リボーンの特典を得た男が間違って白兎に憑依した!? 作:□□さん
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中層で起こった
そこで俺はモンスターを使って匣アニマル達の調整を行っている。
「殺れ。」
俺の短くも分かりやすい命令に匣アニマルたちはモンスター達を蹂躙していく。
ナッツとベスターが魔石ごとモンスターを消し飛ばしたり、牛丼が雷の炎を帯びた状態での突進でブラックライノスの大群を轢き殺していくなど苦戦皆無でモンスターを蹂躙していく。
俺は朝市の露店で購入した紅茶とサンドイッチで胃の中を満たしながら匣アニマル達の蹂躙劇を見ているのだが、…暇だな。
そう思っていると、匣アニマル達がモンスターを全て片付けて戻ってきた。
「よくやった、よく休め。」
そう言って匣アニマル達を空間に戻すと、俺はサンドイッチの最後の一切れを食べ終えると地上にへと戻っていく。
地上に戻ってくると、早朝だった空が夕方の空にへと変わっていた。
それだけの長時間ダンジョンに潜っていたことを教えているかのように思えた。。
俺は夕日の日差しを受けながら魔石を換金しに行くのだった。
換金を済ませると、俺は西のメインストリートにある酒場【豊饒の女主人】にへと向かうのだった。
西のメインストリートに入ると、ダンジョン帰りの冒険者やサポーターが眼に入ってくる。
そして、その中を歩いていくと、見えてくるのが目的地である豊饒の女主人だ。
扉を開けると、ある一団が目に入って来た。
それはオラリオ二大派閥の一角・【ロキ・ファミリア】である。
やべぇな、俺はベートを挑発してあるからな、どんな因縁吹っかけてくるかわかんねぇぞ。
そう思っていると、一人見覚えのある銀髪の女性給仕が近づいてくる。
「いらっしゃいませ、ベルさん。もうずっと待ってたんですよ‼」
そう言って頬を膨らませるのは、早朝ダンジョンに向かう途中に出会ったこの店の給仕のシル・フローヴァ。
「悪いな、今の今までダンジョンに潜ってたもんだからよ。」
「そうだったんですか、それじゃあお腹ペコペコなんですね?満足のいくまで食べて飲んでくださいね、私のお給金のためにも。」
「はいはい。」
「何ですか、その反応⁉」
「シル、いつまでも喋ってないで働きな‼」
俺の反応に対して頬を膨らませるシルだったが、ミアさんの怒声を受けて俺を席に案内をする。
その途中、シルがベルさんのせいですよ、と言ってくるが気にしない。
席に着くと、さっそく俺がメニューを見ると、そこにはステーキやパスタなどのメニューがあって中でも酒の種類が多いようだ。
「それじゃあ、ステーキとパスタを一つずつとドワーフの火酒を一本を頼む。」
俺がそう言うと、シルは戸惑った顔をしている。
「ベルさん、ドワーフの火酒を飲まれるんですか?」
「あぁ、何か不味い事でもあるのか?」
シルの問いかけに対して俺はそう問い返す。
「いえ、何でもないですよ。」
問題ないと言いながら笑みを浮かべた後、注文を厨房にへと伝えに行くのだった。
「(賑やかだな、結構好きな雰囲気だ。)」
俺が注文を終えてすぐにドワーフの火酒が小さめのグラスと共に運ばれてきたので小さめのグラスに注ぎ、煽ると喉が焼けるような感覚が起こる。
「なるほど、火酒と言うだけに辛口の酒だったのか。」
俺はそう言いながらグラスに残った火酒を一気に飲み干すと、次の火酒を注ぐ。
すると、俺の隣に誰かがやってくる。
「また会ったね、ベル。」
その人物はダンジョン5階層で出会った【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタインだった。
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