Inm/extra kiss   作:キルカ

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てっ事で聖杯戦争本編です。

と言っても序盤だからTNP悪いんだよな…
読者の皆様、申し訳奈須!


にしても結構な数のコメントもらえた(小並感)
こんなにコメント貰えるなんて…ウレシイ…ウレシイ…


聖杯戦争〜1回戦①〜

「朴秀」…これが自分の1回戦の相手なのか…

対戦表を見ながらそんなことを考えていると、

 

「ぼくひで」

 

と後ろから声が聞こえてくる。

…どうやら彼がひでなのだろうか。

すると彼は自分の事を一瞥し、口を歪めて話しかけてきた。

 

「冗談やめちくり〜。

お兄さんみたいな無名のマスターがかかって来るなんてありえない

にょ、

これは1回戦、楽勝かな〜」

 

…そんな事を言ってきて、此方の事を煽ってくる。

横のセイバーもいい気分はしないようだ。

 

「それにこんな奴が呼んだサーヴァントなんて

対した事ないんじゃない?

ヤダヤダ!小生こんな奴と戦う時間勿体無くてヤダ!」

 

更にはそんな言葉まで放ってくる

流石にこれにはセイバーも抑えきれず、

 

「何だと〜?

ならここでやり合うか?悪いけどタイマンなら負けねえぜ?」

 

「そう言う事なら受けて立つにょ!

さあ!ライダー!あいつをーーー」

 

「お二人とも何してらっしゃるんですか〜?

困りましたねぇ?

確かアリーナ以外での決闘は禁止されているのですが…

それともお二方ペナルティ覚悟で決闘されますかぁ?」

 

2人の間で事が起きようとするその寸前ーーー

1人の男が2人の間に割って入った。

 

「ちっ…命拾いしたにょね…

まあ、いいにょ、

次会う時は地面に這いつくばるんだからね〜

さ、行くぞ!ライダー!」

 

そう、男をにらめつけて彼は去っていった。

 

「ちっ…あんにゃろー…次会う時はボコボコに」

 

「それにしても困りましたねー…

サーヴァントがまさか自分で喧嘩を売るなんて…

これじゃマスターは台無しだぁ

しっかり首輪を握らないといけませんねぇ。」

 

「うー…分かったよ。」

 

そんな風に怒られたサーヴァントは少したじる。

案外説教が効いたのだろうか?

 

「ああ、そう言えば

そこのマスターは私の事を知りませんでしたっけ?

私はプログラムだから名前なんて入りませんが…

 

まあ敢えて名乗るなら「小野大輔」なんて読んで下さい

何なら縮めて「ONDISK」なんて呼ぶのもありですよぉ」

 

そんな彼が自己紹介をしてくる。

そして自分と自分のサーヴァントを見ながらこんな事を言った。

 

「じゃあ健闘を祈りますよぉ?

あ、そうだ。アリーナへの入り口は開けて置くので

お好きに使って下さいねぇ?

詳しい事はタブレットに大体乗ってますから。

では失礼を…」

 

「(おーい、マスター?聴かなくて良いのかー?

自分の記憶の事とか…)」

 

そうサーヴァントに言われた。

確かに…一応聞いてみるか。

 

「ちょっと待って!」

 

「はい?何か質問でも?」

 

「実は自分、記憶が無くて…

何か分かりませんか?」

 

そう言うと彼は少し悩んだような表情をして、

 

「うーん…困りましたねぇ…

此方では探す事が出来ないんですが…ただ」

 

「ただ?」

 

「…記憶に固執してる様なら勝てなくなるやも…しれませんねぇ…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「うーん…私、あいつの事なーんか好きになれないんだよなぁ…

マスターはどうだ?」

 

「まあ別に好きってわけじゃ無いけど…

悪い人って感じじゃ無いだろうし

ま、多少はね?」

 

「ならまあ良いけど…ならアリーナ行こうぜ!

…認めたくは無いけど自分達まだまだ弱いし…

そうと決まりゃあ特訓だろ?」

 

「特訓か…」

 

そうだ、感傷に浸っている暇は無い

今の自分は最弱のマスター

このままでは自分の求めるものは掴めない。

 

「よし、なら行こうかセイバー

少しでも鍛えればその分勝率が上がるかも知れないし。」

 

「…そうだな!

なら早速行こうぜ!」

 

「ああ…そうだ、セイバー?」

 

「ん?何だよ?」

 

「…他のマスターがどう思ってるかは知らないけど、

セイバーは自分にとって自慢のサーヴァントだよ?

自分を…彼処で終わるかも知れない自分を助けてくれたーーー

 

立派なサーヴァントだから」

 

そんな事を口にする。

…これで少しは伝わっただろうか?

そう言うとセイバーはーーー顔を赤くして、

 

「…うっ、うるさい!さっさと行くぜ!」

 

そんな風に言ってかけていった

 

「…一体何なんだ、あいつは…」

 

彼に聞こえぬようにそう呟きながら。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

月の海〜第一の海〜第一層

 

「…ここがアリーナの中、なのか…」

 

扉を開くとそこは眩い限りの電子空間

そして…かなり奥まであるのだろうか?

この空間は…

 

「さてと…マスター?

確かこの空間でカードキーを2枚集めればいいんだよな?」

 

「ああ、確かそうだった筈だけど…

…少なくとも見えるところには無さそうだね…」

 

辺りを見回してもそれらしきものは無い。

確かアイテムはボックスの中にあるようだが…

 

「ならこの奥ってところか…

よし!マスター!行こうぜ!」

 

ーーーとにかく行かなきゃ見つからない、か

そう決めて自分はセイバーと共に電子の海を進み始めた。

 

 

 

 

 

 

 

「…!止まって!マスター!

…敵がいるな…」

 

セイバーが止まる。止まった先にはーーー

電子で構成された敵(エネミー)がいた。

 

「…ちぇっ…倒さないと進めなさそうだぜ?

どうする?マスター?行くか?」

 

そんな質問をセイバーは自分にかける。

そんな事、一つに決まってる。

 

「…行くぞ、セイバー!

これが自分たちの初陣だ!」

 

「よっしゃ!やるか!

…行くぜ!マスター!指示を!」

 

そう言ってセイバーが魚を持ちエネミーの前に構える。

用意は万全、ならーーー

 

「まずはこっちから攻める!セイバー!奴を切り崩せ!」

 

「おう!これで…どうだ!」

 

鋭い一撃がエネミーを襲う。攻撃はエネミーにヒット

幸先の良いスタートだ。

 

「続いて…どうだっ!」

 

更に空いてる隙をセイバーが切り裂く。

だが敵も負けじと攻め込んでくるがーーー

 

「セイバー、ガードだ!敵の攻撃は下からくる!」

 

「おう!了解…っと!」

 

うまくこれをいなし自身を守る。

これでーーー敵は隙だらけだ。

 

「後はこんなもんで…どうだっ!」

 

セイバーがリズムを刻むように敵を切り裂く

この攻撃でーーーエネミーは消滅した。

 

「お疲れ様ー、マスター。

…中々アドバイス、冴えてたぜ。」

 

そんな労いの言葉をセイバーに貰いながら

 

 

 

 

 

 

 

「うーん…これで粗方片付けたかぁ?

ん〜…私も疲れたぜ〜…」

 

大体20体近くエネミーを倒したセイバーがぼやく

自身も中々疲れた…まあその分エーテルやなんかをゲット出来たんだが

 

「あー…早く帰りたい…」

 

「まあまあ…ん?あれは…」

 

「お?多分あれがカードキーだな…ふー…やっとゲット出来たぜ…

ま、ともかくこれで回収完了だな!早速帰還してーーー」

 

「…見つけたにょ…」

 

今にも帰ろうかと言う時にーーー

見つかりたく無い人物に見つかってしまったようだ。


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