未来から帰って来た死神   作:ファンタは友達

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お久しぶりです。また気まぐれで書くことにしました。文章構築スキルが上がってるといいんですけど、ほぼ100%そんなことないので、下手な文章ですがまたお付き合いくださると幸いです。では本編をどうぞ~


プロローグ

ここは526年前の尸魂界、そこではある問題が多発していた。

 

「うむ…」

 

元流斎が眉間にしわを寄せ各隊からの報告書を見ていた

 

「先日から隊士が失踪する事件が多発しておる…」

 

困ったように元流斎が呟いた

 

 

 

 

当時の尸魂界では隊士が失踪する事件が多発していたのだ。原因は不明、隊士の霊圧が感知されないため「死亡したのでは?」と声も上がったが目の前で消えたとの報告もあり、瀞霊廷は混乱状態にあった。

 

「一体どうなっておるのじゃ…こんなことなど護廷十三隊発足後初めての事じゃ…」

 

 

 

 

その後も原因不明の事態は続いた。しかし四年の月日が流れたときついにその原因が判明したのだった。それは一体の仮面が割れた虚…つまり破面が関係していた。その事実が判明後元流斎はすぐ次の行動に出た、

 

「五番隊隊長雷山悟以下5名を隊士失踪事件収拾特務部隊及び虚討伐部隊に任命する。直ちに事態の収拾に取り組むのじゃ!!」

 

元流斎はすぐに収拾がつくと踏んでいた。しかし事件は再び起こった・・・

 

「なに、雷山悟が消えたじゃと!?」

 

部隊長に任命した雷山悟が部下たちの目の前で消えたのだった。その報告を一時帰還した五番隊副隊長、椿咲南美から受けた元流斎は驚きの声を上げた

 

「どういうことじゃ、詳しく申してみよ!」

 

「はい、それがその…」

 

椿咲は自身の目の前で起こったことをそのまま伝えた。雷山と椿咲は破面を追い詰めることに成功したのだが、雷山が斬りかかると同時に光に包まれそのまま消えてしまったとの内容だった

 

「すぐに周りの霊圧を探ってみたんですけど…雷山隊長の霊圧も虚の霊圧も感じられませんでした」

 

「うむ…」

 

しばらく考え込む元流斎

 

椿咲は責任を問われることも覚悟して固く目を閉じたが、元流斎から意外な言葉が返ってきた

 

「椿咲副隊長、今この瞬間よりお主に隊長権限代行を与える。雷山悟及びその他隊士、並びに虚の捜索を命ずる」

 

杖を突く音がその場に響き渡った

 

「は、はい!」

 

そう言い瞬歩で消えた椿咲

 

椿咲以下五番隊隊士全員で雷山が消えた付近一帯を捜索したが結局雷山も虚も見つからなかった。しかし10日が経ったころ

 

「もぉ~、隊長ってば本当にどこ行っちゃったのよぉ…」

 

その場に座り込む椿咲だったが何かを感じ取ったように顔をハッとあげた

 

(この霊圧…まさかっ!)

 

椿咲は覚えのある霊圧を感じ取ったのだ。椿咲は急いでその霊圧がする方へ向かった。そしてその場に立っていたのは・・・・

 

「雷山…隊長…!」

 

椿咲の瞳から涙がこぼれ落ちた。しかしすぐにそれを拭き取り

 

「隊長ーー!」

 

椿咲は瞬歩で雷山の隣へ移動した

 

「いったい今までどこに行ってたんですか!?心配したんですよ?」

 

雷山はしばらく椿咲の顔を眺め

 

「…お前が俺の心配をするなんて珍しいな」

 

「え…あっ!わ、私の悪戯が成功するまで隊長にいなくなってもらっては困るんですよ!ただそれだけです!」

 

自分の言ったことに気づき頬を赤らめながら椿咲は全力で否定した。

 

「ふっ、ああそうだな」

 

その時雷山の顔に笑みが見えた

 

「あれ?隊長何かうれしそうですね」

 

それに気づいた椿咲がそう聞いてきた

 

「んなことはねぇよ。さっさと帰るぞ、椿咲」

 

と否定し雷山は瀞霊廷に向け歩き出した

 

「ちょっと待って下さいよー。あの虚はどうされたんですか?」

 

「ああ、あいつなら倒したぞ」

 

振り返りもせずに答える

 

「…どこでですか?」

 

「そうだなぁ…530年経ったら分かるかもな」

 

「なんですかそれー」

 

そして瀞霊廷に着くとすぐに元流斎に一番隊舎まで来るようにと伝令が来た

 

「……」

 

とても嫌そうにその伝令を聞いている雷山

 

「あーあ、これは完全に怒られますね~」

 

その顔を見てニヤニヤする椿咲

 

「はぁ、めんどくせぇな。ちょっと行ってくるから椿咲は隊舎に戻ってろ」

 

「は~い」

 

「……サボってたらぶん殴るからな?」

 

「私ってそんな信用無いですか?」

 

「ああ、無い」

 

「ひどい!!」

 

そう言って走り去って行った椿咲を見届けて雷山は元流斎の下へ行ったのだった

 

 

 

 

そんな事件から一週間が経ち混乱が収まり始めたある日・・・

 

「失礼します!!雷山隊長と椿咲副隊長はおられますでしょうか!?」

 

春麗と喧嘩をし別れた直後に忙しなく襖を叩く音と雷山、椿咲を呼ぶ声が聞こえた

 

「ん、どうした?」

 

襖を開くと若い死神が報告を始めた

 

「報告します。東流魂街に大虚の反応あり、至急急行せよとのことです」

 

「はぁ、分かった。行くぞ、椿咲」

 

「わっかりました~!」

 

 

 

 

 

 

こうして雷山悟の波乱万丈の物語が再び幕を開ける

 

 




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