私ですか?
予想通り爆死しましたよこんちくしょぉぉぉぉっ!!
ふぅ。本編どうぞ。
試合当日。リーの実況とマクゴナガル先生のリーへ向けた説教、応援とフーチ先生の声でコートはいっぱいだった。スリザリンのキャプテンとオリバーが握手し、すぐに、試合が始まった。
試合はグリフィンドールの優勢で進み、グリフィンドールの選手が何かするたびにリーは興奮しマクゴナガル先生に怒られた。
六十対十でグリフィンドールがリードしている。今、フレッドがクアッフルを持ったスリザリン選手にブラッジャーを当てて、アリシアがゴールを決めた。
その途端、ハリーが勢い良く上昇し始めた。その先を見てみると──金に光る鳥のような球体。金のスニッチだ。あと一メートルほどでハリーの手がスニッチに届く──といったところで、急激にハリーのスピードが落ちた。
「何するんだ、マルフォイ!」
ハリーが大声をあげる。ファイアボルトの尾をドラコが掴んでいた。クィディッチ狂たちはみんな怒り狂った。
「ペナルティ!グリフィンドールにペナルティ・スロー!こんな手口は見たこともない!」
「このゲス野郎!卑怯者!マラクローに噛まれて吸魂鬼に行き会っちまえ!」
「ジョーダン!」
「なんですかマクゴナガル先生!今回ばかりは後悔も反省もしませんよ!いつもですけどね!」
「もっと言ってやりなさい!私が許します!」
「ほい来た!トーフの角に頭ぶつけて死んじまえよフォイフォイ!」
クィディッチでは公平を心がけているマクゴナガル先生も、さすがにこれは耐え切れなかったようだ。さてドラコ、リーの言葉は後で実行させてもらうから。マラクローに噛ませて吸魂鬼の前に引きずりだして、トーフの角云々は
なんてことを考えてる間にも試合は進み、現在は八十対二十でグリフィンリード。
誰かが声をあげて下を指差す。その先ではドラコがスニッチを追い、そのドラコにハリーが迫っていた。徐々にハリーは追いつき、手を伸ばし──
「獲っ……たぁぁぁぁぁ!」
箒から飛び出て地面に転がりながらも、その手の中にはスニッチが握られていた。
「ハリー・ポッターが、スニッチを獲ったぁぁぁぁぁっ!二百三十対二十でグリフィンドールの勝利!そして──今年のクィディッチ対抗杯優勝は、グリフィンドールだぁぁぁぁぁ!」
獅子寮から耳を壊すかのような大歓声が湧き上がり、あのマクゴナガル先生でさえ寮旗を振っている。
……さて、と。あたしはドラコにこっそり近づいてマラクローをドラコのお尻に噛みつかせる。驚いたドラコの首根っこを掴んで競技場の外へ。目指すは吸魂鬼がたむろしてる場所だ。さあ、覚悟しなよ?
「ぎゃああぁぁぁぁぁっ!」
「ほら、もっともっと」
「僕が悪かったから!もうやめてぇぇぇぇぇ!」
「えー、どうしようかなー」
「頼む!頼むから!なんならポッターに謝ったっていい!」
「んー……じゃあ、後五回耐えれたら許してあげよう」
「ほ、本当だな?」
「うん。まずはウェンの音とフウーパーの鳴き声からね」
その日、禁じられた森付近で男の子の叫び声が聞こえたそうだけれど、一体なんだったんだろうね♪
ウェン
デルトラクエストの魔物の一種。生物を麻痺させる毒を持っていて、脚を擦り合わせて耳をつんざくような音を出す。ウェンバーという上位種に支配されている。ウェンが新たにウェンバーとなるかは不明。
フウーパー
M.O.M.分類XXX
美しい歌声を持つ綺麗な鳥。歌声は最初は楽しめるが長く聞くと正気を失う。とある人物はこの鳥の声が健康に役立つと言い、三ヶ月ぶっ続けで聞き続け、その結果を魔法使い評議会に提出した。その時の姿はカツラをつけただけの姿で、そのカツラは死んだ穴熊だった。もちろん評議会は納得しなかった。