リボーンの特典を得た男が間違って白兎に憑依した!?   作:□□さん

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今回はタイトル通りです。




冒険者登録、ヘスティア・ファミリア入団

俺は魔方陣によって転生することが出来た、いやこれについては憑依と言うべきなのだろう。

 

何故なら俺はこの世界の主人公である『ベル・クラネル』になってしまっているからだ。

 

「どういうことだ、あの野郎は転生とかって言ってたハズだよなぁ…。それがなんで憑依になってんだぁ‼」

 

俺は人気のない路地で今の状況について叫んだ。

 

叫んだ後、冷静になった俺は自分の格好を確認していく。

 

その格好はベル・クラネルがオラリオでファミリアを探していたころの姿と同じだった。

 

「つまり、俺はオラリオに着いたばかりのベル・クラネルに憑依したって事か。」

 

確認を終えると、俺はポケットに入れていた手紙を取り出して読み始めた。

 

手紙の差出人は俺を憑依させた男だ。

 

{どうも、主人公に憑依した気分はいかがですか?

まぁ、悪いようになる事もないですよね。

特典についてなんですが…。

死ぬ気の炎はあなたが使用したい属性を選択すると、その属性の波動に変わります。複数の炎を同時に使う事も出来ます。憤怒の炎と夜の炎はリングが無しでも使用できます。

リング・匣兵器・ボンゴレギア・武器各種は魔法によって別空間に管理されているので好きな時に取り出せますし、盗難の心配はありません。万が一、盗まれたとしても居場所を知らせる機能が付いています。

ですが、この魔法を使用するにはどこかのファミリアに所属しなければなりません。改宗(コンバージョン)する際にも恩恵(ファルナ)が切れているときは使用できません。

超直感と六道輪廻とボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)は既に発現していますが、六道輪廻は能力を使わない時は普通の眼に見えます。

戦闘能力と剣技と幻術の力量も既に適応させていますのでご安心を。

では、新たな人生を楽しんでください。

PS.転生じゃなくて憑依になってのは私が魔法陣を間違ったからです。ごめんね☆}

 

手紙を読み終えると、俺はこう呟いた。

 

「最後の方の文面がウゼェ。」

 

そう呟きながら俺は手紙を憤怒の炎で一瞬にして燃えカスにし、ため息を吐いた。

 

「とりあえずはギルドに行くとするか。」

 

そう言って俺はオラリオの中にへと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギルドに着くと、俺は早速冒険者登録をするために受付にへと向かった。

 

「すまない、冒険者登録をしに来たんだが…。」

 

俺がそう言うと、受付の女性がこう言って来る。

 

「冒険者登録ですね、分かりました。では、こちらの登録用紙に名前・年齢などをお書き願います。」

 

そう言って女性は一枚の紙を取り出し、俺は紙を欄を埋めていった。

 

俺はその女性の顔には見覚えがあった、名前はエイナ・チュール、ギルドに所属するハーフエルフでありベル・クラネルのアドバイザーだ。

 

全て書き終えると、その紙をエイナに渡した。

 

「ベル・クラネル氏ですね、これで登録を完了とさせていただきます。新規の冒険者登録をされた方には簡単な講義を受けていただきますのでしばらくあちらの待合室にてお待ちください。」

 

「分かった、えっとあんたは…。」

 

俺はエイナの言葉に同意をし、情報で知ってはいても実際は初対面なため名前を聞こうとする。

 

「これは失礼をしました、私はエイナ・チュールと申します。これから君の専属アドバイザーを務めさせていただきます。」

 

「そうか、これからよろしく頼むエイナ。」

 

エイナの自己紹介の後、俺はそう言った。

 

「これからよろしくね、ベル君。」

 

この後、冒険者登録を終えて講義も終えた俺は『神の恩恵(ファルナ)』を得るためにヘスティアのいるじゃが丸くん売り場にへと向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

エイナSIDE

 

私の名前はエイナ・チュール、ギルドの受付兼アドバイザーをしております。

 

今日は新しく冒険者登録に来た男の子がいました、容姿が白髪赤目で兎を彷彿させるとても冒険者に向いていなさそうな大人しそうな子でした。

 

名前はベル・クラネル、彼と話をしてみても冒険者には向いていないと感じましたが…。

 

でも、不思議と不安になりませんでした。

 

こんな事は初めてだったけど、講義ではアドバイザーとして強く念を押していた。

 

"冒険者は冒険をしてはいけない"

 

この言葉の意味は安全第一の意味を込めて冒険者に伝えている事を講義の最後にベル君にも伝えた。

 

それじゃ意味がないな、と言ってくる彼の言葉が軽く聞こえてしまった。

 

講義を終えたベル君はギルドを出て、自分の所属するファミリアを探しに行った。

 

ベル君、無茶しちゃダメだよ。

 

 

 

 

俺はじゃが丸くん売り場に行くと、そこには漆黒の髪に青い目をした女神がいた。

 

女神の名前はヘスティア、情報によるとベル・クラネルの所属するヘスティア・ファミリア主神である。

 

「いらっしゃいませー、どれにしますか?」

 

俺が店の前に行くと、客と思い声をかけてくる。

 

「…神様だよな?」

 

俺がそう言うと、ヘスティア様がこう言ってくる。

 

「うん、僕はヘスティア、君の言う通り女神だよ。」

 

「俺をあなたのファミリアに加えてほしい。」

 

俺の言葉を聞いて、ヘスティア様は目を見開きながらこう言って来る。

 

「ほ、本当かい⁉」

 

「あぁ、本当だ。」

 

俺に確認をとると、ヘスティア様は両手を上げて喜んでいる。

 

「じ、じゃあバイトが終わるまで待ってもらえるかい?」

 

「良いぜ、【ファミリア】に入れてくれるならいくらでも待つぜ。」

 

あれから一時間後、俺とヘスティアは様とある書店に入っていく。

 

店内には老齢のヒューマンがいて、ヘスティア様は二階の書庫を借りるというと老人は同意をする。

 

どうやら、ここの店主とは顔馴染のようだ。

 

書庫に入ると、ヘスティア様がこう言ってくる。

 

「さぁ、服を脱いでここに座ってくれ。」

 

「分かった。」

 

ヘスティア様の言葉に俺は素直に従って上着を脱いだ。

 

「それじゃあ、これから君に僕の『恩恵』を刻むよ‼」

 

ヘスティア様はそう言って嬉しそうな声音で『神の恩恵(ファルナ)』を刻んでいく。

 

「ベル君はどうして冒険者にどうしてなりたいと思ったんだい?」

 

その最中にヘスティア様が俺が冒険者になりたい理由を問いかけてくる。

 

俺は転生するはずだったのに憑依をしてしまったが、ベル・クラネルの目的を自分の意志でこう言った。

 

「俺は運命の出会いって言うのを求めてやってきたんだ。」

 

俺がそう言うと、ヘスティア様はこう言ってくる。

 

「出会いって…、そんな事の為に君は冒険者になるのかい?」

 

「出会いは偉大なんだぜ、男の浪漫なんだからな。俺を育ててくれたおじいちゃんも『ハーレムは至高』だと言ってたし。」

 

「それ、君は育て親を間違えてるよ。」

 

そう話しているうちに、ヘスティア様は俺の背中に『神の恩恵(ファルナ)』を刻み終えた。

 

神聖文字(ヒエログリフ)】の羅列が思わせるは一冊の本。

 

その本が綴るのは死ぬ気の炎を宿した異端の少年の物語、【眷属の物語(ファミリア・ミィス)

 

「さぁ、ベル君、ここからボク達の【ファミリア】の始まりだ‼」

 

「おう‼」




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