ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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カルデアのマスター諸君、頑張ってるかね?私はようやくハーゲンティをパンケーキに変えてバビロニアに突撃し始めたところだよ。


ホグズミード休暇

闇の魔術に対する防衛術は人気になった。少なくとも、一年生と二年生のほとんど(三年生も含まれる)の間では。

ボガートのあとは小鬼(ゴブリン)に似た悪鬼の一種、赤帽鬼(レッドキャップ)についての授業。その次は日本の河童。ああ、去年までとは大違いだ。ただしネビルはスネイプ先生のいびりにあってるけど。誰かがボガート・スネイプ先生について喋ってしまったようだ。哀れ、ネビルは犠牲となったのだ。ちゃんちゃん。

そういえば、スネイプ先生にマラクローのエキスによる悪戯を仕掛けてたけど、解除されてしまった。吹き出物はおできを治す薬で無理やり、高熱はアッシュワインダーの卵(丸ごと食べると熱冷ましになる)で解熱。ご丁寧にフロバーワームのエキスとともに。ついでに宿題が1.5倍になった、あたしだけ。バレたか、残念。

魔法生物飼育学はさらに面白い生き物も扱うようになった。クラップというラッセル・テリア似の魔法生物やフウーパー、どこから持ってきたのか知らないけどポリパンやウェンとか。

 

 

 

ハリーたちクィディッチチームは練習で忙しくなってきたようだった。キャプテンのオリバー・ウッドをはじめとした通称クィディッチ馬鹿たちが燃えている。今年こそ優勝杯をと。

まあ、あたしはそんなに興味もないのでいつだったか教えてもらった厨房へ。本日はパンケーキを貰うつもりだ。ホイップクリームにイチゴたっぷり、チョコレートもありかも。……?なんでかは知らないけど、『なぜ私だけがこんな目に』と言うどこかの誰かの言葉が聞こえた気がする。なぜでしょう。神代の魔女が関わってる気がするわ。

 

 

 

十月末には一回目のホグズミード休暇がある。あたしはゾンコの悪戯専門店とハニーデュークスに行って、シリウスの様子を見に叫びの屋敷に向かうつもり。ハリーは色々あってお留守番だ。マクゴナガル先生も、シリウスが無罪(仮)って知ってるなら出してあげてもいいと思うんだけど。あ、念のためか。

時間は飛んで、ハロウィン・デイ。朝ごはんを食べて、いざホグズミード村へ。

都会に比べると素朴だけど、それでもどこか暖かい感じがする。まずはバタービールを飲んでみよう。美味しいって話だし。

三本の箒という店に行き、バタービールを頼む。マダム・ロスメルタという女性が持ってきてくれた。にしても、この店は凄いね。人間以外にも、小鬼に山姥、人喰い鬼に……あれは吸血鬼かな?あんな種までいるなんて。この村は素敵だ。

ゾンコの店は悪戯用品であふれていたけど、その中にはほんの少し掘り出し物があったりする。魔法薬の材料や、取引制限品なども時折見つかる。腫れ草(ブボチューバー)の膿にベラドンナのエキス、トリカブト。それにフィリバスターの長々花火も買った。

ハニーデュークスには美味しそうなお菓子とゲテモノ系と食品があった。糖蜜パイや蛙チョコレートは美味しいけど、さすがに百味ビーンズは遠慮したい。石鹸味は不味かった。普通なはずのレモン味でも不味く感じてしまった。

あとはシリウスの様子見と届け物。尻尾を振って出迎えてくれた黒犬に袋を咥えさせる。中身はチキンとパンケーキ。それにおそらく双子のウィーズリーが忍び込ませていたであろう百味ビーンズ。あたしは黒犬の頭を一度撫でてから、ホグワーツ城へと戻っていった。




石鹸味とレモン味については実体験。

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