なお自分はどうあがいてもシリアスにしきれない病なので締める場面はしっかり締めようと思いますができるかわかりません(-_-;)
とりあえずはだらだら進める予定ですのでよろしくお願いします。
ある日、ここ岩川鎮守府に一人の憲兵が着任した。
「ここが岩川鎮守府ねえ・・・つかなんで憲兵俺だけなんだ?珍しく無傷でここについたがこんなとこにも不幸がころがってんのかよ」
そんなことを一人愚痴る彼、見た目は若く二十代前半で鍛えられた体つきをしている。
腰のホルスターには拳銃があり着任初日ということもあり、軍服もきちんと着ている。
しかし、彼の持ち物には明らかにほかの憲兵とは違うものがあった。
「まさか初日からこいつを使う羽目になるとかないよな・・・?」
そういいつつ彼は肩に担いでいた槍をいじる。
そう槍である。明らかに普通の憲兵が持つものではない。しかも色も朱色と独特である。
閑話休題、とりあえず彼は槍を宿舎において提督にあいさつに行くことにした。
鎮守府に入って早速彼は異変を感じ取った。
(おかしい・・・人の気配が薄すぎる。周辺もボロボロなうえに修理の一つもされちゃいねえ。なにやらきな臭くなってきたぜ・・・)
と考えながら歩いていると、
バキッ!「うおお!?」
どうやら床を踏み抜いたらしい。
そして、不運の連鎖が唐突に彼に襲い掛かる。
「うおおおっ!!なんだなんだ!Gか!?」
足に黒光りするアレが大量にくっつき、
「きったねえなおい!くそ!離れろっtおわあ!」
ひきはがそうとして暴れた結果・・・さらに床を踏み抜き以下ループ・・・・・・
当然床はボロボロである。
なんとかGをまいて執務室前に到着した空。この時点で彼の疑念は確証じみたものに変わっていた。
(自分で言うのもなんだが・・・あんだけの騒ぎになって誰も出てこねえのは明らかに不自然だ。ったく、初っ端の着任が巷で問題になってるブラック鎮守府とはな。呪うぜ、この不幸体質をよお・・・)
そう考えつつ執務室の無駄に豪奢なドアをノックする。
「(ちっ、趣味悪い扉だぜ・・・)新しく着任した風林であります。着任のあいさつに参りました!」
「・・・入れ」
「失礼します。」
新人の彼自身でもなぜ気づいたのかはわからないが部屋に入ってまず感じたのは、血の匂いだった。そして赤いカーペットについているシミが違和感を際立たせていた。
「(・・・胸糞悪いな)今日から配属された風林 空憲兵大尉であります。」
そう言って彼は嫌悪感を隠しつつ敬礼する。
「・・・この岩川鎮守府の提督だ。よろしく頼む。」
相手も機微は読めないが敬礼を返した。
「今日はまだ初日だろうからゆっくりするといい。下がっていいぞ。」
「・・・了解いたしました。一つうかがってよろしいでしょうか?」
「・・・なんだ」
「ずいぶんと人気がなかったのですが今日は休養日などなのでしょうか?」
「・・・あれらは今ほとんどが遠征に出ていてね。さびれていたように見えたかね?」
答えた時の提督の眼は人を見るものではなかった。
「いえ、そのようなことは・・・」
「そもそも、あれは兵器なんだから休みなんぞいらんのさ。代わりだっていくらでもいるしな」
「・・・そうですか、では失礼いたします。」
部屋を出た空。その眼は・・・冷酷な炎を灯していた。
(ずいぶんな言い草だったなおい・・・さすがにキレそうだったぜ。さて、さっさと証拠を洗い出してあの野郎をしょっぴくとするか・・・)
そう考えつつ彼は宿舎への道をあるくのだった・・・
(そういやぶち抜いた床どうしよう・・・(-_-;))
一方執務室では、
「あの男の眼・・・気に入らんな。早いところ片づけるか・・・」
そういって彼はこの部屋の中にある隠し部屋へと姿を消した。
そこに何があるのかを知るのは今はこの提督ただ一人だった・・・
さて、初投稿いかがだったでしょうか?
正直文才のなさを痛感してます。
というより、文字数少ないなあ。これから精進します・・・(-_-;)
では気を取り直して、主人公の設定を、
風林 空 (かざばやし うつほ)
年齢 24 陸軍憲兵大尉
岩川鎮守府に新しく着任した憲兵。もともとの不幸体質からしょっちゅう怪我している。
槍術を習得しており大会などには出ていないが相当の腕前を誇る。両親は健在で仲も悪くないが、自身の不幸体質に巻き込みたくないと距離を置いている。関東出身である。
とりあえずはこのあたりで。またおいおい追加する予定です。元ネタが誰かは知っている人ならすぐにわかるかと・・・w
では次回でお会いしましょう! 感想、アドバイスなども募集してます!