不幸な憲兵が提督に!?   作:A・Dson

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皆さんいかがお過ごしでしょうか?
E5のギミック解除が遅々として進まず危機感がすさまじい作者です。
空襲時の制空がとれません(´;ω;`)
今回は名前だけですが新オリキャラが出ます。名前がモチーフのヒントになってますがわかりますかね・・・?
基本的にオリキャラは少しづつモチーフのヒントを出していく形にしています。
それを探すのもまた一興かと・・・

では、投稿します!


第五話 不幸な提督のビフォーアフター!?

夕食に比叡カレーを食べ睡眠、もとい気絶して朝を迎えた三人。

 

朝になりとりあえず身だしなみをどうにかしようとしたところで事件は起きた。

 

「ちょっとあんた!!此処の部屋どこもかしこもボロボロじゃない!どうなってんのよ!?」

ここで彼はこの鎮守府のぼろさを思い出した。

 

「・・・忘れてた。」

「そういえばそうでした・・・前の提督がいろいろと外道でみんなもいろいろ荒んでしまって大半の部屋はそんな感じなんです。」

「・・・これじゃあ出撃どころじゃねえな。拠点がこんなんじゃ、戻ってくる奴らにも申し訳が立たねえ。しゃあねえ、日曜大工クオリティ、見せてやるぜ!!」

「・・・大丈夫なの?ここって無駄に大きいけど・・・」

「・・・別に全てビフォーアフターしちまってもかまわねえんだろ?」

「あ、なんかダメなフラグが立った気がします。」

「奇遇ね比叡さん、私もよ。」

 

~~~~~二時間後~~~~~

「」返事がない、ただの屍のようだ

「「回収乙」」

「・・・うるせえ。」グッタリ・・・

「でも、最低限、人が暮らせる部屋にはなりましたね。二部屋だけ。」

「ま、頑張ったほうじゃない?途中何回か金づちで自分の指たたいたり木材のささくれが刺さったりしてたけど。」

「そもそも、このでかさを三人でやれってほうが無理だろ・・・」

その時、

「・・・」

「ん?なんだ?妖精か?見たことねえが・・・」

「・・・」身振り手振り...

「・・・部屋の改装をやってくれんのか?」

「(*・ω・)ウンウン」

「なんでわかるのよ・・・」

「あの動きで改装するってわかるわけないと思うんですけど・・・」

具体的にはモリヤステップとゲッダンを足して二で割ったような動きをしていた。

「・・・・・・」身振り(ry

「代わりに資材をよこせと。いいぜ、好きなだけ持ってきな、その代わり食堂とかなんだっけか・・・入渠ドックとかも頼んでいいか?」

「b」

グーサインをして妖精は去っていった。

「・・・執務するか。」

「そうね、なんか疲れたわ。」

「お昼ごはん作りましょうk」

「「却下」」

「ヒ( ´゚д゚`)エー」

「うどんでいいか?」

「ええ、構わないわ。」

「カレーは・・・」

「よしうどんで。」

「話聞いてくださいよー!」

比叡は調理場出禁だけでなく調理そのものも禁止になったようだ。

 

~~~~~昼食後~~~~~

「そういや、お前さんは大丈夫だったのか?まだ大半の艦娘は療養中だって聞いてるが・・・」

「療養中?」

叢雲は不審そうな表情をする。

「叢雲にはあとで教えるから・・・私は着任がかなり遅かったんです。おかげでといっては何ですけど、被害をあまり受けませんでした。」

「そうか、悪かったな、もう少し早ければ被害の拡大を防げたんだが・・・」

「そんなこと言わないでください!あなたのおかげでお姉さまや皆が助かったんですから!」

「ちょっと・・・どういうことよ・・・」

疑念の眼差しが強まる。

「この際だから言っちまうが、此処は俺が来る前から俗にいうブラック鎮守府ってやつでな・・・大破進軍は当たり前、補給もわずかなうえにここの前提督は艦娘を実験体にしてやがったんだ。」

「嘘でしょ・・・!?正気じゃないわ!」

「まあ落ち着けって、当時の俺は此処の憲兵でな、細かいことは端折るが、俺は此処の提督を摘発しようとして誤って殺しちまったんだよ。」

「殺し・・・!?」

「で、いろいろあってここの提督に後任が来るまでの代理ってことでなったわけだ。」

「なんというか、いろいろ重いわね・・・」

「え!?ということは後任の人が来たら憲兵さんはやめちゃうんですか!?」

「そういうこった。最も後任が来るまでしばらくかかりそうだがな。」

因みに今は五月。特殊な異動が無い限りは養成学校生が卒業する来年の三月までは一年近くの期間がある。

「そうですか・・・」

以降は他愛のない話をしていると、

「(`・ω・´)ゞ」

「お、あの時の妖精じゃねえか?」

「・・・・・・」身振り手振り

「相変わらずわかんないわね・・・」

「なんで司令はわかるんでしょうか・・・」

「早っ!?まだ二時間経ってねえぞ!?もうできたのかよ!」

「( ・´ー・`)ドヤァ」

「おう、自慢したいのはわかった。ありがとな。」

「b」

妖精はその場で消えてしまった。

「消えちまったな。さて、出来たみたいだし見てみるか・・・」

 

~~~~~確認後~~~~~

「「「本気出しすぎだろ(よ)(です)!?」」」

 

どの部屋もピッカピカにかつ家財も新品同様になって、というより新品と交換されていた。食堂や入渠ドックも新調されており万全の状態になっていた。

 

「ハラショー、こいつは力を感じる。」

「ん?お前は・・・」

「響だよ。その活躍から不死鳥の通り名もあるよ。久しぶりだね憲兵さん、いや、司令官って呼んだほうがいいかい?」

「それはまかせる。復帰第二号だな。・・・ところで、他の姉妹艦は大丈夫そうか?」

「暁ねえさんと電はもう少しで復帰できそうだ。ただ雷についてはまだ時間がかかりそうだ・・・」

「そうか・・・。陸軍を代表して、そして摘発が遅れちまったことについて、ほんとうにすまなかった!」

「・・・いいんだ。司令官はみんなを助けてくれた。今はそれで十分さ。ただ・・・前みたいなことになったら・・・」

「そん時は俺を殺せばいい。することは決してないけどな。」

「・・・わかった。Спасибо(ありがとう)。」

ロシア語がでたものの、言いたいことは何となく読めた。

「おう、なら適当に部屋選んで荷物とかを置いてきな。」

「了解・・・あ、そうだ司令官、呉鎮守府の矢代(やしろ)提督から伝言を預かっているよ。」

「矢代?知らねえやつだが・・・、内容は?」

「一週間後に一部の艦娘の引き渡しついでに話したいことがあるから夜の予定を開けておいてほしいそうだ。」

「それぐらい電話で言えよ・・・わかった。伝言ありがとな。」

感謝の意味を込めて頭をなでる。

「さすがにそれは・・・恥ずかしいな・・・///」

「おっと、悪い悪い。荷物を置いてきな。」

「失礼するよ。」

そういって響は艦娘たちの居住区(寮)に向かっていった。

「「・・・」」←完全に蚊帳の外だった二人

「さて、明日には出撃できそうだな。まずは正面海域だっけか。」

「・・・いよいよ戦場か、少し緊張するわね。」

「司令の役に立てるように頑張りますね!」

「おう!期待してるぜ!」

トコトコ・・・

「ん?妖精か。どうした?」

妖精は一枚の紙を渡してきた。

「ん?資材の消費について?・・・マジかこれ、ほぼ全部の資材持ってかれてるじゃねーか!?」

「b」

妖精はその場で消えてしまった。

「・・・緊張してた自分が馬鹿みたいだわ・・・」

「まずは資材の補充からですね・・・」

 

 

 

この鎮守府の初出撃はいつになることやら・・・

 




いかがだったでしょうか?
新オリキャラについて名前と簡単な経歴を。

矢代 海恵(やしろ みえ)
年齢24     海軍大佐、呉鎮守府の提督

海軍大佐で、呉鎮守府の提督を務める女性。岩川鎮守府の一部艦娘の精神療養を行っている。

今回は此処までで。詳細は後々わかってきますのでお楽しみに。
今回最初に現れた妖精は少し特殊な妖精です。見た目は赤紫の長い髪で、黒と紫の皮鎧(タイツ)を着ています。なお二頭身の模様。
またもやモチーフがバレバレである(笑)

では次回予告を、
大規模改装によって資材を大量に消費したものの、ようやく初出撃。
果たしてその結果は・・・?
「油断すんなよ?総員、抜錨!!」
そして、忍び寄る急進派の影・・・
「あの男を暗殺しろ・・・いいなーーー。」

次回、「不幸な提督の初出撃」
ではまた次回の投稿でお会いしましょう!

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