リボーンの特典を得た男が間違って白兎に憑依した!? 作:□□さん
ですので、修正を加えた第五話を投稿させていただきます。
本当に申し訳ございません。
「お前、誰だ?」
初めて会う事になっているアイズ・ヴァレンシュタインにそう言うと、こう言ってきた。
「私はアイズ・ヴァレンシュタイン、君の名前はなんていうの?」
「俺の名前はベル・クラネルだ。」
そう、と言って互いに口を閉ざしてしまう。
すると、そこへ灰色の髪に琥珀色の眼をした
「アイズ、ミノタウロスを始末したんならさっさと戻るぞ!!」
そう言ってくる狼人の名前はベート・ローガ、【ロキ・ファミリア】の幹部でありlevel5の第一級冒険者、二つ名は【
「ベートさん。」
そう言いながらアイズはベートの方に振り向くと、俺の姿がベートの目に留まる。
「ん、おいアイズ、なんだその雑魚は?」
そう言ってくるベートに対して俺はこう言った。
「るせぇぞ、カス牛を上層まで逃がした奴に雑魚呼ばわりされる覚えはねぇ。」
俺の言葉に呆気にとられるも早々に意識を取り戻し、ベートがこう言ってくる。
「おい、今なんつったテメェ…!!」
その言葉は低くドスの効いた声だが、恐怖など抱く事もなかった。
「聞こえてなかったのか。しょうがねぇからもう一度言ってやる、テメェらが油断しているからカス牛が上層までやって来たんだろうが。」
俺がその言葉を言い切った瞬間、長い脚が俺の横顔にへと飛んできた。
「ベートさん!?」
アイズがベートの行動に驚きの声を上げる。
が、俺はそれを片手で受け止める。
「「!!?」」
目の前で起こったことにベートとアイスが目を見開いている。
それもそうだろう、冒険者の中でもlevel5といえばオラリオが誇るトップクラスの実力者、その実力者の蹴りを片手で防げるなど同等、それ以上の実力者だけしかいない。
「テメェ、いったい何モンだ?」
先ほどよりも冷静になったベートはそう問いかけてくる。
それに対して俺はこう言った。
「今日オラリオに来たばかりの新米の冒険者だ。」
それを聞いた二人は目を見開き、こう言ってくる。
「level1の奴が俺の蹴りが止められるわけがねぇだろうが!!」
「どうやってベートさんの蹴りを止めたの?」
ベートは怒りが入り混じった声で、アイズは純粋な疑問の声でそう言ってくる。
「簡単な話だ、俺がそいつより上だってことだ。」
俺はベートを指さしながらそう言い切った。
それに対してベートはこう言ってくる。
「だったら、テメェのレベルはいくらなんだよ。」
そう言って睨み付けてくるベートとじっと見つめてくるアイズに向かって自分の今のlevelを答えた。
「俺のlevelは9だ。」
そう言うと、二人は目をギョッとさせながらこう言ってくる。
「ありえねぇ、テメェ何をしてそんなにも上がりやがった…。」
「どうやったらそんなに早く強くなれるの?」
そう言ってくる二人に対して俺はこう言った。
「それくらいテメェで考えたらどうだ?じゃあな。」
俺は二人に背を向けてきた道を戻り、ダンジョンの外にへと出るのであった。
アイズside
私は驚きを隠せなかった、ベルが私よりも強さの高みにいることに。
どうしたらベルの様に強くなれるの?
「それくらいテメェで考えたらどうだ?じゃあな。」
知りたい、どうしても…。
そう思いながらベルを引き留めようと歩き出そうとした時、ベートさんが肩を掴んでこう言ってくる。
「今は遠征の帰りだ、フィン達と合流するぞ。」
その言葉に対して私は反論できずにベートさんと共にファミリアの仲間と合流するために移動する。
ダンジョンから出ると、俺は換金所に向かう事にした。
確か、そのファミリアってリリルカ・アーデって
そう考えながら俺は空いている換金所の窓口に行き、換金を頼む。
数十分後、俺の持ってきた量の魔石に見合った金が置かれ、それを受け取ると換金所のスタッフがこう言ってくる。
「今度から上級冒険者が使う換金窓口で換金してくれ、でないと君の持ってくる量はこっちでは捌き切れない。」
その言葉に俺は苦笑をしながら分かりました、と言って換金所から出ていくのだった。
俺はバベルを出て人気の無い路地に入っていく、理由は俺の事を追ってきている連中がいるからだ。
路地を進んでいくと、丁度いい具合に暴れられる広場的な場所に出た俺はこう言った。
「さっさと出て来いよ、バベルからついてきてるのは分かってんだ。」
俺が声を荒げながらそう言うと、周囲の物陰から数十人の男が現れた。
「へへっ、俺達に気付いてるとは中々感が鋭いじゃねぇか、坊主。」
そう言ってくるのはでっぷりと太った男(デブカス)、それに対して俺はこう言った。
「るせぇ、カスが。」
俺はそう言った瞬間、詠唱に入った。
『開け 死炎の門 彼の求めるものは愛する者を守護し、あらゆる悪を破壊し、希望を照らす者の想いを汲み力を与えよ』
『
魔法の詠唱に入った俺の姿を見て、男共は慌てだす。
「落ち着け、恐らくあの魔法の類は自分の強化するだけだ。」
が、デブカスは落ち着いた声でこう言って男共を冷静さを取り戻させる。
やはりカスだな、俺の魔法はそんなチャチなもんじゃねぇ。
「そうだったのか、驚かせやがって…。クソガキが!!」
冷静になった男の一人が剣を片手に俺に襲い掛かってくるが、剣が俺の身体に触れることはない。
何故なら、その剣を持った男は石化したからだ。
目の前で起こったことにデブカスを含む男共はどよめいた。
「どうしたカス共、さっきまでの威勢はどうした?」
俺はデブカス共に向かってそう言うと、デブカス共の顔は恐怖の感情に支配された顔になっていた。
「フン、所詮は数に頼っているだけのカス共か。」
俺は嘲笑を含んだ言葉を吐き、隣にいる生物にこう告げた。
「ベスター、このカス共をカッ消せ。」
そう、さっきの男を石化させたのはこのベスターである。
俺は『死炎の空間』から大空の新ヴァリアーリングを取り出し、ベスターを呼び出したのだ。
俺の命令にベスターは唸り声を上げながら俺の前に立ち、咆哮をカス共に向かって放つ。
『
ベスターの咆哮を受けたカス共は全員石化をしたのち、粉々に砕け散り砂と化した。
「俺に盾突くからそうなんだよ、カス共。」
そう言い残した後、俺は
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