リボーンの特典を得た男が間違って白兎に憑依した!?   作:□□さん

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前回の五話目と六話目の中途半端な投稿、申し訳ありません。

今回から区切りをつけながら書いていこうと思います。


銀髪の給仕と下層への進行

カス共をカッ消した俺は本拠(ホーム)に帰ってくると、ヘスティア様が出迎えてくれる。

 

「おかえり、ベル君‼」

 

「ただいま、ヘスティア様。」

 

俺とヘスティア様は互いに挨拶をし終えると、晩御飯としてじゃが丸くんを食べ始める。

 

「ヘスティア様、明日もダンジョンに行くんだけど帰りが遅くなりそうだから俺の分の夕飯は無くていい。」

 

「そうなのかい、分かったよ。でも、無茶だけは止してくれよ、君は僕のたった一人の眷属(ファミリア)なんだからね。」

 

「分かってるって。」

 

そう軽く話しながらじゃが丸くんを食べていくのだった。

 

 

 

 

早朝、目が覚めた俺はヘスティア様に行ってきますという置手紙を残し、朝食にじゃが丸くんを三個ほど紙袋に入れてダンジョンに向かう。

 

「あの…、コレ落としましたよ?」

 

その途中、歩いている俺の後ろから誰かが声をかけてくる。

 

俺が後ろを振り向くと、そこには手の上に豆玉サイズの魔石を乗せた銀髪ツインテールの女の子がいた。

 

この女の子の名前はシル・フローヴァ、豊饒の女主人で働くヒューマンだったな。

 

「サンキュー、えっと名前は?」

 

俺はシルの手の上の魔石を取り、礼を言いながら名前を問いかける。

 

「私の名前はシル・フローヴァといいます、そこの【豊饒の女主人】という酒場で働いているんです。」

 

「俺はベル・クラネル、ヘスティア・ファミリアの冒険者だ。」

 

俺とシルは互いに自己紹介をした後、シルの指さす場所には【豊饒の女主人】があった。

 

「礼の代わりに飯を食いに来いってことね。」

 

「⁉ どうしてわかったんですか?」

 

俺の言葉にシルは驚き、その分かった理由を聞いてくる。

 

「簡単な事だ、言葉より目に見える礼の方が良いだろう?」

 

俺がそう言うと、シルはほほをぷっくりと膨らませてこう言ってくる。

 

「確かにそうですけど、もう知りません。」

 

ぷいっと顔を逸らすシルに対して俺はこう言った。

 

「それじゃあダンジョンの帰りに食べにくるよ。」

 

「はい、お待ちしていますね‼ベルさん、いってらっしゃい‼」

 

「行ってきます。」

 

俺がそう言ってからダンジョンに向かうと、シルは満面の笑みでそう言って送り出してくれた。

 

ダンジョンに入ると、俺は敏捷のスキルと最大限に発揮して移動を開始する。

 

俺の前に現れる上層のモンスター達は有幻覚で作った剣で肉を抉る形で振るい、露わになった魔石を採取する方法で攻略をしていく。

 

そうして移動すること15階層。

 

だが、それにも飽きた俺は走るのをやめて歩き始めた。

 

その時、ある一団が俺の隣を勢いよく通り過ぎた。

 

そんな事に気をやる事も無く俺は先に進もうとした時、目の前に大量のミノタウロス、アルミラージュ、ヘルハウンドが数百もの群れを成して迫ってきていた。

 

怪物贈呈(パス・パレード)

 

その光景を目にした俺は笑いながらこう言った。

 

「せいぜい俺を楽しませろよ、怪物(カス)共」

 

俺はそう言った後、有幻覚の剣を豪快に振るいながら特攻を仕掛ける。

 

鮫特攻(スコントロ・ディ・スクアーロ)

 

繊細さは皆無に等しい豪快にして凶暴な剣技は目の前にあるモノを猛進しながら斬り刻んでいく。

 

それが止まる頃には目の前にいたモンスター達は全て根絶やされている。

 

「中層もこの程度か、カスだな。」

 

俺は倒したモンスターの魔石やドロップアイテムを全て回収すると、さらに下にへと降りて行った。

 

手応え皆無のモンスターに苛立ちを隠せなくなった俺は溜息交じりにこう言った。

 

「ハァ、退屈だ。」

 

そう声を零した後、俺は更に下層にへと向かった。




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