黒尾家   作:輝飾

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病院

○○は昔っから食事中には必ず咳き込む。

もともとの持病が関係してて、もう俺らにとっては日常茶飯事。(学校側はどうか知らないけど)

京「○○大丈夫〜?」

京治が優しく背中をさする。その間に俺がかるーく薬の準備を万が一のためにしておく。まぁ、今回は必要なさそうだけど

「ごめんね?お兄ちゃん達。もう、大丈夫だから」

蛍「ん。ならよかった。」

京「ごはん、まだ食べれそう?」

「うん!食べれるー!!」

 

 

 

ー食事終了後ー

鉄「○○ー、デザート食べるー?」

「うん!!」

京治と蛍と○○がデザートを仲良く食べているのを見ながら俺は洗い物をする。もう、これが我が家の普通だ。

デザートを食べたら○○は薬を飲んで風呂。京治&蛍はおべんきょ。兄貴は…ほかっとこ。

 

京「蛍、ほんとにショートケーキ好きなんだね(笑)」

蛍「?なんでさ」

京「すっごい幸せそうな顔して食べるから(笑)」

蛍「///そんなことないし…」

 

 

ー○○就寝後ー

 

鉄「なあ、みんな。」

蛍「えっ、何?」

京「ちゅーにいが真面目オーラ出してる…」

光「○○になんかあったの…か…?」

鉄「なんかみんな、俺の扱いひどくね?」

蛍&京治「そーかな?」

鉄「高校生ふたり怖っ!!」

京「で、本題は何?」

鉄「あー、うん。あのさ、今度の日曜日暇なやついる?」

光「はーい!はいっ!俺ヒマっ!!」

鉄「京治と蛍は?」

京「日曜は俺ら2人とも部活ないから空いてるけど?」

蛍「ちゅーにいとのデートならお断りデース」

鉄「蛍ちゃん、俺の扱い。」

京「で?」

鉄「俺、日曜に授業入っちゃって。誰か、○○の病院連れてってくれねぇかと」

京「俺行くよ」

鉄「すまん。助かる」

 

 

ー日曜日ー

 

(語り手➽京治)

京「◯◯ー、病院行こっか」

「えっ?今日?」

京「うん。…?嫌なの?」

蛍「あっ、ちぃにぃ」

京「何?どうしたの?」

蛍「実は…」

今日は点滴の日らしい。◯◯は点滴が大ッッッ嫌い。

そんなこと、俺らは全員知ってる。

どうしよう・・・

今は9:30。点滴は30分間。だから、終わるのは10:30。

よし。

京「◯◯ー、病院終ったら最近出来たショッピングモール行こっか」

「!!いいの!?行く!!」

あ、ちなみに◯◯は今日の病院で点滴されることは知らない。

蛍「じゃあ、病院行こっか」

 

 

 

ーin病院ー

 

蛍「ちぃにぃ、◯◯に点滴の事言った??」

京「ううん」

蛍「どっちが言う?」

京「え?別にどっちでも良くない?」

蛍「じゃあ、ちぃにぃ言ってね。」

京「え、いいけど」

京(え、なんかあんの?)

京「◯◯、今日点滴だけど頑張れるー?」

◯◯硬直

昔っから変わんない反応。

「はぁ〜」

◯◯のテンションがとてつもなく下がったのは言うまでもない。

蛍(いつもと違って、泣かないな…。ショッピングモール効果?)

 

ー点滴終了後ー

◯◯はおーにぃに抱っこされて泣いている。

やっぱり、まだ泣くんだ

中学生なのにかなり小さい◯◯だから、ぱっと見親子みたい。

光「よしよし、泣くなー」

蛍(おーにぃが、お兄ちゃんしてる…)


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