少しして、栗毛の女の子が現れた。ネビルがやらかした顔をしてるので、この子に何か頼んでいて、それを忘れていたのだろう。
「ネビルのヒキガエルを探しに来たのだけれど、ネビル、あなたこんなところで何やってるの?ヒキガエルを探すんじゃなかったの?」
「あたしのペットに探させてるよ?もうそろそろ戻ってくるんじゃない?」
答えるとほぼ同時に、ルークが戻って来た。口にはヒキガエルを咥えている。
「トレバー!」
当たりだね!ルークを撫でて、ついでにジャーキーをあげた。
「〈
ルークを戻すと、女の子は驚いた顔をしていた。
「その魔法は何かしら?私、教科書は全部暗記したけど、そんな魔法なかったわよ?
ああ、失礼。私はハーマイオニー・グレンジャー。あなた方は?」
「リアス・クリミアだよ。さっきの魔法はママのオリジナルであたし専用!」
「ロン・ウィーズリーさ」
「僕、ハリー・ポッター」
「ハリー・ポッター?あのハリー?本で読んだわ。」
他にもペチャクチャ話していたけど、お菓子美味しい。
いつのまにかハーマイオニーはいなくなってた。代わりに、男の子三人がいた。真ん中の子は洋裁店近くですれ違った子だね。
「僕の名前は、ドラコ・マルフォイだ」
「ドラゴン?」
「ドラコだ」
普通に間違えた。そういえば、ドラゴンへの動物もどきっているのかな?あたしはグリフォンかヒッポグリフあたりがいいけど。
ドラコは色々喋ってるけど、正直うるさい。純血主義?どうでもよくない?
「うん、どうでもいいね。純血だとか何だとかって」
「なに?どういうことか説明してもらえるかい?えーと……」
「リアスよ。リアス・クリミア。で、純血主義がどうでもいい理由だっけ?ママは純血だけど、どうでもいいって言ってたし、魔法使いにはマグルにかなわない部分があるってさ。機械の扱いとか」
「それでも、魔法が使える分魔法使いの方が優れているだろう?」
「そだね。じゃあ、月まで行って来て?」
「は?」
ドラコが驚いた顔をする。
「いや、マグルは魔法を使わずに、機械だけで月まで行ったんだよ?偽だったとしても、宇宙まで飛んでるのよ。魔法使いは、魔法だけでそんなことできるっけ?」
「ちっ……行くぞ、クラッブ、ゴイル!」
ドラコが戻って行った。……あ、そろそろホグワーツじゃん。着替えないと。
「ごめん、着替えるから出て行って?」
「「わかった」」
うん、素直でよろしい。最悪、
「魔法だけで月まで行ってこい」
私が純血主義の頭でっかちどもに言ってやりたかったこと。マグルより優れてるってんなら、当然、マグルの技術使わずに月まで行けんだよなぁ?
レシフォールド
黒いマントのような姿の魔法生物(M.O.M.分類XXXXX)
人も食す危険生物。しかし、この主人公の手にかかればもはやただのマントとしての役割しか持たなくなってくる。