新世紀エヴァンゲリオン リナレイさん、本編にIN 作:植村朗
ネブカワ先生「えー…綾波さんの…希望進路ですが…」
レイ「碇くんの嫁です」
ネブカワ先生「えー…綾波さん…もう一度…よろしいですか?」
レイ「あるいは碇くんを
リツコ「Oh…」
25、アスカさん、日本領海にIN
「ほら、見えてきたわよ、レイ」
「おぉー、船がいっぱい!葛城一尉~、真ん中の奴すっごいデカいね?」
「あれが
正規空母『オーバー・ザ・レインボー』よ。
セカンドインパクト前のヴィンテージ艦…
良くも悪くも、浮いてるのが不思議な
黄土色の軍用輸送ヘリ『Mil 55-D』…
その後部座席からNERV作戦部長・葛城ミサト一尉は苦笑交じりに、
綾波レイは赤い目を丸くしながら、太平洋を見下ろしていた。
空母5…戦艦4…そして周囲には海原を埋め尽くすように巡洋艦多数…大艦隊である。
「これは相田あたりがヨダレ垂らして喜びそうな光景だなぁ」
「相田くん…あぁ、クラスメートの?彼、確か軍事関係好きだったわね。
別に連れてきてもよかったのに」
「いやー、やめといた方がいいと思うよーあたしは」
「あーら、シンジくん以外には冷たいわねーレイちゃーん♪」
ミサトはここぞとばかりに揶揄した。
なお、碇シンジ本人は『極度の筋肉痛と疲労』により同行していない。
特に含むところはない。…ないはずである。
話題に出た相田ケンスケであるが、改めてレイは首を横に振った。
「いやいや、碇くんは関係なくてさ。
興奮のあまり絶対
カメラ持って『凄いー!凄すぎるー!』とか叫びつつクルクル回るね!
あたしも葛城一尉も一緒に笑われちゃうよ、きっと」
「そ、それはさすがに考えすぎじゃ…」
「んで、嫌な匂いの葉巻をスパァーッて吸ってる国連軍のお偉いさんから
『おやおや、ボーイスカウト引率のお姉さんでしたか』
みたいなコト言われたりしてさ」
「ちょ、ちょっと、レイ?」
「そのあと相田はうっかり
『HEY,ボーイ。ココは立ち入り禁止区域だゼ。身体に教えてやるヨ,HAHAHA!』
みたいな感じで、後ろの貞操的なものがアッ――!って…」
「ありえない、とは…言い切れないわね…」
想像力たくましいレイに、ミサトは笑いを引きつらせた。
何しろケンスケにはシェルター脱走事件という
確かに連れてくるのはレイだけで正解だったかもしれない、と思い直した。
せっかくワインレッドのビシっとした軍服に身を包んできたというのに、
引率のお姉さん扱いされては、ミサトとしてもたまったモノではない。
ヘリの高度は徐々に下がっていき、空母『オーバー・ザ・レインボー』の甲板に着艦する…
………
……
…
「ヘロゥ、ミサト。元気してた?」
「えぇ、貴女も、背伸びたんじゃない?」
「まぁね。他のところも、ちゃーんと女らしくなってるわよ!」
彼女達を迎えたのは、レイと同じ年頃の少女だった。
レモンイエローのタンクトップと、デニム地のショートパンツ姿…
長く伸びた健康的な四肢が、その長身とモデル体型を強調し、
少女の自負通り大人びて見える。
赤味掛かった長い髪を風に遊ばれながら、
来訪者達へ向ける青い瞳には、勝気な光が溢れていた。
タイプこそ違えど、レイに勝るとも劣らぬ美少女である。
「紹介するわね。彼女がエヴァンゲリオン弐号機専属パイロット。
「あら可愛い♪」
ミサトの紹介に、他ならぬ
レイにしてみれば
アスカとしては少々予想外だったか、青い眼がぱちぱちと瞬く。
青髪赤眼というレイ自身の外見の珍しさもあり、アスカの視線はそちらに移った。
「えーっと、アンタが噂の
「うぃー!綾波レイでーす!よろしくねーアスカっちー!」
「あ、アスカっちぃー!?なんなのよ、その呼び方!?」
満面の笑顔で挙手するレイに、面食らったように一歩下がるアスカ。
いきなり作られた愛称に、馬鹿にされているのか、と睨みかけるも、
レイの表情にまったく悪意はなく、アスカは困惑した。
「アスカっちって言うと、なんだかサスカッチみたいだね?」
「アタシを勝手に
ちょっとミサト!?どうにかならないのコイツ!?」
「あらー早速打ち解けてるみたいじゃなーい?仲良きことは美しきかな。
私のことは気にせず、若い二人で続けてちょーだいっ♪」
「あぁもう、話にならないわ!アンタ達、とりあえず着いてきなさい!
このアタシが直々に艦長のところまで案内してあげるから、感謝すんのよ!?」
「お、キツめの言い方に反して面倒見がいいね?ちょっとデレが入ったねーアスカっち」
「アスカっち
真っ赤に染まったアスカの表情は怒りによるものか、あるいは照れによるものか…
走るようにブリッジに向かうアスカを、ミサトとレイが追った。
アスカさんの出番が延びちゃいそうだったので
TV版第7話相当の話は飛ばしてます
時田さん&農協ロボは後々出してみたい