比企谷八幡は失踪することにした。(渋滞中) 作:amedama
秀一郎の弟、四菱商事会長兼CEO。
達哉side
9:00 四菱商事東京本社 会長室
今俺は、会長兼CEOである叔父に呼び出されていた。
こんなときに何なんだ?なぜ呼ばれる?
そう思っていると、会長が爆弾を投下してくる。
「どうやら八幡が行方不明だそうじゃないか?達哉」
「どこからそれを聞いたのですか?」
「私の情報網を舐めているのかね?」
まあ、この人だ。それくらい知っててもおかしくないだろう。
「なのに何故届け出や捜索をしない?お前の息子だろう?」
「俺の子供は小町だけで十分ですよ。あんなの息子じゃない。それに、あんたらでしょ、捜すのは。なんたって、最高傑作なんでしょ?」
「お前は親失格だな。虐待同然じゃないか」
「虐待?虐待なんかじゃない。放任主義というやつです。必要最低限「やはりお前は親失格だ、出来損ないの大馬鹿者」・・・」
「お前は仕事は出来る。だが、親として、人間としては駄目すぎる。そんな人間うちに必要ない。会長として辞令を下す。お前を四菱石油新函館北斗営業所総務課に出向させる。今日中に荷物を片付けてIDカードを人事部に返却しろ。そして今すぐここから消え失せろ!」
・・・は?
「おい、今のはどういう意味だよおい!」
「言葉通りだ、所謂左遷というやつだ。仕事は出来ても人間性に問題がある、そんな輩ここにおいていられるか、もっと頭使え馬鹿野郎、今すぐに出ていけ!」
そして追い出された。
拝啓、家族。
お父さん、左遷されました・・・。
材木座side
八幡が消えた。
行方不明だそうだ。もういつものキャラではいられない、もうほぼ完全に素だ。当たり前の様に感じられる存在がなくなるとこうなるのだな・・・
八幡よ、何故いなくなったのだ?お主は何処へ行ってしまったのだ?
八幡が消えたその日、海老名嬢、戸部氏、三浦嬢、戸塚氏、川崎嬢を除く2-Fの生徒が逮捕されたそうだ。
どうやら元葉山グループの三人は八幡と和解したようだ。しかし、八幡が受けた依頼について警察から事情聴取を受けているそうだ。
我のところには何も来てない。何も。
そこで、我は自分から警察に協力することにした。
八幡と知り合いである旨を伝えて、何があったか、普段の八幡について、知っていることを全て話す。
我にとって友人と呼べる存在は八幡くらいなのだ。
八幡、いつか戻ってきてくれ・・・
戸塚side
八幡が行方不明になってしまった。
その事は、朝、教室に来た政府の人たちから聞いた。
僕の頭は真っ白になってしまった。
八幡が行方不明。クラスメイトの逮捕。
何がなんだか全くわからない。
ねぇ、八幡。どうして、いなくなっちゃったの?
一体何処へいってしまったの?何でなの?
僕は戸惑いを隠せなかった。
でも、八幡がいじめを受けていたのは紛れもない事実。
なのに僕は八幡に何もしてあげられなかった。
だから、僕は警察に協力することにした。
今の僕には、これくらいしか出来ない。
けど、八幡を助けるためだ。全力を尽くす。
・・・八幡、必ず戻ってきてね?
モノローグがものすごく多くなってしまった・・・
八幡の親父は左遷で済みましたが、雪ノ下家や葉山家はどうなるのでしょう?
今後のエピソードに乞うご期待!