不幸な憲兵が提督に!?   作:A・Dson

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皆さんいかがお過ごしでしょうか?
凍った雪で足を滑らせ階段から墜落した作者です。
仰向けで寝れないぐらい尻が痛いです(´;ω;`)

さて、少しづつシリアスをかなぐり捨てていますが基本このスタンスを貫きたいと考えています。
作者にとってはシリアスは時々入れるぐらいがちょうどいいんです(-_-;)
SAN値が削れる音がするので・・・あぁ、ダイスの音が・・・:;(∩´﹏`∩);:

何はともあれ、投稿します!



第十二話 不幸な提督は疲労困憊

矢代夫妻が来た夜、空は悩んでいた。

お騒がせ(?)スパイが言った驚きの事実もそうだが、それだけではなく・・・

「マジかよ・・・このタイミングでか・・・」

手元には海恵からの演習のお誘い。・・・割と気まずい。

渓雪は年齢の事実を言ってはいなかったが、艦娘との子どもである以上実年齢が10歳前後であることを空は察している。

かといって断るわけにもいかないのでとりあえず了承の返事を返す。

(断ったりしたらあのおっさんまた来そうだしな・・・)

さらに目の前には書類の束。今日の一件があったため全て終わらなかったのだ。

この時ばかりは空は午前中の慢心を嘆いた。

(今日は何時に寝れるのかねぇ・・・)

秘書艦も既に就寝している(空は秘書艦勤務を21:00までにしている)時間でも、空は黙々と書類と戦った。

 

~~~翌朝 06:00~~~

「司令官・・・?・・・珍しいね。」

今日の秘書艦である響が執務室に入ると珍しく椅子に座ったまま寝ている空。見たところ書類はすべて片付いているようだ。

そのままにしておくわけにもいかないので起こす。

「司令官、朝だよ。起きて・・・(こんなに無防備な顔は見たことがないな・・・)」

「んぅ・・・?やべぇ、椅子で寝ちまったか。ったく、体が痛いぜ・・・」

「そんなに執務が忙しかったのかい?」

「数はそれなりだったんだが内容が面倒でな、結局二時間ぐらいしか寝れてねえ。」

「・・・大丈夫かい?」

流石に心配なのか不安げな表情を見せる響。

「大丈夫だって、これでも元陸軍だぜ?体力には自信がある。」

「・・・そうだね。でも、辛くなったら言ってほしいな。司令官には・・・あまり無理をして欲しくないから。」

「・・・ありがとな。」

 

~~~朝礼 06:45~~~

「えぇ~今日は出撃無しだが午後から矢代大佐との演習だ。メンバーは叢雲、比叡、吹雪、響、祥鳳、川内だ。先に言っておくが夜戦はねぇぞ。後のメンバーは自由行動。外に出たいなら書類を渡してくれ。」

 

~~~朝食の後に執務 09:00~~~

「・・・ん?」

「どうしたんだい?」

「いや、資材の搬入がなんか遅いような・・・」

「・・・ホントだね。確認してこようか?」

「あぁ、頼んだ。」

 

(お上の奴ら・・・いよいよ本腰を入れてきたか・・・?)

今回の件を上層部の介入ではないかと勘繰る空。後にその予想は想像を超えて現実になることを彼は知る由もない。

 

一時間後・・・

「司令官、あっちは知らぬ存せずだったよ・・・」

「そうか、ありがとな。」

「・・・司令官。」

「・・・心配すんな。陸軍の猟犬は伊達じゃねえよ。」

 

~~~昼食の後演習 14:00~~~

「よろしく頼むよ、風林提督。」

「あ、あぁ・・・。」

「・・・どうしたんだい?」

「いや、いろいろあってな少し疲れがな・・・」

「・・・私のことなら父さんから聞いてるよ。」

「・・・!」

「気にすることは無いよ。むしろ同情とかを抱いてるなら願い下げだ。私は私。それは変わらない。私は人間の父と艦娘の母との間に生まれた誇りある”人間”だよ。」

「・・・そうか。悪かったな、なんか変に感傷的になっちまってな。」

「いいんだよ。みんなそうだったから。」

「・・・(なら、なんでそんな悲しい目をしてやがる・・・)」

 

~~~演習後 17:00~~~

「・・・完敗だな。」

「「「「「「・・・・・・」」」」」」

メンバーは沈黙している。前の提督のことを思い出してしまっているのかもしれない。

 

「ま、次につなげりゃいいさ。人間だろうと艦娘だろうと完璧なんてこたぁめったにねえ。ほら、暗い顔してねえで飯行こうぜ!」

 

「「「「「「・・・はい!!」」」」」」

着実に結束が強くなっているようである。

 

~~~夕食後 21:00~~~

「さて・・・残りを片付けますか。」

秘書艦の響も部屋に返したが書類はまだ残っている(響には伏せてあるが)

 

(やっぱり・・・書類が増えてるな。海域が増えたからかもしんねえがもしかすると・・・)

内に秘めた嫌な予感を振り払い書類を片付ける。

 

~~~執務終了 03:40~~~

「はぁ~終わった~、ってもうこんな時間か・・・最近いっつもこんな時間だな。はぁ、残業代は出ないのかねぇ・・・」

そんな愚痴をこぼしながら風呂に入りそのまま眠りにつく。

 

~~~空 起床 06:00~~~

「・・・たった二時間で疲れが取れるわけもないか。」

とはいえ弱音を吐くわけにもいかない。今日も執務が待っている。

 

~~~朝食 07:30~~~

空からすれば普通の朝食だったが、一部の艦娘は空の状態に疑問を抱いていた。

 

~~~執務開始 09:00~~~

「話は聞いてると思うけど艦娘が戻ってきたわよ。」

今日の秘書艦である叢雲が空に話を伝える

「・・・そうか、通してくれ。」

その言葉の後、4人の艦娘が執務室に入ってくる。

「駆逐艦朝潮です!」

「白露型2番艦、時雨だよ。」

「妙高型2番艦、那智だ。」

「同じく4番艦、羽黒です。」

「新しい提督の風林 空だ。とは言っても憲兵時代に面識はあるか。」

「あぁ。それと、貴様の今までのことは聞いている。故に謝罪は不要だ。私たちを救ってくれたこと、感謝する。」

「・・・まいったなこりゃ。とりあえず長旅ご苦労。部屋割りを叢雲と決めてくれ。」

 

その後4人は叢雲と別室で部屋割りを決めた。

~~~その後10:00 執務室~~~

「司令官、とりあえず報告を・・・」

「・・・・・・Ω\ζ°)チーン」←返事が無い。ただの屍のようだ。

「ちょ、ちょっとあんた!大丈夫なの!?」

流石に焦った叢雲。空を揺り起こす。

「・・・んぁ?・・・やっべ、気ぃ失ってたわ。」

「・・・夜中まで執務をやってたんだもの、当然ね。これに懲りたら少しは休むことを覚えなさい。」

「・・・何で知ってるんだよ」

「私はあなたの初期艦よ?これでもあんたの性格、多少は把握してるつもりよ。」

「はぁ、俺の負けだ。そうだよ夜中まで書類に追われてたさ。ったくめんどくせえったらねえっての。」

「・・・そうね。試しに矢代提督に聞いてみたら?」

「・・・そうするか。」

「の前に、今日は休みなさい。それに・・・あんたの状態に気づいていたのは私だけじゃないみたいだしね?」

「あぁ?そりゃどういう・・・」

「「・・・・・・」」

「・・・(;´・ω・)」

「司令官・・・あの言葉は嘘かい?」

「いや、違うんだ響!これはその・・・居眠りしちまったんd」

「提督?嘘はだめですよ?私、ちょっと手が滑って艦爆を発艦させちゃいそうです♪」

「・・・冗談だよな?」

「そう見えますか?」

「・・・ミエマセン(´・ω・`)」

「良かったです。目は異常なしです。」

「だぁーっ!!わぁーったよ!休めばいいんだろ!?ついでだから今日は全員休み!ゆっくりしてろ!」

「「「了解(よ、です)」」」

 

と、いうわけでこの日岩川鎮守府は完全休養に入った。こういう変化もまた彼女たちにとっては吉兆なのかもしれない。

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?
・・・めちゃくちゃ難産でした。しかもぐだつくという(-_-;)
実はこの話、終わりそのものは完成しています。なのにその間ができてないと言うお粗末さである。
とはいっても作者のリアルが追い付いてないっていう話なのですが(-_-;)

一応結末は二通り用意してあります。どんなエンディングかは書けませんがお楽しみに。
エンディングは、中部海域完全制圧後の予定ですが、もしかしたら早まるかもしれません。
因みにですが続編を書くとしたらソフィーのアトリエです。ドールメイクの歌に耳が癒されました(´▽`) ほかに希望がありましたら感想欄にどうぞ。(作者が原作を知っているかはわかりませんが・・・)

次回予告は今回はお休みです。(ネタが浮かんでいないとは言えない・・・)
とはいえ来週はきちんと投稿します!
では、次回の投稿でお会いしましょう!!

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