再履科目が出てしまい泣きそうな作者です。
・・・辛いです。
これからはかなり多くの講義を取らなければならないのと実習系科目があるのでもしかすると週末に投稿できないことがあるかもしれませんがご了承ください。
さて、今回は閑話ということで空ではなく艦娘にスポットを当てた話にしようと思います。
今回はあくまでも試験的なものなので継続するか否かは現在未定です。そのあたり感想などで意見を頂けると幸いです。
では、投稿します!
~~~艦娘寮 06:00~~~
「ん・・・」
いつものように朝の陽ざしを受けて目を覚ます。
私は姉妹の中では秘書艦勤めの長さゆえに時間に正確になったからか一番早起きだ。
だから、
「吹雪姉さん、白雪姉さん、朝よ。起きて頂戴。」
姉を起こすのは私の仕事である。
その後、着替えなどを済ませ今日も一日が始まる。
~~~食堂 06:30~~~
食堂の朝食は和食と洋食を日ごとに変えている。
今日は和食の日らしく焼き鮭や梅干しなど様々なおかずが並べられている。
ちなみに最近は・・・
「なぁ、飯ぐらいいいじゃねえかよ何がそんなに嫌なんだよ?」
「しつこいのよ!少しは限度ってものを覚えなさいよ!!」
司令官が何かと曙たち提督不信組に構ってる。加賀さんから余計なことはしないように言われてたはずなんだけど・・・。
そんなことを考えていると、
「提督・・・私はきちんと忠告したはずですが。」
加賀さん、襲来。
「・・・悪かったよ。」
流石にまずいと思ったのか司令はそそくさと立ち去った。
司令は仕事面は比較的真面目だけどこういった対人面では軽薄な人間に見えるところがある。
まだ着任してから日の浅い曙たちにはわからないと思うけど時期にその軽薄さが他者との交流を持ちたいが故だということに気づくでしょう。
冷めるといけないしまずはご飯を食べましょうか。
~~~執務室 09:00~~~
今日は秘書艦担当の日なので執務室で作業をする。
それが無い日は、個人または何人かの組で訓練をしたり書類を出して外出したりと個人で思い思いに過ごしている。(もちろんある程度の制約はあるけど。)
「・・・・・・」
「・・・まだ悩んでるのかしら?」
「・・・俺は普段からこんな感じだからどうすりゃいいのかいまいちわかんなくてな。」
「無理に変える必要は無いわよ。ただ、少しは気遣いってものを覚えなさいな。あなたと違ってあの娘達は繊細なのよ。」
「そうだな・・・もう少し考えてみるわ。ありがとな。」
「初期艦だもの。これくらい私にとっては当然よ。」
~~~空&叢雲執務中~~~
「ふぅ、少し休憩にしましょう。さすがに目が疲れたわ。」
「おぅ、お疲れさん。お茶でいいか?」
「ええ。ありがとう。」
普通こういうことは秘書艦の私がやるべきなんだけど司令官はそういうことをまったく気にしない。気が向いたら自分でやるし気が向かなかったら秘書艦に頼む、良くも悪くも気まぐれな人だ。
司令が入れたお茶で一息ついていると、
「提督、失礼します。」
「赤城か。どうした?」
「それが・・・祥鳳さんの様子が少し変で・・・」
「・・・詳しく聞かせな。」
どうやら祥鳳さん関連の話らしい。知ってるのは私と当人同士だけで本人も正気じゃなかったとはいえ彼女は一度司令官を暗殺しようとした。何かあってもおかしくは無い。
そう言えば司令官はどうやって祥鳳さんを落ち着かせたのかしら?気になるけど今は話を聞くことに集中しましょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・
「とりあえず様子を見ないことには始まらないか。叢雲、ついてきてくれ。」
「ええ。赤城さん、祥鳳さんはどこかしら?」
「たぶん自室にいると思うわ。提督、叢雲ちゃん、祥鳳さんをお願いしますね?」
~~~艦娘寮 11:00~~~
祥鳳さんの部屋の前についた。
「祥鳳、俺だ。入っても大丈夫か?」
司令官がノックするとすぐに
「提督!?は、はい!どうぞ!!」
祥鳳さんがドアを開けてくれた。見た感じおかしなところは無いけれど・・・
「赤城からなんだか様子がおかしいという話を聞いてな。何かあったのか?」
「・・・夢を見たんです。誰もいない海の中に一人沈んでいく・・・」
「・・・なるほどな。」
時期としてはだいぶ遅いけど、正気ではなかった時期を考えるとこの時期にずれ込む。
・・・・・・珊瑚海海戦。
「それに最近提督ともあまりお話しできなくて・・・妹もいませんし・・・」
確かに妹に当たる瑞鳳さんはおろか今の鎮守府には軽空母自体祥鳳さんしかいない。もの悲しさを覚えるのもわかる気がする。
「・・・寂しい思いをさせちまったみてぇだな、悪かった。だが、俺だけに頼っちゃいけねえ。ここにはお前さん以外にも多くの艦娘がいる。皆でそういうことを乗り越えていこうや。赤城とかの様子も一応見ておくか。ミッドウェーもこの時期だったはずだ。」
確かに今月はミッドウェー海戦、さらに言えばマリアナ沖海戦があった月でもある。
私たちは艦やその乗組員の魂が人型になったもの。当然自らが沈んだ時のことがフラッシュバックすることがあるらしい。まして自らが沈んだ月であればそれは顕著なのだろう。
10月になれば私も見るのかしら・・・見るのでしょうね。
「お前は一人じゃない。少なくともこの鎮守府のメンバーがいるし一応俺もいるしな。あまり抱え込まず無理はしないようにな。」
「はい・・・お手数をおかけしました。」
「よし、また何かあったら気軽に来てくれて構わねぇぞ。叢雲、行くぞ。」
「・・・ええ。」
~~~食堂 12:30 ~~~
「赤城、加賀、飛龍、隣いいか?」
「いいですよ。」
「じゃあ失礼してっと。叢雲、あくまでも個人的な話になるからお前さんは吹雪とかと飯を食ってきな。」
・・・さすがにここに割り込む気はしないわね。
「そう?じゃあ失礼するわね。」
・・・視点変更SIDE空・・・
「相変わらず食うな・・・」
「正規空母ですから。」
「赤城、祥鳳の件はとりあえずは解決したと思う。まだ様子を見る必要はありそうだけどな。」
「そうですか。提督、ありがとうございます。」
「それで思い出したんだが・・・お前さんたちは大丈夫か?」
「それは・・・MI作戦のことですか?」
MI作戦。その言葉を聞いて加賀、飛龍の箸が止まる
「・・・そうだ。」
「・・・何も感じない、と言えば嘘になります。でも、少なくとも私は乗り越えて見せようと思ってますよ。せっかく二度目の生を手に入れたんです。なら、今度こそ運命の五分間を乗り越えようって。」
赤城の言葉に加賀、飛龍もうなずく。
「・・・強いな。」
「誉ある一航戦と二航戦ですから。」
「そうだな。これからも頼むぜ。」
~~~執務室 13:30 視点変更SIDE叢雲~~~
「で、どうだったのかしら?」
「二度目の生を得たからには乗り越えて見せるとさ。一航戦と二航戦は伊達じゃねえな。」
「・・・そう。さぁ、午後の執務を始めましょうか。」
「そうだな。」
~~~夕食 19:00~~~
今日の夕食はロールキャベツだ。
「間宮さん!お代わりください!」
「はい、吹雪ちゃん、前よりも随分あかるくなったわね。」
前は司令官を怖がっていた吹雪姉さんも随分と明るくなった。これもひとえに司令官や周りの人達のおかげだろう。
「叢雲ちゃん、表情が緩んでるわよ?」
え?
「そう・・・かしら?」
「ええ。いつも違って随分幸せそうな顔してたわよ?」
自覚は無いけど・・・
「そんなときもあるでしょ。ご馳走様。」
「そんなこと言いながらも姉思いなのも・・・わかってるからね。」
白雪姉さんの言葉が聞こえて顔が真っ赤になったのは内緒だ。
~~~執務終了 吹雪型(特型)自室 22:00~~~
「ただいま~。」
何回もやっているとはいえやはり秘書艦業務は疲れる。
「お帰り叢雲ちゃん、お疲れさま。」
「ええ、明日は吹雪姉さんが秘書艦よ。忘れないようにね。じゃ、私は寝るから。」
返事もそこそこに敷いてあった布団に横たわる。
疲れ切った体は睡魔にあらがうことは無かった。
・・・・視点変更 SIDE吹雪・・・・
「叢雲ちゃん・・・?もう寝ちゃったんだ。」
普段はきりっとしてる叢雲ちゃんも寝顔は年相応になる。秘書艦としてとても優秀で頼りになるって司令官も言ってたけど・・・無理してほしく無いなぁ。
「・・・しっかり休んでね。」
明日は私が秘書艦。しっかり休んで頑張ろう!!
いかがだったでしょうか?
今回は、叢雲、祥鳳、赤城、加賀、飛龍に焦点を当ててみました。
ホントはもう少し軽くなる予定でしたが、ちょうど小説内のこの時期がミッドウェー、珊瑚海海戦(こっちは五月ですが)だったのでこういう形にしました。
というかサブタイトルのセンスのなさに泣けてきた・・・(´;ω;`)
次にやるときはもっと軽くなる・・・はず。
お話の希望等ありましたら感想欄にお願いします。
では、次回予告行きます。
ついに東部オリョール海へと出撃する岩川鎮守府メンバー。
しかしいつもと違う点が一つ・・・
「あんた・・・ふざけてるの?」
「提督・・・さすがにそれは・・・」
「いいじゃねえか、俺は黙って見てるのは性に合わなくてな。」
次回、「出撃、東部オリョール海!」
では、次回の投稿でお会いしましょう!!