この素晴らしい世界に問題児が大暴れらしいですよ?   作:世界は嘘で出来ている

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皆さんお待たせしました。1話で思いの外反響がありビビりました。そしてすいません。かなり躓いた作品になってしまいました。はい。

なんて言いますか.....師走。
・・・・うん。これはあれです。俺が悪いんじゃない、忙しい世の中が悪いマル



注意-本来アクアはここまで冒険者について詳しくありませんがそこはssということで御配慮下さい。


2話「魔法使いは眼帯ロリ?」

「なあアクア、1つ聞いても良いか?」

 

「何よ?町に戻るんじゃないの?」

 

「あそこで倒れてるやつはなにやってるんだ?」

草原の上に寝そべっている少女に指をさしながらアクアに聞く。

 

「さあ。でも格好が魔法使いぽいし冒険者なんじゃない?それならジャイアントトードに負けて倒れてるとか?よくあることよ。ほおっておきましょ、それよりも早く町に戻るわよ。またいつ次のモンスターが出てくるか分からないわ.....て、あれ?」

 

 

「おい、生きてるか?」 

 

「て!いつの間に移動したのよ!?」

 

「おーい」

 

「んっ、あ、あれ?ここは...」

 

「おっ。目が覚めたみたいだな」

 

「・・・はっ!ジャイアントトードはどこに!?」

 

「さっきの蛙なら俺が倒したぞ。それより起きれるか?」

 

「いえ、あのその...ちょっと無理っぽいです」

 

「ちょっとー!十六夜!何してるのよ!」

 

「外傷はないみたいだが、毒か?」

 

「無視!?この高貴な女神様を無視したわね!」

 

「さきほどから女神と聞こえるのですが...」

 

「気のせいだ。それより外傷が見当たらないがお前はどうして立ち上がれないんだ?」

 

「限界まで魔力を出し尽くしてしまったので1歩も歩けないのです...一匹は倒したのですが私の爆裂魔法が凄まじすぎてもう一匹土の中から這い出てきたのです」

 

「へえ。お前魔法使えるって事は冒険者か?」

 

「ええ。私はアークウィザードですから」

 

「アークウィザード?」

 

「っ!アークウィザードって上位職じゃないの!」

 

「おい駄女神。その上位職ってなんなんだ?」

 

「だっれが!!駄女神よ!!誰が!全く....いい?1度しか言わないから良く聞きなさい!この世界ではね!冒険者になるとその人の才能によって職業に就くことが出来るわ。[ソードマン][ソードマスター][ルーンナイト][ナイト][クルセイダー][ウィザード][アークウィザード][エレメンタルマスター][クリエイター][プリースト]「アークプリースト」「アーチャー」「盗賊」そして最弱職に[冒険者]があるわ。その子のアークウィザードってのはウィザードの上位職でアークウィザードってわけ」

 

「成る程な」

 

「あ、あの。良かったら冒険者ギルドまで運んでいってはくれませんか?立ち上がれなくて困っていたのです」

 

「なあ眼帯ロリ」

 

「なっ!だ、誰が眼帯ロリですか!?」

 

「なんだ元気そうだな。それじゃあアクアこいつ置いてさっさと」

 

「あっ!ま、待ってください!謝るので!ほんーっとに!待ってください!」

 

「それじゃあ眼帯ロリ」

 

「み、認めたわけではないですが...何でしょうか?」

 

「今冒険者ギルドって言ったよな?冒険者になるには冒険者ギルドに行けばいいのか?」

 

「え?あ、はい。そうですけど。お二人は冒険者ではないのですか?」

 

「まだ冒険者じゃねーぜ」

ヤハハっと笑ったあとに眼帯ロリを背負うと、リリを背負った時の事を思い出しておもわず笑みが漏れてしまう。

 

「さてそれじゃあ行くか」

 

「ちょ!ちょっと待ちなさいよ!」

 

「どうした、アクア」

 

「あんた!そこにその子乗せたら私はどうやって帰ればいいのよ!」

 

「ああ言っていますがお連れさんは歩けないのですか?」

 

「いやただめんどくさいだけだろ?」

 

「苦労してるんですね...」

 

「ちょ!違うのよ!そいつは普通じゃないの!時速100㎞以上で走るんだから!私が追い付けるはずないじゃない!」

 

「そんな人間いるはずないじゃないですか...」

 

「本当なんだって!良い!あなたそこに乗ってるけど歯を噛み締めてないと舌噛むわよ!」

 

「今日の宿も探さなきゃならないしな。少し急ぐか。おいアクア」

俺はアクアを呼ぶと左脇で抱えるように持ち上げて足に力を込めた。

 

「ちょ!待ってこんな体制で帰るの!?いやぁ!絶対途中で死ぬわよ!」

 

「何を大袈裟な....」

 

「それじゃ行くぞ」

 

「いやぁあああああ!!」

 

「ふぇ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~駆け出し冒険者の町~~

    アクセル

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

「ここは?」

 

「ようやく目が覚めたか」

 

「もう!十六夜のへぇいでひた噛んじゃったらないの....」

 

「歯を噛み締めておけって言ったのはお前だ」

 

「もう....」

 

「アクセルの河原ですね。それより先程一瞬のうちに視界が暗転したのですが...」

 

「疲れてたんだろ?それより冒険者ギルドって所に行こうぜ」

 

「あ、はい。もう歩けるみたいなので着いてきてください」

 

「舌痛いよぉ....」

 

眼帯ロリに着いて行き15分くらい歩くと大きな建物が見えてきた。その建物には見るからに屈強な男達が入っていった。

俺達も大きな建物に入ると中はとても賑わっており奥の方には受注依頼であろうかモンスターの絵が書かれた紙が掲示板に貼り付けられている。

 

 

 

「ここが冒険者ギルドです」

 

「それで冒険者になるには誰に話しかければいいんだ?」

 

「えーとですね。一番奥のカウンターにいるあの女の人に言えば冒険者になれますがお二人で1000エリス必要ですがお金はありますか?」

 

「アクア、お前金って持ってるか?」

 

「あんな急に連れてこられて持ってるはずないでしょ!」

 

「アクア。まじ使えねー」

 

「それ2回目なんですけど!せめて聞こえないように言ってよ!!」

 

「はぁ。どうにかして1000エリス...エリスか。1エリスにどの程度の価値があるか分からない以上無闇に探しても得策じゃないか」

 

「あ、あの....」

 

「?どうした眼帯ロリ」

 

「ですから私は眼帯ロリではありません....それにここまで連れてきてもらったのです。1000エリスくらいなら私が出しますよ」

 

「おお、そりゃ助かるな。でもいいのか?」

 

「いえいえ。先程のジャイアントトードを倒すクエストで1体5000エリスは貰えるので問題ないですよ」

 

「・・・いやそれなら問題ない。ジャイアントトードは俺も倒したしな。その辺で売ってくれば金になるだろ」

 

「冒険者ではないとクエストの受注出来ませんし...それに売るにはここまでジャイアントトードを運んでこないといけないんですよ。運んでもらうのもお金はかかりますし」

 

「ああ。あの蛙ならこのギフトカードの中に入ってるから」

 

「ん?何ですかそれは。とてもジャイアントトードが入るとは思えませんが....」

 

「まあ論より証拠だな。試しに外に出てみろよ」

 

「は、はい....」

 

「ねえ?私の存在忘れられてない?」

 

「あ、いたのかアクア」

 

「いたわよ!やっぱり忘れてたのね!」

 

「ヤハハ。冗談だって、ほら行くぞ」

 

「もぅ....十六夜の馬鹿」

 

 

冒険者ギルドを出て少し歩いた所に工事中の札を見つけて中を見るとかなり広々とした空間があったので無断で入ることにした。

 

ガッシャーン。と音をたてて十六夜は中央に向けて進んでいく。

 

「ちょ!まずいわよ!十六夜!ここ工事中って書いてあったじゃないの!」

 

「そ、それに関係者以外立ち入り禁止という札もあったのですが....」

 

「んなもんあったか?」

 

「あったわよ!あんたが吹き飛ばしたせいでボロッボロになって粗大ごみと化しているけどね!」

 

「早く逃げた方が...そのこれだけの私有地です。恐らくそこそこ名の知れた貴族とかの家だとおもうのです」

 

「っ!や、やばいよ!十六夜さん!犯罪者だよ!魔王討伐どころの話じゃないよ!」

 

「おいおい。落ち着けよ、駄女神」

 

「だからだっれが駄女神よ!そろそろ本気で呪うわよ!?」

 

「お前呪うことも出来るのか?面白ぇじゃねーか!さぁやってもらおうじゃねーか!」

 

「あんったね!ほんっとにおかしいわよ!?何処に自分から呪われたがる人間がいるのよ!」 

「ん?ここにいるだろ?」

 

「そ、それでその...なるべくなら早く用件をすまして逃げたいと言うかですね....」

 

「おい!てめぇらそこで何してやがる!」

 

「あ?」

 

「ひっ!やばいよ!十六夜さん!見つかっちゃったよ!」

 

「お、終わった...われの爆裂道もここで...ふふふ。どうせ終わるのならここで一発........黒より黒く、闇より暗き漆黒にわが真紅の混交に望みたもう

覚醒の時来たれリ、無謬の境界に堕ちし理

むぎょうの歪みと成りて現出せよ..............

踊れ.......踊れ........踊れ........................

 

ー我が力の奔流に望むは崩壊なり。

ーー並ぶ者なき崩壊なり。

 

万象等しく灰燼に帰し、深淵より来たれ!

 

これが人類最大の威力の攻撃手段!!これこそが!究極の攻撃魔法

エクスプロォォーーーーアイテッ..........な、なにをするのですか!?」

 

「それはこっちの台詞だ眼帯ロリ。お前今なにする気だったんだ?」

 

「ふっ、知れたこと!最後だと言うなら、われの最大の爆裂魔法を放とうとしたにきまってイタッ.........」

 

本日2度目の手套がめぐみんの頭部に降り下ろされた。

 

「俺が見た限りだと今の威力ならここら一体を吹き飛ばせる程の魔法だったんだろ?」

 

「勿論です!わが爆裂魔法にかかればここらの大地など根こそぎあぅ......い、痛いです.....」

 

「こいつら倒すだけなら俺も加勢するつもりだったんだがここら一体を巻き込むって言うなら話は別だ。お前は何のために魔法を覚えたんだ?魔王を倒すためじゃないのか?」

 

「いえ。私は紅魔族で魔法力が高く単純にカッコいいと思ったのが理由です」

 

「カッコいいから、か。いいなそれ」

 

「え?」

 

「魔法(特殊な力)は俺がいた世界でも使えるやつは多くは無かったしな。なにより魔法は・・・ロマンがある」

 

「はい!そうなんですよ!いやぁー!こんなに理解してくれる人がいるなんて!」

 

「お、おいお前らここは私有地で...て聞いてるのか!?」

 

「ヤハハ。俺も少しくらいなら魔法に興味があるからな」

 

「なら断然爆裂魔法をオススメします!いえそれ以外の魔法なんて覚える必要がありますか?ええないですとも!是非私と一緒に爆裂道を目指しましょう!!」

 

ふふん。と鼻息が当たる距離まで近付かれ口調も変わったことを察するにこれがこの少女の素なのだろうと理解する。

 

「てめぇら聞いてんのか!?」

 

「い、十六夜さん怒ってる!凄い怒ってるって!」

 

「あ?あーそう言えばそうだったな」

 

「なめてんのか!こらぁ!」

 

「はぁー.....」

 

「い、い、十六夜さん!なんか皆武器出し始めちゃったよ!というかいつの間にか人数も増えて10人になっちゃってるんですけど!!」

 

「や、やはり....ここはわれの爆裂魔法で全て無かった事に.....」

 

「震えながら何危ないこと言ってるのよ!十六夜さん!....て、十六夜!なんでさっきから黙ってるのよ!」

 

「............は」

 

「は?」

 

「ははははははははは!!くそったれ!俺にただの人間(特殊な力を持っていない)が挑んでくるなんて何年ぶりだぁ?いいねえ!いいなぁ!おい!!少し遊んでやるから飽きさせるんじゃねーぞこらぁーーーー!!!」

 

「えーーー」

 

「えーーー」

 

十六夜が一人で10人の屈強な男達に対して目を閉じながら倒していく姿を見てみぐみんとアクアは思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーこれ魔王倒せるんじゃね?と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次回は恒例の自己紹介です。

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