最近土下座が定例化してきたと、作者です。いやほんと二か月も空けるとかもうね・・・土下座どころか割腹ものですわ・・・(-_-;)
話が変わりますが、先日、ついにある艦娘に指輪を渡しました。長かった・・・。
(ついでに次話投稿までの期間も。)
シャニマスやDbDなどをやっていたせいもあり時間がかかってしまい申し訳ありません。少なくとも今年度いっぱいはこんな感じで隔月一(?)投稿になりそうです。
リアルの方がちょっと大変で・・・土曜日にも講義とかもうむぅーりぃ。
食料イベ?・・・一つもできてませんけど(逆切れ)
とりあえず、どうぞ。
鎮守府近海の哨戒を終えてから三日後、ようやく二回目の出撃のめどが立った。
ちなみに、準備に三日もかかってしまった理由は、どこぞの誰かさんの対潜装備の作成が全くと言っていいほどうまく行かなかったからである。これにはさすがの叢雲も、
「あんた、今度お祓いいってきた方がいいんじゃないの・・・?」と、引いていた。
(なお、それで不幸体質が治るのなら今頃俺の体質は無くなっているとは空談)
さらに、矢代提督からの情報によって、この海域には、
「5隻以上の編成では羅針盤が主力部隊から外れる方向に固定されてしまうこと。」
「逆に、4隻以下でかつ軽空母、航空巡洋艦、水母、揚陸艦のうちいずれか1隻のみを含む編成にすることで羅針盤を主力部隊の方向に固定できる。」ということが分かった。
「というわけで、次からはお前たちに出撃してもらうことになった。頼むぞ。」
今回以降の編成は、叢雲、朝潮、時雨、祥鳳である。
「は、はい!!必ず、提督のお役に立って見せます!」
中でも祥鳳は久しぶりの主力艦隊入りとあって気合全開である。
「ははっ、気合を入れるのはいいが気負い過ぎるなよ。まぁ今回の祥鳳の役割は主な活躍にはならないかもしれないがとても重要な役割になるから気持ちはわかるけどな。」
今回の彼女の役割にはルート固定の意味もあるが最大の役割は敵艦隊の陣営把握である。
対潜水艦戦の場合、T字不利になると撃沈が非常に困難になる。よって、この鎮守府唯一の軽空母である祥鳳に彩雲を乗せることでそれを回避することが主な狙いである。
「出撃は明日の朝09:30だ。解散。」
皆が退出し執務室には空一人になる。
「そういやこれどうすっかな・・・考えてなかった。」
そう言って空は目の前に大量に積んである綿雲もどきとペンギンもどきを見上げる。これらはすべて、対潜装備を作る際に出てきたものである。全員分の対潜装備を用意するため少なくない量の資源、資材が飛んだ。正直二度と開発はしたくない。(なお今回以降開発、および建造は秘書艦がやることになった。)
(つか、よくあいつらあの山を見て突っ込まなっかったな。)
山自体の大きさも実は結構あり、空の身長位はある。単に慣れたのか、それとも気にならないのか、真相は闇の中だ。
「ま、いいか。さて、仕事仕事。月月火水木金金っと。」
最近、ブラック企業も真っ青の鎮守府勤務に慣れつつある空であった。
オリョクルなどを知ったのちの潜水艦娘たちの将来が不安である。
~~~翌日 09:30 鎮守府港~~~
「よし、全員揃ったな。というか祥鳳。お前いつからいた?」
「え?08:30にはいましたけど・・・」
「・・・さすがにもう少し余裕持ってもいいんだぞ。ま、いいや。気を付けてくれよ。旗艦は叢雲。いつも通りに頼むな。」
「中破撤退ね、任せなさい。あんたこそ執務サボったらただじゃ置かないわよ?」
「へいへい。・・・最近ますますオカンになってきてないか?」
「うっさい!!」ゴスッ
「前が見えねぇ。」梅干しフェイス
「ほら!!第一艦隊抜錨するわよ!!」
イラつき先を行く叢雲に慌ててついていく他メンバー。
「・・・戻るか。」
梅干しフェイスのまま空は執務室に戻った。(なお戻った際、秘書艦の暁が泣いてしまった模様。)
~~~12:00 鎮守府執務室~~~
「えぇ・・・」
艦隊からの報告が入ってきたのだが、
「全員、被弾ゼロで敵主力艦隊を撃滅」ということだった。
正直あまりもあっけない結果に空も呆然としている。
因みに艦隊メンバーも「こんな簡単でいいの?」と困惑している模様。
とりあえず、主力部隊を撃滅したので海域制圧の報告書を作ろうとしたとき、執務室の電話が鳴る。
「岩川鎮守府提督の風林です。・・・なんだ矢代か。どうした?」
「いや、伝え忘れていたことがあってね。あの海域の主力艦隊はなぜか小分けされて出てくるんだ。だから何回かに分けてつぶさないとまた元の状態に戻ってしまうんだ。そのことを言い忘れてたよ。」
「・・・マジか。」
「もしかして・・・主力部隊を撃滅したから制圧報告書を作ってたのかい?」
「いや、作ろうと思ったとこだった。助かったぜ。二度手間はいやだからな。」
「そうか。それはなにより。あと、もう少しで一人そっちに復帰できそうだから。受け入れ準備をしておいてくれると嬉しい。」
「わかった。こちらの方で準備しておく。因みに誰なんだ?」
「あぁ、陽炎型二番艦、不知火だ。少し気難しいところはあるが艦娘だ。必ず君の力になるよ。」
「そうか。助かる。」
「そういうことさ、じゃあ切るよ。」
その言葉の後電話は切れた。
「とりあえず、あいつらにも伝えないとな・・・」
~~~ 鎮守府近海海域 帰還中 ~~~
「え?主力艦隊は全滅してない?」
「あぁ、矢代提督曰く「小分けされて出てくる」らしい。だから何回かに分けてつぶす必要があるんだと。」
「めんどくさいことするわねぇ・・・」
「まぁ、今回は撃滅できたからまた日を改めて出撃することになる。他のメンバーにも・・・聞こえてるな。」
「えぇ。皆やる気満々よ。」
「そりゃ結構。気を付けて戻ってこい。昼飯が待ってるぞ~。」
「はいはい。楽しみにしてるわよ。」
なお昼飯になすが出て電は泣いた。でも残さず食べた、えらい(確信)
~~~22:00 鎮守府倉庫~~~
いつも空は22:30に倉庫の見回りを行っているが、あらかじめ仕掛けていた探知のルーンに反応があったため急いで倉庫に駆け付けた。すると、
「っ!!」
「見つけたぞ…!おとなしくしやがれ!」
「・・・」
下手人は無言のまま常人とは思えない速さで距離を詰めてきた。
「うおっ!?」
かろうじて反応できたが、次の手に対応できずヘッドロックを決められる。
(くそっ、なんて力だ!解けねぇ!!)
そのまま下手人は倉庫の壁に向かって駆け出す。
(壁にぶつけるつもりか・・・?)
そう考え、次の瞬間渾身の力を込めて相手のみを押してカウンターを狙うが、
「・・・」ニヤリ
相手はそのまま壁を蹴り上げ空の首を抱えながら着地し床に空の後頭部を叩きつける。
「がっ!?」
唐突な後頭部への一撃に意識が一瞬飛ぶ。たかが一瞬、されど一瞬。その隙に下手人は懐からナイフを取り出し肉薄する。
「くっ・・・そが・・・!!」
すんでのところで手元を捕らえこらえる。一瞬でも力を抜けばその刃がたやすく空の心臓を貫くであろう絶体絶命のせめぎあいをしているうちに、
「そこまでだよ。」
時雨が単装砲を下手人に向けていた。
「・・・」
下手人はそのままナイフを落とし両手を上げた・・・瞬間
「!!」
閃光が走る。視力が戻ると、
「・・・逃げられちゃったね。」
「くそっ、やられた。時雨、わりぃが肩貸してくれ。フェノメノンDDTは流石に効いた・・・」
「いや、そもそもなんで床にたたきつけられて意識があるのか僕は不思議だよ・・・」
「なんでだろうな・・・」
事実床にはひびが入っておりその威力を物語っている。
その後、他の艦娘達による捜索も空しく下手人は発見されなかった。
いかがだったでしょうか?
とりあえず用語解説
フェノメノンDDT
本来は、コーナートップからのムーンサルト(後方宙返り)で、相手の背後に着地しながら
首を脇で抱え込みリバースDDT(要約すると相手の後頭部を打ちつける。)を決めるプロレス技。コンクリの床に常人がたたきつけられれば普通首や頭がいかれる。今回は倉庫の壁を蹴り上げる形で倉庫侵入の下手人が実行。
作者はプロレスファン歴1年未満のにわかなので解説の雑さは許してください。
久しぶりということもあってこれじゃない感がすごいです(-_-;)。
そしていつもの如く次の投稿は未定です。次回は鎮守府近海哨戒編最終回となります。
では、次回の投稿でお会いしましょう!