不幸な憲兵が提督に!?   作:A・Dson

46 / 48
皆さん、酷暑の夏いかがお過ごしでしょうか。
G1クライマックスで叫びまくって近所に迷惑をかけまくっていますと、Dsonです。
昨日の石井ケニー戦、内藤飯伏戦はやば過ぎました。
恒例の隔月投稿ですが、夏休みに入ったので少しはペースが上がるかな・・・
そして第二期突入時に海域進行がリセットってなかなかえげつないことするな(-_-;)
俺は気にしてないけど一部の方にとっては辛いどころじゃなさそう・・・


さて、今回は鎮守府近海哨戒編最終話になります。というか、これ海域進行リセットしたら話の進め方どうしよ・・・たぶんこのまま進むとは思います。

では、投稿します!








第三十七話 鎮守府近海を哨戒せよ! その3

鎮守府近海の敵主力部隊の撃滅に成功した岩川艦隊。しかし、敵の主力は一部隊のみではなく複数存在していることが分かった。さらに、謎の人物による鎮守府襲撃もあり空は対応に苦慮していた。

 

~~~敵主力撃滅の翌日  08:00~~~

「ちょ、あんたどうしたのその首!?」

昨日のダメージから首をテーピングでぐるぐる巻きにされている空にさっそく突っ込みが入る。(テーピングは自分で巻いたらしい。どうやったんだ・・・)

「いや、昨日ちょっとDDTを喰らってだな・・・」

「にしても、なんかこう・・・怪我してるのも様になってるというか・・・」

「こんなのが様になってるとか冗談でも勘弁してくれ・・・」

・・・鎮守府が襲撃された上に曲がりなりにも提督が負傷しているのだがこんなに落ち着いていられるものなのだろうか。

「まぁ、どうせ悪運の強いあんたのことだからなんだかんだで生き残ってなんだかんだで海域も落とすでしょうから。」

「・・・そりゃどうも。」

叢雲からの熱い(?)信頼をよそに空は今日も鎮守府業務に精を出す。

出撃については潜水艦が来るとさえ分かっていれば言葉は悪いが、限りなく危険性が薄く、主力部隊の漸減も順調に進んでいた。

 

~~~2日後の夜 鎮守府倉庫 22:30~~~

「今日は・・・いないな。」

空はいつもの見回りを行っていた。件の下手人の襲撃がまたないとも限らない。まして、此処には資材の大半が保管されているため、落ちれば艦隊の維持は絶望的になってしまう。

(さて・・・これをこうして・・・)

そして今日はいつもとは違い、倉庫の中でゴソゴソ何かをいじっている。

「・・・できた。」

倉庫の床と壁が薄く光を放つ。

(悪いが今度は逃がさないぜ・・・)

 

 

~~~~~~~

どこか遠い、はるかかなた。われわれ人間が言う世界には存在しない場所。そんな場所に空は立っていた。

(こ、こは・・・どこだ・・・?)

しかし、空の意識はほとんどない。立っているだけ、心ここにあらずという言葉がふさわしい。

 

そして、そんな空を見るものがいた。しかし、その姿は靄のようで全く分からない。

「・・・小さきもの、何故この地に立つ。ここが■■■■と知っての事か。」

しかし、今の彼はその問いに答えるすべを持たない。そのまま時が流れる。

「・・・まぁよい。私もなぜ知らないはずのこの地を知っていて、この地に立てるのかがわからない故な。」

名も、姿もわからないが、その存在が話している間に、空の意識は完全に失われていた。

「ふむ・・・小さきものながら面白い魂を持っているな。どれ、少しいじってやろう。」

何を勝手な、と意識があれば空はそう言いあらがっただろう。しかし、彼の意識は既にない。故にあらがうすべはない。最もあらがったところで意味はないが。

「フフフ・・・精々楽しませよ、小さきもの。」

 

 

~~~翌日  06:00~~~

この日、空は体に違和感を感じていた。体調に問題はない、いたって健康だ。メンタルだっていつも通りだ。しかし、何かが違う。

「なんだ・・・この感覚・・・」

そんな違和感を感じながらも艦隊の出撃と執務をこなしていくが、その違和感は全く消えなかった。

 

そして、今日、敵主力部隊の完全撃滅に成功したとの報が届いた。

 

~~~夜 鎮守府食堂 19:00~~~

「おし、それじゃあ海域突破を祝って、乾杯!!」

空が音頭を取り、祝勝会が始まる。空が、あまりなじみのない艦娘達との交流を図るため、もとい、海域攻略などをダシにして飲み会をしたいだけともいう。

因みに、艦娘ゆえに駆逐艦のような見た目は幼い少女でも酒を飲むことはできるが、鎮守府規律によって禁じられているため酒を飲んでいるのは空を含めた一部の艦娘のみである。

 

「提督、グラスが空いてますよ?はいどうぞ。」

「おう、千歳、悪いな。」

「提督、結構いける口かい?」

「まぁ、普通よりは強いと思うが・・・」

「そうか、ならば特別な瑞雲をやろう。」

「日向・・・お前もう酔いが回って・・・」

空、千歳、伊勢、日向の飲兵衛組(日向は弱い)はのんびり酒を酌み交わしている。

「いや~悪いな、あんまり出撃に出せなくて。」

「う~んまぁ仕方ないよね。ここの資材ってあんまり豊富じゃないし。でもいつかはちゃんと出撃させてよね。」

此処にいる艦娘たちは、現時点での艦隊編成からは外れており、鎮守府の警備を担当している。単純に資材の問題もあるが、やはり、練度が低いのが最大の理由である。資材が少ないゆえに、必定、艦隊編成は特定艦のみに絞ったほうが効率が良いからである。最も、この後そのやり方があだになることを彼はまだ知らない。

(この日本酒熱燗の割にぬるいな・・・アンサズ)

ぬるい熱燗を温めるためにルーン魔術を使う空。師匠は草葉の陰で泣いてるに違いない。

「あつッ!?」

しかし、加減を間違えたのか温度が上がりすぎたようだ。

「ちょ、大丈夫かい?」

「あぁ、悪い、一気に行き過ぎたわ。」(ちゃんと加減したつもりなんだが・・・)

 

そんなこんなで宴の時は過ぎていった。

 

 

~~~深夜 鎮守府倉庫 01:00~~~

「・・・」

私は、何度目かの岩川鎮守府前の倉庫に立つ。

(もう・・・ごまかしはきかない。失敗すれば、私は・・・)

今までは、あいつへの反抗を込めてほんの少しずつしか資材も取らなかったし、提督の暗殺も最初の1回と前回以外は全部サボってた。でも、昨日それがばれた。

痛い思いをたくさんした。次は無いとも言われた。私は死にたくないし実験体にされるのもごめんだ。だから私は、手加減なしで行く。

今日は海域突破の祝勝会をしていたみたいだからこの時間なら確実にいけるはず。

そして倉庫に足を踏み入れた私。中には誰もおらず、資材がそのままになっている。

(鍵もしてないなんて無用心にもほどがあると思うけど・・・・ん?)

私は此処で少し違和感を覚えた。ここは倉庫で今は7月、深夜1時ごろ。日の当たらぬ倉庫ではあるが、夏の夜にしては気温が低すぎる。

「・・・!?」

周囲に白い霧が立ち込め、気温がどんどん下がっていく。

このままじゃまずい。急いで脱出を図る。しかし、

「扉が・・・!凍って!?」

唯一の出口であるドアが凍り付き動かなくなっている。その間にも霧は濃くなり、温度も下がっていく。手足の感覚が少しづつ消えていく。

(・・・これが私への罰なの?ただ、従うことしか許されなかった私に、どうしろというの?)

さっきまであんなに死にたくないと思ってたのに、避けられない死を目の前にして不思議なほど冷静な私。もうほとんど感覚はない。

(あの世っていうのは此処より少しはマシなのかな・・・?なら、きちんと海の上を走りたいな・・・・)

そう考えたのを最後に私の意識は途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがだったでしょうか。
久しぶり過ぎて感覚がつかめん・・・(-_-;)

いろいろおかしい部分が多いとは思います。(ひとえに作者の情報量不足)おかしい点がありましたら是非突っ込みをお願いします。

次回から、沖ノ島海域攻略再開となります。そして、夢の中の人(?)いったい何サハ・何ディさんなんだ・・・(棒読み)作者は1枚ゲットしました。

久しぶりに次回予告行きます、
酒飲み過ぎて、寝て起きたら倉庫が氷漬けになってた。何が起きたのかわかんねえと思うが俺だって何が起きたのかわかんねえ。資材・・・やばいよな・・・。あぁ、ついてねぇ。
次回、「不幸な提督と不幸な艦娘」
「お前さんは不幸じゃねぇ。ただただかわいそうな被害者なんだよ・・・」

では、次の投稿でお会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。