ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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対アンブリッジ要員となりうる魔法生物たちが増えていっている今日この頃。あー、早く騎士団編入りたい。
てか、主人公がダンブルドアとよく話してる気がするな……これで何度目だ。


校長との会談

暗い道をトテトテと歩く。今、あたしはネズミ型の使い魔に憑依しているのだ。本体の方はキノに警備してもらっている。報酬は明日の朝ごはんでお肉の塊を一つ。

校長室の戸棚の裏にある穴から中に入り、机の上によじ登る。一息ついて前を向くと、ダンブルドア校長がニコニコ笑いながらこちらを見ていた。

 

「来てくれて助かるのう、リアス。手伝って、くれるかね?」

 

「もちろんです。うちの子たちが活躍できるのならいくらでも」

 

校長と笑いあい、競技にどんな生物を貸すかはハロウィンで話し合うことに決まった。その日なら責任者全員──ホグワーツ校長ダンブルドア、ボーバトン校長マダム・マクシーム、ダームストラング校長イーゴル・カルカロフ、国際魔法協力部部長バーテミウス・クラウチ、魔法ゲーム・スポーツ部部長ルード・バグマン、魔法省大臣コーネリウス・ファッジなど──が集まるそうだ。うちの子たちを貸し出すのは第二競技から。第一競技はすでに決まっていて、あまり変更できないような競技なんだそうだ。

 

「それと、選手に選ばれた者への贔屓は禁止じゃ。もっとも、マダム・マクシームはともかくイーゴルが守るかどうかは怪しいがのう……第一競技はドラゴンじゃ。選手一人につき一頭、つまり三頭を各地から連れてくる。それと、もしもどの種かが怪我をして試合に出れなくなった時のためにもう一頭。ウェールズ・グリーン種、スウェーデン・ショート-スナウト種、中国火の玉(チャイニーズ・ファイアボール)種、予備としてハンガリー・ホーンテール種じゃ」

 

「もしホーンテールに当たることになってしまったら大変ですね……」

 

「それぞれの種からランダムに一頭選出して連れてくるからのう……もしかしたら宝石竜が選ばれるかもしれぬ。四種連れてくるということは、そのうちの一種には確実に宝石竜がいるのじゃから。オパールアイではないことが救いじゃろう。オパールの竜はすでにオーストラリア・ニュージーランド・オパールアイ種で確認されてあるからのう」

 

「やっぱり、オパールの竜(ホープ)はオパールアイに出ましたか。他には確認されたんですか?」

 

「エメラルドの竜がホーンテールで確認されておるよ。宝石竜は普通の種よりも賢く、気高く、怒らせた時は一番恐ろしい」

 

エメラルドの竜(オナー)は宝石竜の中でも一番プライドが高いですからねー。引き当てる人がいないように祈っておこう」

 

「そうしてくれるかのう。第二競技で水中生物を貸してもらい、第三競技では君にも準備を手伝ってもらいたい。よろしいかな?」

 

「もちろんです」

 

ダンブルドア校長が微笑んだのを見て、あたしは使い魔を消して眠りについた。なんか重いものが乗っかってる気がするけど、まあいいか。お休みなさい……




宝石竜
デルトラクエストの竜種で、トパーズの竜(フィデリティー)ルビーの竜(ジョイ)オパールの竜(ホープ)ラピスラズリの竜(フォーチュン)エメラルドの竜(オナー)アメジストの竜(ベリタス)ダイアモンドの竜(フォース)の七頭が存在する。ハリポタ世界では竜は十種存在するが、その十種のうち七種、一つの種に一頭の宝石竜が存在する。どの宝石竜がどの種に生まれるかはランダムで、必ず七頭は世界のどこかにいる。また、宝石竜は記憶を引き継ぐ。なぜかオパールの竜はオーストラリア・ニュージーランド・オパールアイ種によく生まれる。

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