Fate パラレルクロニクル   作:柊彩

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前回日本号の名前だけあげたので今回は具体的にどんな宝具なのか少し明かしますよー
あとついにあの人も出てきます!誰でしょうね?w


乱入

第十二章 日本号

ランサーが宝具を出すがランスロットには大した変化は見られない。

バーサーカーだからかも知れないがそれでも宝具、日本号から溢れる魔力を見れば命の危険ぐらい察知出来るだろう。

それほどまでに日本号からは畏怖ともとれる感じを与えさせた。

「Aaaaa!! 」

詩音が初めてみる宝具に気をとられていると突然ランスロットが棒を持ってランサーに攻撃を仕掛けた。

が、ランサーは受け身の姿勢をとろうとしない。ランスロットが持つのは確かにそこらに転がっていた棒ではあるが「騎士は徒手にて死なず(ナイトオブオーナー)」によって強化されており、十分に凶器たり得る。

その凶器がランサーに降りおろされる。刹那、ボキッ、と鈍い音がする。ただし。それはランサーの体から出たものではない。強化されたはずの棒が日本号の柄で折られた音だった。

これだけなら先ほどからずっと二人がしてきたことだろう。

だが、この動きは今までのとは一線を画していた。

それは、ランサーが対処したと言うより、槍自体がランサーに降りかかった火の粉を払ったと言う表現があう気がする。

「…なぁ。お前、天下三名槍って知ってるか?この日本号、蜻蛉切、御手杵の三つの名槍なんだけどな。その一つ、蜻蛉切の使い手の本田忠勝ってやつは戦場で生涯無傷だったって逸話があるんだわ。それって何でだか分かるか?」

ランサーは何事もないように話すが、現段階でもランスロットは何度もランサーを攻撃しており、その度に日本号で弾かれていた。

「…どんな名槍でも使い手が死んだらただの棒切れになっちまうだろ?だからさっきいった三名槍つうのは使い手を死なさないってのがあるんだわ。まあつまりなにが言いたいのかって言うと、、」

ランサーは憐れむような眼差しをランスロットに向け、

「てめえの勝ちの目なんざハナからねえってことだ!」

口調が荒々しくなったと思った瞬間、ランサーがランスロットに向け槍をふる。二人の距離は日本号の間合いの外だったがそのひとふりはランスロットの体を吹き飛ばした。

さらにランサーがランスロットの方に突きをするとランスロットは再び吹き飛ばされた。

「…ふん、味気ない」

もはやこれは戦いではなかった。

 

 

 

 

 

第十三章 乱入者?闖入者?

「マスター、無力化するにしてももう少しした方がいいよな?」

ランサーの眼には先ほどまでの戦いに飢えた獣のそれではなく、全てを達観した仙人の眼のようであった。

「…そうだな。バーサーカーだからもう少ししてないともしかしたら意外なところでやられるかもしれない。」

ランサーはランスロットに近づいていく。これは戦いではない。敗者に無駄な抵抗をさせないための鎮圧だった。だが、、

「おい!マスター!なんかでっかい魔力持ったやつが近づいて来るぞ!」

詩音はそんなライダーの声に戸惑った。

「…このタイミングで襲撃!?いや、それならさっき潰していたはず。なら、別のやつか?くそっ、バーサーカー無力化まであと一歩だったのに!」

と、そこまで考えて、ふと気づいた。

(無力化は見方によっちゃ止めを指そうとしていることに見える。ましてここには最初は第四次のランサー、ディルムッド・オディナがいたはずだ。あいつらがディルムッドを捕らえたとしてもここにいたことはわかってる。そして止めを指そうとするタイミング…)

詩音の頭のなかに一つの仮説が思い浮かぶ。

さらにライダーの示した方角からは

「おおおららららい!」

と、特徴的な雄叫びが聞こえた。仮説は事実に代わる。

「ライダー!あいつは第四次のライダーだ!ジャリオットに気を付けろ!最悪結界を解いても構わない!」

詩音が最後まで告げかけたところで、ジャリオットが路地裏に突っ込んできた。

「両者ともそこまでだ!争いをやめい!」

ジャリオットから一人の大男が現れた。赤いマントのようなものをまとい、豪快と言うのを絵にかいたような男だった。

「おい!ライダー!なにやってんだよ!今日は静観が目的だったはずだ!」

もう一人、ジャリオットから出てきた。先ほどの男とは対照的にしんなりとした感じの少年だった。

「そうは言っても突然ランサーは止まっておるし、ちょっと注意深く見ておったらいつのまにか戦いが始まっておるし仕方なかろう?それに片方死にそうだときた。古今東西の英雄だぞ?見ておかねば損であろう?」

…むちゃくちゃだな、と詩音は思う。こんなサーヴァントを従えたマスターはさぞ大変だろうと少し同情した。




というわけなので征服王の登場です。ここらへんはfgoでは書かれてなかったので今のところ矛盾はありません、はい。
あとは日本号でしょうか。能力で今明かせるのは三名槍にはついてくる使用者加護の能力でしょうか。
これは蜻蛉切の所有者の本田忠勝の逸話を作者なりに解釈しました。興味があるかたはwikipediaでw
これ、チートじゃね?と思うかもしれませんが、、宝具ってそんなもんですよね!?w
次はゼロの本編とも組み合わせてごちゃごちゃの展開にしていきます!乞うご期待です。

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