Inm/extra kiss   作:キルカ

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と言うわけで2話目です。
1話目が思った以上に見られてて驚いた。
こんな駄文を見てくれた皆様、ありがと奈須!

それと今回から主人公(岸波白野)の台詞表記を変えるゾ
前回の表記が自分でも思った以上に見にくかった、起訴。
これからも色々変えて行きたいのでどんなコメントでもお待ちしてナス!

(ちなみに気づいた人も多いでしょうが主人公は野獣じゃ)
ないです


プロローグ②

ーーーある1人の少女がいたーーー

 

ーーーその少女は英雄など考えることも無かったーーー

 

ーーーある1人の少年がいたーーー

 

ーーー彼はまだ何も理解してはいなかったーーー

 

ーーー最弱のマスター、最弱のサーヴァントーーー

 

ーーーさあ、聖杯戦争を始めようーーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ーーー浅い、夢を見る。

 

夢の中に出てきたのは少女、恐らく着ているのは学生服だろうか?

 

ーーー彼女は友と語り合う。

 

何を話しているのか、何を考えているのか。

自分には分からない。

 

でもーーーその表情はとても幸せそうに見えた。

 

 

 

 

 

「…」

 

目が覚める。先程の夢はいったい何なんだろうか?

そしてここは…

 

「あら?お目覚めの時間かしら?」

 

そう言った1人の女性がこっちに近づいてくる。

小柄な女性で髪はショートヘア、服は白衣で下はスカート

そして身長と体重と年齢はー

 

「…なーに考えてるかは知らないけど、

邪な事考えてるなら出てってくれる?私忙しいの」

 

…怒られた。

にしても…

 

「どこなんだ?ここは…自分は確か…」

 

あの訳わかんない空間でぶっ倒れてた筈だが

 

「あー…あんた、参加者でしょ?

あなたは自分のサーヴァントに助けられて私の所まできたのよ。

…てか女の子におぶられるって…聡を知りなさい、聡を」

 

「そうだぜー!あの後急にお前がぶっ倒れて

こっちも大変だったんだからなー!

全く…体力の無さにびっくりだぜ。」

 

「つまり自分は君に助けられたってわけか…

ごめんな。セイバー」

 

自分はそのサーヴァントーーー確かセイバーとか言う少女に謝る。

謝られたサーヴァントは少し驚き…

 

「お、おう…別に、それぐらいなら問題ないけど…」

 

「…こほん。

それでここがどこかって話よね…ここは保健室よ。

月海原学園の保健室、こう言えば分かるでしょ?」

 

確かに…言われればそんな気がしなくもない…

だが…

 

「それにしてもあんた見たいな先生いたか?

自分が知ってる保健の先生は確か…色々違ってた筈だけど…」

 

ちなみに色々って言うのは髪の色とか、確か紫だったはずだし

…後胸も…いややめておこう。

彼女は少し疑惑の目線を向けてきたが結局口を開いて

 

「まあ確かに見覚え無いかもしれないわね…

本当はその人のプログラムが作られる筈だったんだろうけど

まあ、良いわ。初めてのお客さんだし自己紹介してあげる。

私の名前はさなななと申します。

 

ちなみにささななじゃないからね?」

 

そんな風に彼女は自己紹介した。

丁寧に念押しまでしてーーーってそんなことではない

今ーーー彼女はプログラムと…?

 

「あれ?何よ、まさか知らなかったの?

ここは仮想空間SE.RA.PH。私たちプログラムはこのセラフにある

「ムーンセル」が生み出した…」

 

「ちょ、ちょっと待って!」

 

そんな事を急に言われても理解など出来ない

何せ自分は何一つとして覚えてないのだ。

ーーーあの学校生活の事を除いては

 

「え…?おかしいわね…確か本戦出場者の記憶は参加した直後に出場者

に返却される筈なんだけど…本当に何も覚えてないの?」

 

「ああ、自分にはほとんど記憶がない。

そもそもそんな記憶自体が無かったんじゃないか、

と思えるほどにはね」

 

そう言うとSNNNは黙り込む

そして何か呟き始めた

 

「電子ダイブの際に起きた不調…?

にしてもほとんどの記憶が無いって…」

 

腕を組み悩んでいるようだ。

そんな中横で黙っていたセイバーが話かけてくる。

 

「今の話、本当なのか?」

 

「ああ、今の自分には記憶はない。

だからこれから何をするべきか、そして何の為にここにいるのか…

コレガワカラナイ」

 

これを聞いてセイバーは少し落胆したような様子で

 

「うーん…今回の聖杯戦争じゃだめかなぁ…

あーあ、仕方ないか。諦めて次の聖杯をーーー」

 

「なあ?少し聞いてもいいか?」

 

「うん?どうした?」

 

「今セイバーが聖杯戦争とか言ってたよね?

ーーー聖杯っていったいなんなんだ?

それに戦争って…」

 

「聖杯、戦争。それは魔術師たちが聖杯を求めて争いあう戦いのこと

そしてーーー

 

その聖杯には願いを叶える願望機としての役割があるの」

 

うちらが話している間に入ってSNNNが答える。

「聖杯」ーーーそれを求めるための戦い

 

「そしてサーヴァント

ーーー隣にいる子もその聖杯を手に入れようとするものよ

だからこそ魔術師はサーヴァントを呼び、

そのサーヴァントを用いて戦う。

自分の願いを叶えるため、人の願いを叶えるため、

自らの力を示すため、また魔術の根源に至る為にーーー

 

そうやって聖杯を求めるもの同士が集まり戦う

それが聖杯戦争なのよ。」

 

つまり彼女も、また聖杯を手に入れる為に召喚されたのか

そしてもしかしたら自分もーーー

 

「…私が知ってるのはここら辺までね。

あとはもっと詳しい人がいるだろうからその人にでも聞いてみたら?

ーーーただ一つだけ。

聖杯戦争の勝利者になれるのは1人だけよ。

だからーーー戦わないって選択肢はないのかもね…」

 

ーーーその言葉を聞いて覚悟を決める。

自分はーーー自分はーーー

 

「セイバー」

 

「ん?何だよ?」

 

「俺は…俺は自分の事をもっと知りたい。だからーーー

 

この聖杯、一緒に戦ってくれるか?」

 

そうセイバーに告げる。

確かに自分は強くない。いや、恐らく最弱だろう

だけどーーーまだ道は続いてる

細くても確かな道が

 

それを聞いたセイバーは少し笑って

 

「おう!このセイバー、マスターに協力させて貰うぜ!」

 

ーーーこうして自分達の聖杯戦争は幕を開けた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後保健室を出てマイルームに行く

どうやら自分達にはマイルームなるものがある。

マスターとサーヴァントの作戦会議に使うものらしいが

 

「そう言えば「セイバー」って本当の名前じゃないよね?

本当の名前は何て言うの?」

 

「ふぇ?あー…

ごめん!マスター!その答え、もう少しだけ待っててくれないか!」

 

そう言われてしまった。

まあ別に無理して聞くことでも無いだろうし

自分はまだまだ初心者だから反発するのもよくないだろう。

 

「ごめんなー…それに真名がばれると色々不味いんだ。

だから戦略って事で、オナシャス!」

 

そう言って上目遣いに手を合わせて謝ってくる。

 

…少しドキッ、とした。

 

その時SNNNに貰ったパットが鳴り出す。

どうやらムーンセルからの情報はこれにくるようだ。

 

「ん…何々…?

 

「一回戦の組み合わせが発表されました。

掲示板にて確認して下さい…」

 

これって…」

 

「つまり戦う相手が決まったみたいだなー

よし!早速掲示板見に行こうぜ!」

 

どうやら自分の戦う相手が決まったらしい

早速見に行くとしよう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

掲示板を見ると様々な参加者の名前が載っていた。

その中に自分の名は…あった。

 

「それで対戦相手はーーー?」

 

そこには1人の名が載っていた。

 

一回戦

 

岸波白野 vs 朴秀


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