毎朝の寒さに震えながら起床している作者です。
皆さんも寒さ対策はしっかりしましょう。作者みたいに風邪をひかないように気を付けましょう。
さて、これから先、少しづつ話の内容が変化していきます(たぶん、きっと、maybe)
明るくするつもりですが、うまく行くかな・・・(-_-;)
では、投稿します!!
祥鳳を落ち着かせ、情報を得た空。
時計を見るとすでに深夜の2時を回っていた。
「祥鳳、もう夜もおせえから自室で休みな。それと明日は朝一で執務室に来な。正気じゃなかったとはいえ他所の提督に手を出したんだから謝罪の一つはしないとな。」
「はい・・・あの、提督・・・」
空の言葉を聞いた祥鳳がおずおずとしながら爆弾(比喩)を落とす。
「今日は一緒に寝てもらえませんか・・・?また、あんなことをしてしまいそうで・・・怖いんです。」
「!?おいおいちょっと待て!流石に会ってから一日もたってない男と一緒に寝るのはまずいだろう・・・!」
「そうですよね・・・こんな危険な女と一緒なのは・・・嫌、ですよね・・・」
(ざ、罪悪感がやばい・・・!!)
「・・・しゃあねえ、寝付くまでな。」
「あ、ありがとうございます・・・!」
~~~提督の寝室~~~
「はあ、ここに来るのはお前が初めてだぜ・・・」
「そ、そうなんですか・・・」
「ほら、さっさと寝な。明日は早いぜ。」
「は、はい・・・・・・」
数分後・・・
「・・・zzz」
「・・・随分と寝つきいいな。じゃ、俺はソファーで寝るとしますかn・・・」
しかし、空の体は動かない。
「あれ・・・動かねえ・・・まさか・・・」
気づけば空は祥鳳の抱き枕にされていた。
(嘘だろ・・・?これはこれで役得なんだが・・・普通に事案だろ!?)
何とか抜けようとするがさすがは艦娘。びくともしない。
そうこうしているうちに空にも睡魔が襲い掛かり・・・
「「zzzzzz・・・・・・」」
~~~朝5時~~~
「さて、何か言い残すことはあるかい?」
「別に何もしてないんだg「言い訳は聞いてないよ?」はいすいませんでした。」
「あの・・・別に提督が悪いわけじゃ・・・」
「そうなのかい?正直に言っていいんだよ?」
「そ、その・・・私がお願いしたんです!!」
「ふうん、ま、本人がそういうならいいか。風林提督、以後こういった軽率な行動は慎むように。」
「はい、すいませんでした。(不幸だぜ・・・)」
「あ、あの、矢代提督先日は本当にすみませんでした・・・!!」
「・・・君が正気じゃなかったのは一目瞭然だ。私も無事だったし気にすることは無い。」
「あ、ありがとうございます・・・!!」
「さて、彼女の話を聞いて何かわかったことは?」
「あぁ・・・」
~~~状況説明中~~~
「なるほどね・・・ちょっと待っててくれ」
そう言って彼女は携帯電話を取り出す。
「・・・もしもし父さん?少しききたいことがあるんだけど・・・」
~~~矢代提督電話中~~~
「犯人は舞鶴鎮守府の切間提督だ。彼女の引き取り先はそこらしい。」
「ほう・・・じゃあ仕返しと行くか。つーわけで矢代提督、あんたに頼みがある。」
「なんだい?ことにもよるけど、出来る限り引き受けるよ。」
「そうか・・・じゃあ・・・」
~~~数日後舞鶴鎮守府~~~
(未だに何の連絡もないということは祥鳳はしくじったか。まあいい。代わりはいくらでもいるし失敗したところでばれる心配は無い・・・)
「提督、矢代提督より贈り物が来ています。」
すると、懐柔済みの憲兵が執務室を訪れ、贈り物の箱を置いて退出した。
「矢代提督から・・・?ふむ・・・彼女自身は穏健派だが、彼女の父親は急進派でもそれなりの勢力を持っているからな・・・コネを作って損は無いか・・・」
そう言って彼は箱を開ける。
「これは・・・懐中時計か?裏には・・・Nの文字?どういう意味だ・・・?まあいい。仕事に戻るか。」
懐中時計をポケットにしまった彼は、時計が薄く光ったことに気づかなかった。
執務中・・・
「ん?雨か・・・予報では晴れ続きのはずだが・・・」
雨雲に気づき開いている窓を閉めようとした次の瞬間、
執務室に雹が吹き込んだ。
「ほぐうぅ!?な、なんだこれは!?今は6月だぞ!?」
こうしている間にも雹は切間提督を痛めつける。
「く、くそっ!!どうなってるんだ!!」
流石に耐え切れず彼は執務室から逃げ出す。
そのポケットに懐中時計を入れたまま・・・
~~~工廠~~~
「はあっ・・・はあっ・・・ここまでくれば大丈夫だろ・・・」
この鎮守府の工廠には明石と夕張がいるが彼の態度が問題で部屋に引きこもってしまっている。最も、原因の彼には罪悪感など微塵もないが。
「明石!!夕張!!どこにいる!返事をしろ!」
しかし現在の工廠には妖精含めて誰もおらず返事は無い。
「・・・くそっ!!役に立たない奴らだ!!」
イラつきのあまり近くにあったドラム缶を蹴飛ばす。
ドラム缶は倒れ中身の燃料がこぼれだす。
「ちっ・・・中身は燃料か・・・!!面倒だな。」
愚痴をこぼしながら倒したドラム缶を立て直そうとした次の瞬間、
「ぎゃあああああああああ!!!!」
突如切間提督の体が火に包まれた。
近くには切れた回線。どうやらショートした際の火花が発火の原因らしい。
近くには誰もいない。
・・・実はこれは必然であった。急進派である彼は艦娘たちを物のようにしか扱っていない。故に彼女たちが部屋から出ることがほとんどなかったのだ。
助けも、気づくものも無く、後に残ったのは一つの焼死体と、裏の文字が消えた懐中時計だけだった。
~~~事件の翌日、岩川鎮守府~~~
「ふうん・・・切間提督が不慮の火災で死亡・・・ねえ。」
切間提督の事故はマスコミなどには伝わっていないが、提督間では有名な話になっていた。
「それにしても、「ハガル」のルーン・・・こいつはちょっとばかし強力すぎるな。使うのは控えるか・・・」
「提督、失礼しますね。」
すると、今日の秘書艦を務めている祥鳳が入ってきた。
「おう、祥鳳か。どうだった?」
「はい、烈風と九九式艦爆の開発に成功しました!」
「そうか、開発お疲れさん。で、調子はどうだ?」
「はい、以前に比べれば雲泥の差です!」
そう言う祥鳳は以前よりも明らかに調子がよさそうに見える。
「そうかい、そいつはよかった。(切間提督の話は伏せておくか)」
「提督・・・今度こそ、お役に立って見せますね!!」
「・・・あぁ、これからもよろしくな。」
本当の意味で新しい戦力を得た空。この岩川鎮守府も少しづつ正しい形に戻っていくのであった。
いかがだったでしょうか?
一度書いたものが全部吹き飛んだ結果こんなに遅くなってしまいました。
まさか、ログアウト状態だったとは・・・(-_-;)
今回出たルーンは「ハガル」です。雹や災いを暗示するルーンですが書き方を変えることで吉兆を示すルーンになります。
そろそろ早い冬休みに入っている悪運A+にも仕事をしてもらいましょうかね。
では、次回予告行きます。
少しづつ復帰する艦娘たち。仕事や出撃も一段落し、久しぶりにまともな日常になるはずが・・・!?
「おいおい!?ちょっと待てそれは・・・!?」
彼は思い出した・・・自分の不幸体質を。
次回、「不幸な提督、久々の(不幸な)日常」
では、次回の投稿でお会いしましょう!!