不幸な憲兵が提督に!?   作:A・Dson

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皆さん、酷暑と台風の中いかがお過ごしでしょうか。
最近運がめっきり悪くなっているDsonです。

ついにきました艦これ第二期。つけて早々PC落ちたけど(-_-;)
ホントに海域進行リセットされてるし、最初の海域の羅針盤5連続で外すしもう通常運転ですわw


あと、前回の次回予告を見直したら違和感があったのでタイトルを変えました。
では、投稿します!


第三十八話 不幸な提督と自由無き艦娘

宴会の翌日の朝早く、空の私室に今日の秘書艦である神通が焦ったような感じで入ってくた。

 

「提督!起きてください!!」

「あ・・・?今何時だ・・・まだ4時じゃねぇか。もうちょいねかせ「いいから起きてください!!」ごほぉ!?」

二度寝を決めようとした空だが、神通渾身のボディブローによって強制的にお目覚め。

「ってぇな!何だってんだ!!」

事情も知らずにこの仕打ち。さすがに空も半ギレで言い返す。

 

「鎮守府倉庫が・・・!!」

「何・・・!?」

 

~~~鎮守府倉庫 04:10~~~

「こいつは・・・!?」

空が急いで倉庫に向かうとそこには鎮守府倉庫()()()ものがあった。 

らしきというのはそれは倉庫というにはあまり透明で、というより氷に覆われ氷塊になっていた。

「おいおいおい・・・どうなってんだこりゃ・・・?」

いろいろおかしなものを見てきた空もさすがに困惑が隠せないでいた。

「あの・・・提督・・・」

「なんだ?」

「あれに砲撃する許可をもらえませんか。」

「いや、流石にダメだろ。中身まで消し飛ぶわ。」

最も中身が無事だという保証もないのだが。

「しゃあない、神通。今からやることに関しての第一艦隊メンバー以外の艦娘への他言を禁じる。」

「?・・・了解しました。」

何をするのかと少し怪訝な表情の神通をよそに、

「いくぜ・・・ソウェル!」

近くの石にソウェルのルーンを刻み放つ。

「!?」

突然の炎に神通は絶句していた。

「ふぅ・・・思いのほか溶けねぇなこれ。」

本人としては倉庫全体の氷を溶かしきるつもりだったが、倉庫の入り口のあたりを溶かすのみにとどまった。

「まぁ、これで中には入れるだろ。・・・神通?」

「は、はいっ!?」

「何とか中に入れそうだ。何があるかわからん、護衛頼む。」

「了解しました。」

 

~~~倉庫内部~~~

「これは・・・」

「見事に全部氷漬けですね。」

やはりというべきか、倉庫の中にあった資材はすべて氷漬けになっていた。そして、

「こいつは・・・巻き込まれたのか?」

倉庫襲撃の犯人も物言わぬ氷像になっていた。

「提督・・・この人はどうするんですか?」

「どうするって・・・もちろん」

空はいつの間にか手元に持っていた朱槍をふるい犯人周辺の氷のみを切り抜いた。

「よし。」

「お見事です、提督。前の手合わせの時よりもまたスピードが上がりましたか?」

「そうか?少しはマシになったってことかね。つーことで、これ入渠ドッグにぶち込んどいてくれ。お湯かけりゃ溶けるだろ。」

 

~~~入渠ドッグ 05:00~~~

「提督、お湯をかけても全然溶けないんですけど・・・」

「・・・よくよく考えてみりゃ、ソウェルでも少ししか溶けないんだもんな。悪い、少し離れてくれ・・・ソウェル!」

再び、ソウェルのルーンを刻む。今度は中まで燃やしきらないよう少し火力を落として氷を溶かしていく。

やがて氷が溶け、犯人が倒れこむ。

「おっと。」

「じゆうが・・・ほしいよ・・・」

「・・・神通、彼女を医務室へ。明らかに低体温症だ。」

「わかりました!」

「あ、一応両手の拘束を忘れないでくれよ!」

 

 

~~~執務室 09:00~~~

あの後、急いで倉庫の解凍を進めたが、流石に燃料などの引火しそうなものにソウェルを使うわけにもいかないので半分ほどはそのまま天日干ししている。

その結果、燃料が使用不能になってしまったため今日は一切の出撃を見送り、遠征部隊に新たな燃料回収をお願いした。(艦娘達には原因不明ということ以外はありのままを伝えた)

そして空自身は、今回の氷漬け事件の原因にうすうす気づいていた。

(どう考えても、あれはイスの暴走だよな・・・どういうことだ?)

イスのルーン、氷、停滞を意味しそれに応じた効果をもたらすものだが、今回は明らかにルーンが持つ効果が空の予想の範疇を越えていた。

そして、空自身が暴走自体の原因を把握しきれていないのである。

そんなこんなで考え込んでいると、

「・・・なんだ?久しぶりだな。」

目の前には自身の槍の妖精がいた。

「・・・・・・(#^ω^)」

どうやらお怒りの様子。

「・・・すまねぇな。せっかく教えてもらったってのに。」

「・・・・・・」ミブリテブリ

 

「なに?中身がいじられてる?・・・意味が分からん。」

「・・・・・・」ミブリテブリ

「どうにもならないから慣れろ?まぁ丸投げだこと・・・特に氷や死のルーンは気を付けろ、ね。わざわざありがとな。」

「提督、捕虜が目を覚ましました。」

「あ、あぁ神通か。今行く。」

 

神通の報告に目を離した一瞬で妖精は姿を消していた。

 

~~~医務室 09:10~~~

「入るぞ。」

「・・・・・・」

「お前は・・・」

そこにいたのは長く白い髪をもつ幼い少女だった。そして、空はこの少女の姿に見覚えがあった。

「島風型1番艦、島風。」

「・・・・・・」

「何か食うか?腹減ったろ?体は大丈夫か?見たところ低体温症みたいだったが。」

「・・・この状態じゃ食べれないでしょ。」

島風は現在両腕を拘束されている。たしかにこれでは食事はできない。

「あぁ・・・すまん。さすがにそれを今外すことはできねぇ。」

「そもそも、あんたに話すことなんてない。さっさと大本営につきだしたら?」

「いや、お前さんが急進派の息がかかってる以上はいそうですかとつきだすわけにはいかないんだわ。第一、お前さんだって下手したら居場所がなくなってるんじゃないか?」

「・・・!」

島風の表情が曇るのを空は見逃さなかった。

「こういう裏工作の人間は捕まったら基本切られちまうからな。あんたの居場所はもうないだろうよ。」

「・・・・・・」

「そこでだ、取引をしたいんだ。」

「・・・・・・」

少し表情が変わる。

「今回の件、俺は真犯人を知りたい。だからそれを教えてほしい。その代わりにこの鎮守府をお前さんの新しい居場所にする。どうだ?」

「・・・・・・」

「そもそも艦娘なのになんで陸戦、裏工作をさせるのかね・・・。お前さんだって海の上を全力で駆けたいだろ?」

「!!」

「かつて最速の軍艦と言われた島風がその真価を発揮できないなんてあほらしい。俺ならそんなことさせない。お前さんをその腐ったしがらみから解放してやる。」

「・・・・・・わかった。」

そう言って彼女は自分の生い立ち、そして目的など、細かく教えてくれた。

「いざ話してみると、私って随分不幸だよね・・・」

そう自重する島風。

「お前さんは不幸なんかじゃない。ふざけた人間たちに翻弄されたかわいそうな女の子さ。」

「・・・・・・ずいぶんきざなこと言うのね。」

「悪いかよ。俺は事実を言ったまでだ。」

「そう。なら、今度こそ・・・自由に海を駆け回りたいな。」

「あぁ、約束する。だから少しだけ・・・待っててくれ。」

 

確固たる決意を込め空は部屋を出た。

 

 

 




いかがだったでしょうか。

うーんこの読者を置いてけぼりにしている感。
もう少しわかりやすくできるように努力します・・・
というわけで島風が仮加入です。リアルだと沖ノ島でのドロップで手に入れました。

さて、今回は月2投稿ができました。夏休み様様ですね。
申し訳ないんですけど次回予告はお休みで。

では、皆さん。次回の投稿まで、トランキーロ!!あっせんなよ。

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