未だに空母棲姫と6対12の戦いを繰り広げている作者です。
今回で憲兵編は終了の予定です。もしかしたら過去編を書くかもしれませんが・・・
感想もありがとうございます!では返信を・・・
只野 案山子さん
やっぱりわかる人にはわかりますよね、気分を害してしまったのなら申し訳ありません。ですが、楓は完全オリジナルです。強いて言うなら、作者がパワプロで作った選手からとってます。他のキャラについては、感想の通りでございます。
蛇足ですが・・・もしかしてコマンドーがお好きですか?
では、投稿します!!
「さて、風林憲兵大尉。何か申し開きすることは無いかね?」
「・・・・・・ありません。」
「よろしい。では、処分を伝える・・・」
~~~~~数日前~~~~~
「・・・嘘だろ?俺は確かに足を狙ったはずだ・・・」
目の前には物言わぬ提督の骸が横たわっている。
「・・・ああくそっ!!うじうじしててもしょうがねえ!!比叡っつったな、手伝え!この部屋にいる奴らを解放する!」
「は、はいっ!!・・・痛っ・・・」
「っと・・・すまねえ。先に服とか艤装とか直してからで頼む。」
「はいっ・・・ってどこみてるんですか!」
「悪い悪い、俺もちょいとばかし動揺しててな・・・」
その後高速修復材を使って戻ってきた比叡と共にとらわれていた艦娘を救出して医務室に送った。
その後空は海軍、陸軍に連絡して事態を報告した。
しかし・・・
「だから、ここの提督が艦娘たちを散々な目に合わせてたから介入してその・・・あれだ・・・ちょっとした事故があってな・・・」
「ほう?そのような報告は聞いていないが。なら、報告書の下書きでもあるのかね?」
「それは・・・その・・・宿舎が火事になって・・・」
「ないんだな。では一度本営に来てもらおう。急げ!」
「いってえな!ほらっ、急げばいいんだろ?」
報告書の焼失もあり、本営に連行されてしまった。
海軍本営
「・・・君が風林君か?」
本営に連行された夜、一人の男が空の元を訪れた。
「あぁ?誰だてめえ。」
「・・・その眼、実にいいな。俺は黒木 翔(くろき かける)。海軍少将の提督だ。」
「ほう?海軍少将様がおともひとり連れずどうしました?」
「とりあえず君に現状を伝えようと思ってね。まず一つ、君がいた鎮守府が俗にいうブラック鎮守府であることが艦娘の証言や周囲の状況から明らかになった。二つ目、君が救った艦娘たちは少しの間療養が必要だが一部の艦娘を除けば問題なく復帰できるはずだ。三つ目、君の行った提督殺害は越権行為とされ明日軍法会議が開かれることになった。」
艦娘たちがなんとか助かったことに安堵しつつ質問する。
「・・・で、俺はどうなる、銃殺刑か?」
「ハハハ、そんなわけないだろう。越権行為とはいえ非常事態だ。そこまで重い罰は無い。軍法会議だって形だけさ。・・・ところで、頼みがある。」
柔和な表情を浮かべていた顔が突如として真剣味を帯びる。
「・・・なんだ。」
「我々に力を貸してほしい。」
「・・・どういうこった。」
「俺たち海軍が裏では”穏健派”と”急進派”に分裂してることは知ってるか?」
「・・・初耳だが、予想はしてた。」
「穏健派は艦娘と共存し共に深海棲艦を撃滅ないし撃退しようと考えている。一方の急進派はどんな手を使ってでも可及的速やかに深海棲艦を滅ぼそうと考えている。俺は穏健派の人間でな、急進派のやり方をどうにかしたいと思ってる。だが内側だけで止めるのは難しい。なぜだかわかるか?」
「裏で糸引いて、いろいろやるやつがいるからだろ。」
「そうだ、君は見た目に似合わず頭の回転が速いな。」
「余計なお世話だ。」
「だからこそ、君を含む陸軍の力が必要になる。よろしく頼むよ。」
「・・・俺は職務を全うするだけだ。」
空は一言で返した。黒木はそれに納得したのか敬礼をして出て行った。
「・・・さて、どうなるのかねえ。」
翌日、軍法会議。
「さて、風林憲兵大尉。何か申し開きすることは無いかね?」
「・・・・・・ありません。」
「よろしい。では、処分を伝える。貴殿は違法行為を行った提督を殺害したことは問題だが非常事態であったことを鑑みて不問とし、岩川鎮守府へ提督として着任することを命ず。なお、任期は後任の提督が着任するまでの期間とする。これにて閉廷とする。」
・・・どうやら事態がややこしくなってきたようである。
釈放された後、彼はすぐに自分の上司に連絡を取った。
「おい!!どういうことだ!?なんで俺が提督になることになってんだよ!」
「・・・すまない。ちょうど陸軍内部でスキャンダルがあってそれを海軍にかぎつけられてしまってな。君を身代わりにしてしまった。本当にすまない・・・!」
「・・・ってことは俺はこれから海軍所属になるってことか・・・?」
「・・・そういうことになる。こうなってしまった以上何が起きるかわからない。監査の憲兵もえりすぐりの奴を送る。後任が見つかるまでの間だ。すまないがよろしく頼む。」
「・・・はあ、わかりましたよ。どうせすぐに変わるでしょうからね。では、お世話になりました・・・」
pi!
(さて・・・飼い殺す気かどうかは知らねえが、その判断、後悔しても知らねえぜ、海軍急進派さんよお・・・!)
決意を新たにしつつ、彼は岩川鎮守府へと向かっていった。
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海軍本部のある一室
「執務お疲れ様です、ところで・・・あの憲兵はよろしいのですか?まして提督にするなど・・・」
「問題ない。陸軍管轄でいろいろと嗅ぎまわられるぐらいならこっちで手綱を握ったほうがいい。」
「・・・果たしてそううまくいくのでしょうか?」
「なに、所詮は陸軍の犬だ。躾ければおとなしくなるだろう。」
「そうですか、では失礼します。」
「・・・さて、穏健派勢力を抑えるのもそうだが、まずは陸軍の犬を躾けなければならんな・・・」
そういって男は執務を再開した。
いかがだったでしょうか?
これにて憲兵編は終了となります。なんか話が急展開過ぎたりこじつけすぎましたかね・・・?
なにはともあれ、これからも精進してまいりますのでよろしくお願いします。
次回から提督編に入ります。
むしろこっちがメインです
もともと岩川にいた艦娘も何人かは途中から復帰する予定です。お楽しみに!
最も、あれだけの仕打ちを受けてただで復帰するとは思えませんがね・・・(-_-;)
ではまた次回の投稿でお会いしましょう!