不幸な憲兵が提督に!?   作:A・Dson

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皆さんいかがお過ごしでしょうか?
再履科目でメンタルがずたずたになった作者です。

皆は必修科目を落としちゃだめだぞ、お兄さん(?)との約束だ。

ダンテルさん感想ありがとうございます。
感想のネタについてはあとがきの方にのせます。

最近は艦これできてないです・・・誰か休みをくれ(切実)

では、投稿します!!



第二十五話 出撃、東部オリョール海! その1

東部オリョール海への道を行く艦隊。

 

一回羅針盤を挟んでそれなりに時間がかかったがようやく当該海域に到着した。

 

「そう言えば、戦闘中の操縦とかあんた大丈夫なの?」

「あぁ、そん時はこいつらが担当してくれる。」

船の中から数人の妖精が出てくる。

「マカセローバリバリ、」

「なんか嫌な予感するからそこまでだ。とまあこいつらが戦闘時の操舵や機銃射撃を担当してくれる。」

「へぇ、結構考えてるのね。」

「なんか普段はあんまりもの考えてねぇような言い方だな・・・」

「あら、違うの?」

「・・・違わないな。赤城、索敵はどうなってる?」

「・・・・・・いました、敵艦隊は重巡リ級のelite、重巡リ級、軽巡ト級、軽巡ヘ級、駆逐ハ級、駆逐ハ級です!!」

「よし、お前ら、単縦陣だ。空母部隊、先制攻撃の用意を!!」

「お任せください!第一次攻撃隊、全機発艦!」

「五航戦の子なんかと一緒にしないで。」

「第一次攻撃隊、発艦!!」

空の号令と共に空母勢の艦載機が襲い掛かる。

 

機銃と爆音、敵艦の断末魔がこだまする。

「これが空母の力か。実際に見ると圧巻の一言だな・・・」

「残りは中破のリ級elite、中破のト級です!!」

「お前ら、操縦は任せたぜ。行くぞ!」

妖精の操舵によりセングレンが動き出す。

 

「砲雷撃戦、用意って、提督!?」

「・・・あのバカ!一人で突っ込んでるじゃないの!!」

一人突出する空を見て急いで援護に入ろうとするメンバー。

しかし、

「アンサス!!」

空の声と共に放たれた火炎弾を見て動きが止まる。

「何・・・あれ・・・?」

「火の玉・・・?」

その火の玉は中破して動きの鈍くなったリ級eliteに着弾し、

「ギャアァアアッ!?」

爆発した。そのままリ級eliteは沈んでいった。

「・・・道理で自信があるはずだわ。」

「やっぱり考えを持ってたみたいですね。」

「というかあれ人間なのかしら・・・」

「司令・・・やっぱりすごいです!」

皆それぞれの反応を示し動きを止めるが、

「グ、シズメ・・・」

残っていたト級の砲撃がセングレンに迫る。

「しまった!!」

「提督!!」

扶桑、叢雲の叫び空しく砲撃が着弾。爆発と共に爆風が吹く。

 

「嘘でしょ・・・!?」

「そんな・・・」

爆風が晴れる。そこには、

「・・・硬化のルーンってやっぱり便利だな。」

多少の焦げがついた程度で大したダメージを受けていないセングレンと甲板でニヒルな笑みを浮かべる空がいた。

「・・・あの船頑丈ね。」

「いや、そもそもなんで甲板にいる提督が無傷なの・・・?」

「そもそもどうやったんだろう・・・」

各々の反応の中、空は間髪を入れることなく、

「焼けちまいな、ソウェル!!」

その言葉の後、

「・・・!?アァァアァァァ!?」

ト級の身体が突如として発火する。

「え!?」

「ど、どうなってるのかしら・・・」

さらに、潜っても火が消えず燃え盛る。

数十秒後、

「ァ・・・ァァ・・・」

ト級はそのまま燃え尽き沈んでいった。

「・・・ふぅ。どうだい?ある程度の戦力にはなるってわかってくれたか?」

「戦力になるとは思いますけど・・・」

空の心境に反して扶桑やその他メンバーの口は重い。

「おいおいどうしたよ?なんかまずいことがあんのか?」

「・・・正直戦力としては十分だけど、連携も何もないからこっちが困るのよ。後ろからの援護メインだとものすごい助かるんだけどね。」

元陸軍の人間として連携の重要性を知る空自身としても耳が痛い話だった。

「・・・すまん。」

「わかればいいのよ。それと、あんたのそのよくわからない力についてもあとで教えてなさい?」

「もちろん。ま、理解できる保証はないけどな・・・」

 

その後、改めて編成を確認し艦隊は先へと進む・・・

「羅針盤は・・・こっちか。」

「提督、その方向だとはずれというわけではありませんが主力部隊への到達は難しくなりますが、いかがしますか?」

「う~ん・・・まぁ行けるとこまで行こうか。先に進むぞ。」

 

~~~艦隊進軍中~~~

「敵艦隊を発見!!陣容は重巡リ級、軽母ヌ級、軽母ヌ級、軽巡ヘ級、輸送ワ級、輸送ワ級!!」

飛龍の艦載機が敵艦隊を発見する。

「よし、さっきと同じ陣形で行くぞ、俺は後ろで援護する。頼んだぞ!!」

「「「「「「了解!!」」」」」」

 

~~~艦娘戦闘中~~~

 

結論から言おう、圧倒的だった。

空母の攻撃で多少の被弾こそあったが小破にも満たず、敵の砲撃も空のガンドで撃ち落とすという曲芸射撃もあり一方的な蹂躙と化した。

 

しかし、

「・・・・・・はずれた。」

羅針盤ははずれの方向を示してしまったため帰還することになった。

 

~~~艦隊帰還中~~~

「で、あんたが使ってたあれは何?」

「そうだな、あれはルーン魔術って言ってな、いろいろな力を秘めた文字を刻んでいろんな恩恵を得る魔術だ。」

「へえ・・・あの火の玉もそれで?」

「あぁ、あれはアンサスってルーンだな。他にもあるらしいが俺はまだ未熟らしくてな全部は使えねぇ。」

「あの、そういうことができる人って他にいたりするのですか?」

「・・・たぶんいないだろうな。俺だって妖精から学んだしな。おっと、このことは他言無用で頼むぜ。変な尾ひれがついたりしたらたまんないからな。」

「わかりました。」

 

こうして空を含めた艦隊は岩川鎮守府への道を行く・・・

 

~~~帰還後~~~

「・・・おい、ちょっと待て。」

空は妖精からの話を聞き愕然とする。

「この船、燃費悪すぎだろ!!」

・・・空はこの先何回出撃できるのだろうか。

 

 




~~~NGシーン~~~
「よし、ゲイボルカヌー、頼んだぞ!」

翌日・・・帰還中
「それにしても、あの船ものすごいスピードだったわね。」
「ええ。敵も唖然としてたわね。」
「すげえなこいつ・・・これならもう何も怖くねえぜ!!」
「っと、そろそろ鎮守府につくな。ブレーキブレーキ・・・おい、ブレーキ無いじゃねえか!?どうする・・・碇降ろす、エンジン切る・・・間に合うか・・・!?うおおおおおおお!?」
ボコオオオオン!!

「提督が死んだ!!」
「この人でなし!!」

~~~~~~~~~~~~~
というわけで、いかがだったでしょうか?
NGシーンを書くのは初めてなのでクオリティはお察しください・・・
カニファン面白かったですよね。ゲイボルカーとブーメランサーには爆笑しました。

では、次回予告行きます。
実は恐ろしいまでの燃料食いだったセングレン。空の出撃はどうなってしまうのか?
そしてオリョール海に暗雲が立ち込める・・・
「何が起きてるのかわからんが警戒を厳に。輪形陣で奇襲を警戒しろ!」
次回、「出撃、東部オリョール海! その3」
では、次回の投稿でお会いしましょう!!

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