...もう少し、問題児・“アンダーウッド”編にお付き合い下さい。
“アンダーウッド”大河下流、大樹の根本。
久遠飛鳥魔改造計画、二日目。
...正直に言おう。久遠が強くなるビジョンが見えない。
「そもそも、たった二日で目に見えて強くなるとか無理だろ...」
何かしらのキッカケがあればいい。
強敵との激闘の末に何かの力に目覚めたり、強力な恩恵を簒奪したり。
そういった特別なイベントがあれば話は別だった。
...いや、違うな。
俺がそのイベントを起こそうとして失敗したんだ。
久遠に魔術を教える──失敗。
久遠に強力な武具を与える──不適合、或いは筋力不足で失敗。
久遠をメインにおいて神殺し──久遠の猛烈な拒否により未遂。
その他にも色々試してみたが、尽く失敗か未遂に終わってしまった。
神殺しに関しては強い弱いはあまり関係ないので除くが......やはり、問題になってくるのは久遠の脆弱さだ。
魔剣や聖剣、その他伝説級の武具を装備させてみたのだが、久遠にそれを振るう筋力が無かったのである。筋力不足は想定外だった。
今日はそういったイベントに頼るのを諦め、地道に戦闘訓練をしていたのだが...。開始三時間で久遠が倒れてしまったので、今は休憩の時間にしている。
リフレッシュのために、俺達の訓練を見守っていた黒ウサギが久遠を風呂へ連れて行っているため、久遠はこの場にはいない。だからこそ、俺も弱音を吐く事が出来ているのである。
「マスターが頭を抱えてるなんて、随分珍しいこともあるもんだな?」
久遠の育成方法について模索していた俺に、そんな声がかけられる。
声の主はヴェーザー。たまたま近くを通りかかったヴェーザーを捕まえて、久遠との特訓に付き合ってもらっていたのだ。
俺はため息を一つ零してから、ヴェーザーの方へ体を向ける。
「ヴェーザーも何か案を出してくれよ。長生きしてんだろ?」
「すまないが、こればっかりはな。あの嬢ちゃん次第っつーか、所詮“与えられる側”の俺じゃあ手が出せねぇ。地道に頑張るしかねぇわな」
「.....だよなぁ」
考え得る事は片っ端から試した。
勿論、全ての武具が使用不能という訳では無い。低位の武具なら久遠でも扱えたのだが...それでは劇的な戦闘力向上は叶わなかった。
...手段がない訳では無い。久遠の精神を壊すことを代償にするような強行策ならある。
だが、それは最終手段にもしたくない。
「諦める、しかないのかなぁ」
「ま、それが妥当だろうな。残念だが、それがあの嬢ちゃんの限界だ。ヒトっつうのは、マスターが思ってるほど丈夫じゃねぇ」
「俺も一応、そのヒトなんだけど」
「ハハッ、面白いジョークだ」
本当に失礼な奴だな。
まあ、ヴェーザーの事はいい。今は久遠だ。
「つっても、一回引き受けたことを簡単に放り出すのもな...。ヴェーザー、久遠の恩恵のこと、お前はどう思う?」
「どう思う、ってのは?」
「今以上の効力を発揮出来るのか。例えば、そうだな。味方の能力値を向上させつつ、相手の能力値を下げる、みたいなことが可能だと思うか?」
「どうだろうな? けどまあ、それが出来たとしても、嬢ちゃん自身が弱いままじゃ意味がないだろ」
「それもそうか...」
なら、自身の能力値を向上させるのは?
真っ先に思い付くはずの能力の使い方だろう。
それを久遠が実践していないのは...まあ、それなりの理由があるのだと思う。デメリットがあるのか、或いは出来なかったのか。
そもそも、久遠の生まれ持つ恩恵とはなんなのだろうか?
“威光”は、相手の自由を奪う恩恵じゃない。恩恵を支配する恩恵、というのも何か違う気がする。
...いや、今考えることじゃないか。
「ま、ギリギリまで足掻いてみるか。そろそろ久遠も戻ってくるだろうし、また頼むぜ、ヴェーザー」
「また組手相手か? まあ別にいいけど...」
「次からは俺も参加する。二対一だ」
「イジメか?」
「試練って言って欲しいもんだな。なんかこう、強敵と戦うことで能力が覚醒する、みたいなのをちょっとだけ期待してる」
まあ、そう簡単に覚醒なんてしないだろうけど。
* * * *
“アンダーウッド”、主賓室。
ゲーム攻略を数時間後に控えた現在。
俺達“ノーネーム”に対して与えられたその部屋で、俺はベッドに倒れ込んでいた。
「...結局、久遠の強化は終わらなかったかぁ」
まあ、そういうことである。
今日一日、久遠には戦い続けてもらった。
実戦に勝る訓練はない。それは、俺が身をもって知っていることだ。
本来なら魔獣の蔓延るジャングルに一ヶ月くらい放り込んでおく、くらいの過酷なものをやらせた方が強くなれるのだが、如何せん時間が無さすぎる。
まあそれはともかく。
ボロボロになる久遠を見兼ねた黒ウサギが、久遠に“アンダーウッド”へ残ることを進言したのだ。
久遠自身も、薄々限界を感じてはいたのだろう。
黒ウサギに言われた直後は悔しそうに唇を強く結んでいたが、やがてゆっくりと頷き、黒ウサギの進言を受け入れた。
「...他人事じゃ、ないんだよな」
久遠のぶち当たった壁は、俺も現在直面している壁でもある。
能力値の限界。それが、俺と久遠の前に立ち塞がる壁だ。
自分の能力値がカンストしている、とは言わない。まだ上はあるだろう。
だが、そう簡単に伸びることはもうないと思う。
「ステータスが伸び悩んでるなら、鍛えるべきなのはやっぱり恩恵...権能だよなぁ」
権能。
神を神たらしめる、神のみに使用が許された特権能力。
俺が簒奪したのは、三つ。
雷神ペルーンより簒奪した力。
夢の神モルペウスより簒奪した力。
塩水の神ティアマトより簒奪した力。
このうち、きちんと使えるのはペルーンから簒奪した権能、『雷で打つ者』だけだ。
モルペウスから簒奪した権能は戦いに向く能力ではないし、ティアマトから簒奪した権能に至っては条件が揃わないために未だ使用したことすらない。
「それに、一番使い慣れてるのが『雷で打つ者』だしな」
さて、この権能を伸ばすことは果たして可能なのか。
以前、束が言っていた事を思い出す。
権能には掌握度というものが存在する、と。
「権能ってのは、どんな力だ?」
カンピオーネが権能を行使する場合、そこには鍵が必要となる。『聖句』だ。
『聖句』を唱えることで、俺達カンピオーネは神々にのみ使うことが許されていた、圧倒的な力を使うことができる。
ではなぜ、権能の行使に『聖句』を唱えることが必要なのか。
それは、自己暗示をかけるためだ。
権能の仕組みなんて、人間には分からない。実際に使っている俺ですら分からないのだ。
権能を行使できる体はあるが、行使できる技術がない。
そこで登場するのが、『聖句』の詠唱による自己暗示だ。要するに、俺たちカンピオーネは、『何となく』という感覚で権能を行使しているのである。
──とまあ、そんな難しいことを、俺は今まで考えたことがなかった。だって、今の今まで問題なく使えていたのだから。
だが、それではダメだ。俺は、今より先に進まなくてはならない。
「我は雷、故に神なり...か」
権能を簒奪した後、自然と頭に浮かんできたこの言葉が、俺の
昔は雷と神サマが同一視されていたというし、特に意味の無い、それっぽい文句なのだと、俺は勝手に解釈していた。
だが、そうじゃない。この言葉は、俺が思っているような、意味の無い言葉なんかじゃないはずだ。
だとすれば。この『聖句』に、何かしらの意味があるのだとすれば。
「我は、雷」
俺は雷。...雷は、俺?
...そうだ。そうだよ。今まで何十回、何百回と唱えてきたのに、なぜ気付かなかったのか。
「雷を出すだけだったら、ちょっと魔力があれば出来る。モードレッドみたいな英霊じゃない、普通の人間でも可能だ」
それはおかしい。
人を、生物を超越した力である権能が、その程度であるはずがない。
そも、魔術が効かないはずの俺が、なぜ雷だけは無効化せずに吸収するのか。
権能であれば普通にダメージを負うはずの俺が、なぜ自分の
「俺の権能の本質は、
俺の権能。
雷の神から奪い取った、神々の力。
俺がいつも言っていて、一度たりとも気にしなかった言葉は常に、俺へ力の本質を伝えていたのだ。
「『我は雷、故に神なり』」
その日、その時。
俺は初めて、『
* * * *
「凌太。お前、居残りな」
「ちょっと待て意味が分からん」
「居残り。文字通り、そこに居残るさま。またはその人物をさす」
「誰が単語の意味を教えろっつった」
“アンダーウッド”大河下流、大樹の根本。
ゲーム攻略を一時間後に控えた現在、この広場には様々な参加者が集結していた。
主要コミュニティ四つの主力に加え、サラの呼び掛けに応じた幻獣が立ち並ぶ光景は中々に心躍るモノがあるのだが...。
「なんで俺が居残りなんだよ」
十六夜の言葉により、俺の気分は下がってしまった。
そりゃあ協力するとは言ったが、なんで俺が居残りを命じられなきゃならないんだ?
「凌太に頼んでた空の足な? アレ、グリーに頼むことにしたから」
「グリー? 誰だそりゃ」
『私だ。久しいな、人間。名は確か...坂元凌太といったか』
「いや誰だお前」
突然話し掛けてきたのは、数いる幻獣の中の一頭。
鷲の頭に獅子の体...ってことは、こいつグリフォンか? グリフォンに知り合いなんていないはずなんだけど...。
『ほう? 私の言葉が理解出来るか。ならば話は早い。白夜叉様のゲーム盤以来、と言えば分かるか?』
「ゲーム盤.....。あっ、もしかしてあの時のグリフォンか? 春日部とゲームしてた?」
『その通りだ。改めて、久しいな、坂元凌太』
「おう、久しぶり」
そっか、あの時のグリフォンか。
グリフォンを見たのはあの時だけだったし、見分けなんて出来ない。あの時は幻獣の言葉も分からなかったし。
その後もたわいない話をグリーとしていると、十六夜と、いつの間にか来ていた黒ウサギ、久遠が意外そうに声を掛けてきた。
「へぇ? 凌太、お前本当にグリーの言葉が分かるんだな」
「そうなのでございますか? ではもしかして、他の幻獣の言葉も?」
「それなりには。知性がアレば大丈夫なんじゃね?」
「でも、以前はグリーの言葉を理解出来ていなかったようだけど? 新しくギフトを手に入れたの?」
「まあ、新しいギフトってことになるのかな。カンピオーネになった時から、神獣や幻想種の言葉は大抵分かるようになったんだよ。ほら、戦う時に相手の言葉が分からないと不便だろ?」
「神獣や幻想種と戦う事が前提なのでございますね.....」
そりゃお前、戦うに決まってんだろ。
だってあっちから仕掛けてくるんだから。
「まあそんなことはどうでもいいんだよ。それで? グリーに乗るから俺は要らねぇってか」
「そうなる。悪いな、凌太」
「.....勝手にあの龍の上に乗り込んでやる」
「行ってもいいが、ゲームクリアなんてした日には俺らと戦争だからな。その辺、ちゃんと考えてくれよ?」
指を鳴らすな、指を。
分かったから。ゲームクリアはしないから。
一通り俺を脅し終えた十六夜は、他の幻獣ともコミュニケーションを取りたいと言い出し、黒ウサギを連れて幻獣の元へ走って行った。
俺の近くに残ったのはグリーと久遠。そして、ちょうど十六夜達と入れ替わる形でやって来たラッテン、ヴェーザー、ペストの三人。
「ただいま戻りましたぁ。挨拶回り、意外と大変ですねぇ」
「挨拶回り? なんだお前ら、そんなことしてたのか」
「そりゃするだろうさ。今回限りだろうが、一応味方なんだからな。つか、本当はマスターが行かなきゃならねぇんだぞ? 俺ら“ファミリア”のリーダーなんだからな」
「へー」
「へー、って貴方ね...。ヴェーザー、私達のマスターはコミュニケーションというものを知らないみたいよ?」
「失礼だな。俺だってコミュニケーションくらい取れるわ」
「但し興味のある奴に限る、って言うんだろ? どうせ」
「分かってんじゃん、ヴェーザー」
ただの人間には興味ありません。
宇宙人、未来人、超能力者以下略。
それはそうと、本当にどうしようか。
挨拶回りはまあ、ラッテン達がしてくれたらしいからもういいとして。ゲームに関して。
本当なら、十六夜を乗せて巨龍の背に聳える古城に乗り込むはずだったのだが、その予定も崩れてしまった。
「巨人屠るか、ゲームクリアしない範囲で古城の探検に行くか」
「最強種を相手取る予定の人間が吐く台詞じゃないわね...。ま、マスターは自由にすればいいんじゃない? 私はほら、能力の適正上、巨人族の相手をすることになるだろうけど」
「能力の適正? なに、黒死病って巨人に有利なの?」
「そ」
短く返答してきたペスト。
まあ、彼女がそう言うのだからそうなのだろう。なんでかは知らないけど。
よく分からないが、そういうものなのだと納得した俺に、意識外のところから不意に声が掛けられた。
「巨人族はペストに任せとけ。そりよりも、お前は別のことに集中するんだな」
「.....背後にひっそりと立つの、止めてもらっていいですかねぇ」
常に気を張って周囲の気配を探っている俺の背後に、全く気取られること無く接近する者が一人。
そんなことが出来るのは、俺が知っている限り十人未満。その中で、
「あ、ビビった? ビビっちゃった? プークスクス!」
「消し飛ばすぞ糞ジジイ」
露骨に挑発してくる爺さんに向けて、射殺さんばかりの視線と怒気をぶつける。
図星を突かれたからとかじゃない。そういうんじゃないよ、決して。
「消し飛ばす、ね。まあやれるもんなら。...小僧、一つ忠告してやる」
「あ? んだよ突然。気色悪ぃな」
警戒心マックスで爺さんの言動を注視する。
油断したが最後、何をされるか分かったもんじゃないからな。
「そう警戒するな。割と真面目な忠告だ。小僧──『図に乗るなよ』」
「っ!?」
瞬間、とんでもないプレッシャーが俺を襲った。
物理的なダメージが入っているのではないかと疑いたくなる程の重圧を受け、脂汗が止まらない。
気を抜いたら一瞬で意識が持っていかれる。そんな確信が持てる程の、圧倒的な威圧感。
しかもそれは、俺だけに向けて発せられているようで、近くにいる久遠やペスト、ラッテン、ヴェーザーらは、一体何が起こっているのか分からない、という顔をして俺を見ている。
久々に味わったこの感覚。最後に味わったのは...確か、魔王ルシファーとの対面の時? いや、ゲーティアの宝具を前にした時だったか。
そんな圧力を俺に掛け続けながら、爺さんは厳かに口を開く。
「小僧。ちっとばかし上手く権能を使えたからって、それで天狗になってんじゃねぇだろうな? もしそうなら、お前、今日死ぬぞ?」
爺さんの口から淡々と述べられる、そんな言葉。
それはいつもの軽口ではない。先程爺さんが言った通り、真面目な忠告だ。
「──...はっ。お生憎様。テメェみたいな化け物を知ってるからな。たった一個の権能じゃ天狗になんてなれねぇんだよ...!」
震えそうになる体を無理矢理押し込めて、俺は爺さんにそう返す。
今の台詞は真実だ。確かに俺は昨日の晩、権能の掌握に成功した。
だが、それだけだ。強くなりはしたが、爺さんという規格外が身近にいる限り、俺が図に乗ることは二度とないだろう。謙虚は日本人の心だし。
俺の返答を真実だと認めたのか、爺さんは放っていたプレッシャーを完全に消す。
それと同時に、俺の気力も尽きた。
ドッと疲れが体を襲い、その場に座り込んでしまう。
「良いだろう。先日も言った通り、儂は手を出さんからな。最強種...神霊とすら互角かそれ以上にやりあえるのが、あの巨龍だ。アレと戦うってんなら.....まあ、死ぬ気で頑張れ」
そう言って、爺さんは俺の額を右手の人差し指で軽くつついた。
爺さんの指先はどこか安心するような温かさを持っており、不覚にも呆けてしまう。
「期待してるぞ、小僧」
それだけ言い残し、爺さんは踵を返して“アンダーウッド”内部に入って行く。
主賓室に戻ったか、もしくは“アンダーウッド”の天辺という特等席に向かったのか。
どちらにせよ、あの爺さんはアレだけを言うために俺の背後に忍び寄ったのだろうか? もしかしなくても暇だな?
「だっ、大丈夫? 一体どうしたの?」
大樹の影に消えていく爺さんの背中を呆然と眺めていると、久遠がオロオロとした様子で声を掛けてきた。
やはり、さっきの圧力は俺以外には向けられていなかったのだろう。あれだけのプレッシャーを、ピンポイントで俺だけに当てられるのか...。
爺さんの恐ろしさを改めて実感しながら、俺は久遠に「大丈夫」とだけ伝えて立ち上がる。
「ったく、わざわざあんな忠告しなくても分かってるっつの」
「あの老神の気遣いでしょ? 実際、マスターでも巨龍を相手にするのはキツいと思うのだけど。最悪どころか、十中八九死ぬわよ?」
「.....大丈夫だよ。奥の手はある」
「.....そ。ならいいけど」
まあ、たった今できた奥の手だが。
「もう、ペストちゃんは素直じゃないですねぇ。マスターが心配ならそう言えばいいのに。私、マスターが死ぬのは嫌よ! って」
「ちょ、はぁ!? 何言ってんの!? 巨人族より先に貴女を黒死病で蝕んであげましょうか!?」
「まあこんな態度だが、ペストもマスターのこと心配してんだ。無茶はすんなよ?」
「だから私は心配なんて...!!」
「善処する。無理だと思ったら即離脱するわ。だから安心しろよ、ペスト」
「っ.....私を無視すんなぁ!!!」
ギャーギャー騒ぐペストを生暖かい目で見守りながら、俺は今後の行動について考える。
巨人族の方は、まあ大丈夫だろう。黒ウサギや久遠に加え、巨人族に優位に立てるというペストもいるのだ。こっちは任せても問題はないと思う。
しかし、巨龍組は十六夜がいる。
十六夜と一緒に行動したとして、約束の対巨龍戦以外で俺の出る幕はないだろう。
それはなんだかつまらない。
「.....やっぱり、十六夜より先に古城探索に行こっかなぁ」
ゲームをクリアしたら“ノーネーム”と戦争になる。
なら、ゲームをクリアしなければいいのだ。探索程度でクリアすることはまずないだろう。だったら春日部が既にクリアしているだろうし。
「春日部の安否確認ついでに、軽く古城探索に行くか」
そういう訳で、俺の行動は決まったのだった。
因みに魔改造に失敗した飛鳥さんですが、オリ主の指導により、身体能力は原作よりだいぶ強くなってます。
成人男性くらいなら余裕で組み伏せられる、プロボクサーのパンチを避けられる、力士には力負けする、程度です。