リボーンの特典を得た男が間違って白兎に憑依した!? 作:□□さん
徹夜で執筆していたら出来上がったので投稿しました。
「な、なんだいこれはー⁉」
俺の【ステイタス】を見たヘスティア様はいきなり大声を上げて叫んだ。
「どうしたんだ、ヘスティア様?」
俺が声をかけると、ヘスティア様はこう言ってくる。
「君の【ステイタス】なんだけど、見てくれ。」
ヘスティア様はそう言って用意していた用紙に俺の【ステイタス】を
ベル・クラネル
level9
力:A896 耐久:B753 器用:A889 敏捷:S1039 魔力:A827
剣士A 耐異常F 拳打E 魔防F 覚悟S 超直感S
《魔法》
【
・空間魔法
・リング、匣兵器、ボンゴレギア、武器各種を保管・使用できる。
・他にもヴァリスや魔石、ドロップアイテムも保管出来る。
・入れた時点で時間が固定されるため、腐敗などの心配もない。
・詠唱式『開け 死炎の門 彼の求めるものは愛する者を守護し、あらゆる悪を破壊し、希望を照らす者の想いを汲み力を与えよ』
《スキル》
【
・早熟する
・懸想が続く限り効果持続
・懸想の丈により効果向上
【
・大空七属性、大地七属性、憤怒、夜の炎をすべて純度100%で発動できる。
・使用する炎は選択可能・複合可能
・覚悟の強さで死ぬ気の零地点突破、
【
・一の道:地獄道…相手に幻を見せ、永遠の悪夢により精神を破壊する
・二の道:餓鬼道…他人の技術を奪う
・三の道:畜生道…相手を死に至らしめるモンスターの召喚
・四の道:修羅道…眼から
・五の道:人間道…身体に黒い闘気を帯び格闘スキルの超強化
・六の道:天界道…相手を
なんだコレ…?
自分自身が見てもこの【ステイタス】は異常とも思えるだろう。
本来【ステイタス】の始まりはlevel1のはずなのに、俺の最初のlevelが9と言うのは異常としか言いようがない。
これも特典の影響なのだろう、それが【ステイタス】にも出ている。
そう思いながら見ていると、ヘスティア様がこう言ってくる。
「ベル君、君のステイタスなんだけどこれはどういう事なんだい?」
怪訝な顔をしながら聞いてくるヘスティア様に対して俺は真実を話すことにした。
「ヘスティア様、実は…。」
俺は全てを話した。
それを聞いたヘスティア様は口を開き、こう言ってくる。
「君が何者であろうともボクにとっては最初に出会えた最高の
そう言って向けてくれる微笑みに俺は感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。
「ヘスティア様、俺頑張ります‼」
俺はそう言った後、ギルドに申請をするために書店を出ていく。
書店に残ったヘスティアは自分の眷属となった少年を見守りながらこう呟いた。
「頑張ってね、ベル君。」
その声音と瞳は穏やかで子供の旅立ちを見守る母親のようであった。
ギルドに着くと、俺は真っ先にエイナの元にへと向かった。
「エイナ、ファミリアに入ったから登録を頼む。」
俺がそう言うと、エイナは笑顔でこう言ってくる。
「それじゃあ、所属するファミリアの名前を書いて。」
そう言われて出された紙に俺は【ヘスティア・ファミリア】と書いた。
「【ヘスティア・ファミリア】…、聞いた事のないファミリアだね。」
「さっき出来たばかりだからな。」
エイナの疑問に俺はそう言った。
「そうなんだ。それじゃあ【ステイタス】は…。何よこれー‼」
エイナはついさっき更新したばかりの俺の【ステイタス】(levelのみ)を記録した紙に目を向けて声を荒げた。
やっぱり、俺の【ステイタス】を見ればこうなるよな…。
「ベ、ベベベベベベベル君、この【ステイタス】本当なの⁉」
動揺を隠しきれずに声を上ずらせてそう言ってくるエイナに対して俺はこう言った。
「
「…。」
「お、おい、エイナ⁉」
俺が【ステイタス】での問いかけにはっきりと言い切ると、エイナは白目をむいて微動だにしなくなった。
数時間後、エイナが意識を取り戻して俺にこう言ってくる。
「ベル君、
「分かった。」
エイナが持ってきた紙に成し遂げた偉業を書いていき、書き終わるとエイナに渡した。
「『人間の限界を超える修行をしていたから』に『恩恵無しでモンスターを倒していたから』って…。普通は出来ることじゃないんだよ…。」
そう言いながら俺に視線を向けてくるエイナの眼は疲れ切っていた。
「すまないな、迷惑をかけてしまって。今度、何かお礼をさせてくれ。」
「うん、今回はそれでいいよ。」
俺は謝罪をすると共にお詫びをするという約束を取り付けた。
そんなやり取りを終えると、俺は立ち上がりながらこう言った。
「それじゃあ、俺はこれからダンジョンに潜ろうと思っているからもう行くぜ。」
俺がそう言うと、エイナはこう言ってくる。
「ちょっと待って、ベル君武器も防具も持たないでどうやってダンジョンに潜るつもりなの⁉」
そう言ってくるエイナに対して俺は手をヒラヒラと振りながらこう言った。
「まさか、今から
「そうだよね、良かった。君の場合、levelが高いからこのまま行くって言いそうだから。」
「流石に俺でもそれはねぇよ。」
そう話した後、俺はギルドを出るとそこにはヘスティア様が立っていた。
「ベル君が飛び出して行っちゃうから、
「そうだったのか、申し訳ない。」
ヘスティア様の言葉に俺は頭を下げてそう言った。
「じゃあ、ベル君行こうか、僕らのホームに!」
「おう‼」
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