Inm/extra kiss   作:キルカ

10 / 12
2回戦 ハイ、よーいスタート(棒)

遅くなってすいません!
許して下さい、なんでも(ry

相変わらずの遅筆
恥ずかしく無いの?
色々…あんねんな(糞みたいな言い訳)

遅くはなりまた今回も駄文ですが
記念すべき10話目、読んでくれたら幸いゾ


聖杯戦争 〜2回戦①〜

「うむ、我ながら中々上手く出来たと思うよ

ーーー君も食べるかね?」

 

 

「いやいやいや!ちょっと待って!ストップ!

ついていけない!どう考えてもーーー」

 

「あ、サンドイッチ見っけ!頂きまーす!」

 

 

「あぁあ!?おい!?」

 

 

…これもうわかんないね…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ーーー貴方が」

 

「ああそうだね、私が君の2回戦の相手だ。

…こんなおじいちゃんでがっかりしたかな?」

 

いや そ う じ ゃ な く て…

 

とはいえ良く良く考えてみればその通りか

学校という空間から学生しかいないと思い込んでいたが…

 

聖杯という万能の願望具

その魅力には万人が取り憑かれるのだろう

 

 

「いえ、そのーーー

こんな風に対戦相手からは挨拶されるとは思ってなくて…」

 

これは聖杯戦争、危機感がないらしい自分と違って

他のマスターはこんな風に気さくな挨拶を交わしてはくれないと考えていたが…

 

「…そうかい、今はまだ戦争の場ではない

とはいえ君の考え方の方が正しいと私も思うよ

 

どうかただの老人の独り言だと思ってくれたまえーーー」

 

 

「いえ、実を言えばーーー

挨拶して貰って嬉しかったです。

その…出来れば仲良く…」

 

「! 本当かね!?

それは良かった!私としても嬉しい!」

 

そう言うと少年のように顔を綻ばせて握手を求めてきた

 

…正直ギスギスしてた人が多かったから

なんか…あったかい…(人の温かみ)

 

とにかく仲良くなる事に異論はない

自分もその握手に答えーーー

 

 

「マスター?」

 

「…セイバー?その手、離して欲しいんだけど?」

 

セイバーが自身の手を掴み離さない

なんで?(怒り)

 

「…私が少し甘すぎた

マスター、貴方はもっと危機感を持つべきだ。

…今も無防備に握手に応じるつもりか?」

 

「…少なくともこの人にはそんな考えはなさそうに見えるけど?」

 

自分もセイバーに反抗する

そもそもセイバーはそんな目をして自分を諌めるようなキャラでもない筈だし

…正直、不愉快だ

いつものセイバーならこんな事言わない筈だし

 

「…兎に角、そう簡単に誘いに乗らないでくれ

マスターが心配で言ってるんだからな?」

 

 

「そのマスターに諭されたサーヴァントは誰なんですかね?」

 

「うっさい、泣き虫マスター」

 

 

あったまきた(静かな怒り)

(あったまきた(静かな怒り))

 

表に出ろ、誰ががマスターかーーー

(表に出ろ、誰がサーヴァントかーーー)

 

「あー…すまないね、私のせいで彼女と君の仲を…」

 

「いえ一般さんは関係ないですから

自分とセイバーの問題なんで」

 

その通りだ

一般さんは悪くない

 

悪いのはこの性悪サーヴァントなんだよなぁ?(煽り)

ちょっと待って下さい?今此奴に正義の拳をーーー

 

「ふーむ…そうだ!

 

もし良ければだが私と一緒にーーー」

 

 

「お茶でもいかがかな?」

 

 

えっーーー?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

教会の近くのベンチ、大体5人ぐらい座れるベンチの上

ここから見える景色は実に綺麗な木々と道のおかげで

まるで現実を凌駕するようでーーー

 

「うん、おいしい!

…セイバーも食べたら如何でしょうか」

 

「そんな物お断りだ。

大体何が入っているかも分からないのに普通食べるかね?

仮に毒が入ってたらどうするんだ?」

 

 

「…一般さん、お茶もとって下さい

金色の花で作ったオリジナルティー、美味しいです」

 

「それはいいけど…大丈夫かね?

彼女の機嫌が悪くなっているようだけど…」

 

「…知りません、

勝手に機嫌が悪くなるなら自分のせいじゃありませんから」

 

 

「はいはい、私が悪うございました。

勝手に仲良くおなりになれば良いのではないのでしょうか

幸いにも私よりも頼りになるご様子で」

 

「…ふん!」

 

「…ふん!」

 

 

「…はははは…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…所で差し支え無ければ教えて欲しいんですけど

一般さんの願いって何ですか?

その…あんまり願いがあるタイプではなさそうなんですけど…」

 

「僕の願いかね?それはだね…」

 

 

「それは私にも興味ありますわ?ミスター一般通過?」

 

「おや…君は…?」

 

あ、凛さんだ。

凛さんオッスオッス!

 

…あれにしてはいつもと話し方が…

 

「まあそこの彼の友人…とでも思っていただければ

それより興味ありますわね?

「あの伝説」のヒーローが

どうして今回の聖杯戦争に参加していらっしゃるか」

 

「?「伝説」の…ヒーロー?

え、なにそれは…」

 

「…凛さんとやら、すまないね

一応それは秘密なんだ

ここはこのおじいちゃんの顔を立ててくれないかな…?」

 

「…いいですわ、ミスター一般

引き止めてしまって申し訳ありません」

 

「…すまないね、岸波くん

君も今日はここいらでお開きにしてもらってもいいかな?」

 

「あっ、はい」

 

頭の中は疑問マークだらけではあったが引き止めるのも

失礼に当たるだろう

 

…それにまた後で凛に聞けばいいし…

 

 

「ありがとうね

またこうして一緒にお茶でも飲み交そう

…今度はそこのお嬢さん方とも一緒に出来れば嬉しいよ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それで凛さん?

さっきのあれはーーー」

 

「それより?一体お二人はどんな関係なんでしょうかー?

まさか孫とおじいちゃんってわけでもないでしょうに」

 

「えーとそれは…」

 

 

 

「…はぁー…そりゃまあなんとも変な話ね

敵マスターと仲良くってのも…

 

… 「戦場の王様」と呼ばれた人間の噂は本当だったのね」

 

「「戦場の王様」?」

 

「え?知らないの…って当たり前か

 

記憶喪失云々ってより一般人には馴染みはなさそうね…」

 

 

「彼、昔とある国の将軍だったのよ。

それでその国自体は資源の取り合いで戦争しててね

 

…私が産まれた頃辺りからかしらね?彼が戦っていたのは」

 

「「戦術の王様」ーーー

その名の通り彼は戦争の英雄だった

敵に対しては苛烈に、果敢に攻めかかる戦士ーーー」

 

「でも普段は全く違って家族や国の皆を愛する

そんな穏やかな人物だったそうよ

今は家族は亡くなってるそうだけど」

 

「彼に対して国はいくつもの勲章を贈り

隠居した後でも国の英雄として手厚く保護しているようね

 

ーーーとなると何故この聖杯戦争にやって来たのか

自ずと見えてくるでしょ?」

 

ここで一旦話を切って自分に問いかける

うーん…なんとも言えないけど…

 

「…国の為…とかかな?」

 

「ま、大体そんな所だと私も踏んでるわ

「聖杯」ーーーそんな大規模な資源があれば間違えなく

他の国への牽制になる

…そうね、この聖杯戦争にも国の代表は来てると思うわ

例えばあのムカつくーーーいえ、何でもないわ」

 

凛が口を紡ぐ

まあ確かにいそうだ

そう考えればレオもどことなく王様っぽいーーー

 

 

「…まあ、本人の口からは聴けなかったけど

それは仕方ないわねーーー

 

あ、そうね(唐突)」

 

そう何かを思い出したかの様に顔をこちらに向けてくる

 

ーーー綺麗な顔をしてると思った(小並感)

少なくともクラスで1番位にはーーー

 

「ーーー1回戦、おめでとう

一応健闘は讃えるわ、まだ未熟なのに

よっぽどサーヴァントの「宝具」が良かったのかしら?」

 

そう言ってこちらの健闘を称えてくれた

うん、悪い気はしない

ここは暫くそのままーーー

 

ん?ちょっと待って!「宝具」?

いや、別に使ってはない…

 

「あ、ないのね…

ってええ!?貴方サーヴァントの宝具を解放させなかったの?」

 

いや全然…

そう言えばひでは宝具を解放させてたっけ…?

いやうちのセイバーはそう言うのないとか…

 

「そんな訳ないでしょ!

宝具って言うのはまさしく英霊の切り札なの

だからどんなにステータスが下がってても真名さえ解放すれば…」

 

「あっ…(察しン)」

 

(真名分から)ないです。

スキルなら二つほど覚えているがね

 

「…私が心配する事でもないのだけど

サーヴァントの真名を知らないって言うのは致命的ねーーー

「サーヴァントがマスターの事を信頼してない」

かもしれないのだから」

 

ーーーえ?

 

「…私、帰るわ

 

…悪いけど一回戦と違って全力じゃなきゃ

あの人には勝てないわねーーー」

 

え、あ、ちょっと待ってーーー

まだ質問がーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「…」

 

「(ーーーリン?彼の事はーーー)」

 

「知らないわ、彼は私にとっての敵

宝具が使えないなら勝つ可能性が高くなった

それだけの事よ」

 

「(ーーーでは、何故そんなーーー)」

 

 

「ーーー心配している顔をしているのだね?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

マイルーム

 

「…」

 

「…」

 

沈黙

2人してさっきから黙ったばかり

 

「…あのさ、マスター?

まだ怒ってんのか?昼間の事

 

…謝んないぜ!だって自分はマスターの事を…」

 

「いや、そっちは別に

あん時はカッとしたけど今考えれば当たり前だし」

 

「…え?あ、そう…」

 

 

「…そうじゃなくてさぁ…

セイバー、前に真名聞いたけど教えてくんなかったじゃん

…今も?」

 

「え!?

あーうん…そうだなー…その真名は…

聞きたいか?」

 

「…出来れば」

 

「…本当に?本当に知りたいのか?」

 

「うん」

「んー…んー…でも…でも…」

 

「…」

 

「…その、駄目か?マスター?本当に言わなくちゃ…」

 

「…」

 

「…」

…………

 

「ふーっ…ははは」

 

「…マ…マスター?」

 

「大丈夫だよ、セイバー

本当に言いたくないだけなんでしょ?」

 

「え…そ、それはまあ…」

 

「それなら大丈夫、少し気になったけど問題無し!

そもそもセイバーはこんな自分の事を心配してくれてんだし

大丈夫なはずだ!多分!」

 

「…え、えーと?」

 

「いきなり何でこんな質問したかって?

実はさっき凛と話しててーーー」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「そんな訳ないだろ!?私がマスターを信用してない筈がないぜ!

なんせマスターの事をきちんと考えてる

ちゃんとした英霊だからな!反英霊とは違うぜ!」

 

「うん、そうだねセイバー

 

寝てなくて話をキチンと聞いてたらそう思うんだけどねぇ…」

 

 

「あー…ごめんごめん!

 

はー…どうも真面目には出来ないなー…

悪いな、ちゃんとしたサーヴァントじゃなくて…」

 

…ああ、やっばり

 

「セイバーはこっちの方がーーー

 

素のセイバーっぽくて自分は好きだよ」

 

 

 

「ーーー

 

そうか、そう言って貰えたら

ーーー嬉しいよマスター」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アリーナ

 

「でもセイバー?結局なんだけど宝具はどうする?」

 

「あ〜それなんだけどな?

正直真名教えてもまだ撃てないんだよな…」

 

アリーナを進みながらセイバーと雑談を交わす

 

「単純に魔力が足りてないんだよ

実は私の宝具、魔力を大量に消費するから

そこまで効率よくないです、まあこればかしは仕方ないね♀」

 

「魔力が足りてないって…やっぱり自分のせいじゃないか(反省)」

 

「まあ別に現界する程の魔力が枯渇してるわけでもないし

あんまり心配しなくて大丈夫だぜ?

それにいざとなれば魔力供給も出来るしな」

 

「魔力供給?」

 

「ああ、魔力を効率良く貰う方法があるんだよ

例えばだけど電力なんていうのはそれに当たるな

まあそうすると大量の電力が必要になるし

個人レベルじゃ無理だろうな

やるにしても組織でサーヴァントを維持するとか…」

 

魔力供給かぁ…

マスターとしてセイバーに出来る事ならなんでもしたいけど

流石に電力は無理かなぁ…

 

「他になんかやり方はないの?

個人で自分にも出来そうなのは…」

 

「あるにはあるぜ?魔術師の体液も貰うとかかな」

 

体液…って事は血とかか?

血を吸うマスターとサーヴァント…

 

吸血鬼もサーヴァントだったりするんだろうか

 

「体液の入手にも色々あってそのー…

1番効率がいいのは…だなぁ…」

 

おっ、大丈夫か大丈夫か?

セイバー様どうされましたか?

顔が赤くなっ…ている様に見えるのは私だけでしょうか

 

「あー…そのつまりだなー…

その…マスターと自分なら…あー…やり方は…」

 

ん?どうした?(無邪気)

さあ、早くやり方を教えてくれ

僕絶対喋らないよ。だからーーー

 

 

 

「ーーーマスター!」

 

 

一瞬だった

一瞬でセイバーが自分の前に立ち何かを弾き飛ばす

それはーーー

 

「…ちっ、見せつけてんじゃないわよ…

それにこんな会話、何の面白みもないじゃない」

 

「!…サーヴァントか…!」

 

そこにはフードを被ったサーヴァントが立っていた

体型や声からしてーーー女性か?

 

もちろん警戒していなかった訳じゃない

だが気づく間もなく矢を打ち込んでくるとは

 

…アーチャーか、それか何かしらの気配遮断スキルか?

 

「おいおいおい、まさかいきなり打ち込んでくるとはな

 

ーーーあの敵マスター様も随分汚い真似をーーー」

 

 

「あいつは関係ない!!!」

 

「…?」

 

いきなり大声を上げてサーヴァントが吠える

そう言えば一般さんはーーー?

 

「…ふん、マスターならいないさ

マスターは一々煩いからな、安全な場所で待機して貰ってるよ」

 

「へぇ、随分と自由なサーヴァントでございまして

 

ーーーでもマスターがいないって事は援護も無しって事だろ?」

 

そう言ってセイバーが剣を構える

 

時間制限こそあれ相手は接近戦には向いてないアーチャークラス

上手くいけばこのままーーー

 

「いいやーーー奇襲が失敗した時点で終わりだよ

そんじゃ…「じゃあな!」」

 

 

「!しまっ、マスター!「吸い込むな」!」

 

吸い込…!?

これは…!毒霧か!

 

「ふぇいはー!?(セイバー!?)」

 

「ちっ…どこだ!アーチャー!」

 

「ハハハ!まさかセイバー様と1対1でやり合うとでも?

覚えとけ!私は「謎のエルフ」ことーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「はぁー…セイバー?大丈夫か?」

 

アーチャーが撒いた毒霧も晴れ

セイバーに声をかける

セイバーにも特に目立った外傷は存在していない

 

「大丈夫だぜ、マスター…

にしても取り逃がしたか…

逃げ足の速い奴だぜ」

 

だけどいくつか情報は分かった

確か去り際にアーチャーは自身の事をーーー

確かーーー名前がーーー

 

「…「誰」?」




ちなみに書いてて気づいたんやけどこのアーチャー誰?

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