音に受付嬢は困惑しつつも丁寧に疑問に答える

 

「はい、イヅモさんのステータスは魔力、知力に秀でていたので魔導士になります」

 

出雲は自分のステータスを思い浮かべ納得する

 

「あ~なるほど。」

 

「それではジョブの記入をお願いします。ですがジョブは変更可能なのであまり気になさらないでください」

 

「うい」

 

出雲は少し悩む

悩む間に天月の方へ向く

 

「アマツキさんは職業にチェックを付けてください」

 

「おや?俺は職業を決まってないんですか?」

 

「ええ、特殊なステータスでしたので」

 

「なるほど、んーじゃあ」

 

渡された羽ペンを天月は受け取り

 

「狩人っと、で次はジョブだっけ・・・かなぁ」

 

二人して悩んでいると受付嬢は助言をする

 

「なりたいものを書くのでもいいですよ、ジョブに関しては自由な所がありますから」

 

「そうか」

 

出雲はそれを聞くと笑いながら羽ペンを走らせる

天月はその笑顔を見て「コイツ絶対ネタジョブになる」と思いつつ、考える

出雲は、其処からサラサラと書き進め持っていたナイフで自分の指を切り傷がついていない方の指で血を付け血判を押して受付嬢へ提出する。

受付嬢はそれを確認するするために復唱する

 

「はい、名前トオル・イヅモ、職業魔道士、ジョブ・・・魔法少女でよろしいでしょうか?」

 

天月は魔法少女の単語が聞こえた瞬間に吹き出す。

出雲はそれをニヤニヤと横目で見ながら答える

 

「ああ、それで良い」

 

「おまえ・・・」

 

「いやはや、女の子なら誰もがなってみたいじゃん?魔法少女。」

 

「知らねえよ、ったく」

 

と笑いつつ言い放ち天月もジョブを書いていく

同じように書いて受付嬢に提示する

そして同じように受付嬢も確認をとる

 

「職業、狩人、ジョブ、傭兵でよろしいですか」

 

「なんだ、普通だな」

 

「当たり前じゃねえか、可笑しいだろ、魔法少女。」

 

「いいじゃねえか」

 

「まぁとやかくは言わねえけどよ」

 

「でも、そうか、そうだな。傭兵だな」

 

「だろ?」

 

「それでは少々お待ちください」

 

二人は少し待つと受付嬢とガイルが現れる

 

「お疲れさん」

 

「うい」

「お疲れ様です」

 

ガイルはそれを言うと懐から二つのギルドカードを渡す

 

「これがお前らのカードだ、それにランクも書かれている」

 

二人は受け取ると自分のカードを確認する

 

「「C+か」」

 

「ステータスのせいでそのランクだが、お前らの実力ならすぐにBになるだろう」

 

そしてガイルは大きく笑い二人を歓迎する

 

「ようこそ、ハンター。これからよろしく頼むぜ」

 

「ああ、少しの間かもしれないがよろしく」

「よろしくお願いします」




此処まで読んでいただき有難うございます。

なんだかんだでここで一区切りっぽいです、プロローグが終わった感じですかね(汗)
今回が今年最後だと思います。

さて、次回は出来れば依頼でもしますか。

それでは、良い年末を、またいつか ノシノシ

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