不幸な憲兵が提督に!?   作:A・Dson

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みなさんいかがお過ごしでしょうか。
秋イベE4の敵空母に大破撤退を強いられ続けている作者です。
拡張作戦に入ったとたんに難易度が跳ね上がった気がするのは私だけでしょうか(-_-;)

次回か次々回には憲兵編が終わる予定です。
因みにですが作者は艦これ歴半年の丙提督です。ぺーぺーですが頑張ります。
saratogaほしいな~(ボソッ


第一話 不幸な憲兵、襲撃される?

彼が鎮守府に着任してから一週間がたった。

今日も彼は鳥の糞を頭に食らった、因みにこれが四回目である。彼は今日も宿舎でシャワーを浴びなおすハメになったようだ。

 

着任から一週間が過ぎ、調査も進んでいた。同時に、彼は自身の感じていた予感が現実味を帯びてきたことを実感していた。

体には痣や生傷が絶えず、まともな補給がされてないのか異様に痩せている艦娘が多い。

また前者には明らかに人によってつけられたものもある。

彼もそれをほおっておくわけもなく提督に確認したものの、

 

「はて、なんのことだか。君があけた穴にでも引っかかったのではないかね?修繕費は給料から天引きするように本営にも伝えた。さて、ほかに用がないなら下がり給え。」

と厭味ったらしく追い返されてしまった。

 

とはいえただで引き下がるほど彼は諦めが良いわけではない。根気強く調査を重ね少しづつ核心に近づきつつあった。最も・・・

 

「どうも、嬢ちゃんたち。少しばかりききたいことがあるんだg・・・」

 

「こ、来ないでほしいのです!」「私たちにまで何かする気!」「死にたいのかい?」

と、第六駆逐隊には主砲を向けられ逃げ帰ったりしたが。他の艦娘たちも似たような対応で、肝心の証言がなかなか取れなかった。

 

憲兵宿舎

「憲兵相手にもあの反応かよ・・・男が信用ならないのか、「憲兵」そのものを信じてないのかわかんねえが、もう少しで陸軍への報告書も完成する。そうすりゃ、強制捜査にも踏み切れるはずだ。」

(・・・鎮守府の艦娘の表と実態もおそらくはあってねえし、事実、資材報告や戦果報告もでたらめときてる。こりゃ上にこういうことを黙認したり、摘発を握りつぶしてるやつがいるな・・・)

例を示すと、この鎮守府には暁型三番艦の「雷」が着任しているはずだが、一週間たっても姿を見ない。さらに資材、戦果の水増しも盛んに行われておりかつ黙認されている。

 

「さっさと俺一人でやれば終わりなんだがなあ・・・書類とか報告書出すのはめんどいから苦手なんだよ。」

と、

prrrrrrr・・・

携帯が鳴った。

 

「はい、風林です。・・・なんだ日宮か、どうした?・・・そうかい、わかった。明日には報告書を送る。明後日には強制捜査できるだろうよ。・・・は?戻ってこい?・・・少なくとも、目の前のことから逃げる気にはなれねえよ。なあに心配はいらねえ。生き残ることに関しては自信がある。じゃあな。」

 

一方の陸軍本営

 

日宮「ちょっと空先輩!?・・・切っちゃったよ。あの人も頑固だなあ・・・」

??「どうした日宮?風林のことか?」

日宮「そうなんですよデイル先輩。せっかく人がアドバイスしてるのにあの人は・・・!!」

デイル「ふっ、あいつらしいじゃないか。ただ、あの鎮守府だからな、報告書が来たらすぐ動けるように部隊を編制しておけ。頼むぞ、日宮憲兵中尉。」

日宮「・・・了解です、デイル憲兵大尉。」

 

場所は戻り憲兵宿舎

(「前の憲兵は懐柔された上に口封じされた・・・」ねえ。道理で信用が無いわけだ。はあ、めんどくさくなってきやがった。)

そう考えつつ報告書の作成に取り掛かろうとした次の瞬間、

 

宿舎が爆風に包まれた。

宿舎は木造のため引火し燃え落ちていく。

そしてそれを見る人影が一つ・・・

 

「これで・・・お姉さまが助かるんだ・・・ごめんなさい、憲兵さん。」

 

そう言葉を残して人影はその場を去った。

 

 

数十分後・・・

「・・・くそったれ。書類が全部焼けちまったじゃねーか。」

無傷ではなくあちこちに火傷や切り傷が見えるが、彼は生きていた。

 

(・・・あの威力から見るに、重巡洋艦以上の砲撃だな。ったく、ここまで信用がないときてるのか、はたまた上が口封じにかかってるかわかんねえが・・・ついてないぜ。)

 

宿舎は消火も済んで黒い煙がわずかに立ち上るだけの焼け跡になっていた。

 

「さてさて、なんか残ってないかなっと・・・おっ、こいつは焼けてなかったか。俺と一緒で悪運だけはいいらしい。」

焼け跡から自身の槍を引っ張り出し、彼は報告しに執務室へ向かった。

 

途中何人かの艦娘に心配そうな感じで見られたがとりあえず執務室で報告を済ませた。

 

「・・・そうか、それは災難だったな。原因は現在調査中だ。とりあえずは此処の部屋を使いたまえ。下がっていいぞ。」

 

「感謝いたします。では失礼しました。」

(・・・キレてる表情が隠しきれてなかった、つーことは口封じねらいか。やれやれ、不幸体質はなかなか消えないねえ・・・)

 

 

執務室内

 

「・・・・・・比叡め。しくじったか。まあいい、これで書類は焼けただろう。時間稼ぎにはなった。その間にあいつを消せばいい。」

そしてマイクを入れ、

 

「戦艦比叡、執務室まで出頭せよ。」

 

(さて・・・あれはどんな顔をするかな・・・)

 

 

 

その後比叡が部屋から出てきたのを見たものはいない・・・

 

 

 




さて、いかがだったでしょうか?
なんか無駄にヘビーな話になっている気がしますが・・・(-_-;)
エピローグ含め次々回までには憲兵編が終わると思います。
それ以降は提督編を進める形になります。

なんか主人公の不幸度合が足りないような気もしますが文才のなさです許してください何でもはしません( ー`дー´)

ではまた次回でお会いしましょう!

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