岸波白野の暗殺教室   作:ユイ85Y

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本当は戦闘終了まで行きたかったんですが、長くなりそうだったので分けました。
説明とかがちょいちょい挟まれてます。


15.魔術の時間

 

 ……私が肉体を持って目覚めてからリハビリに時間を費やし、ある程度動けるようになってから行った事は情報収集だ。それは即ち、自分が置かれている状況を調査・確認するためのもので……ムーンセルの事などを調べていたその中には、『私が保有している戦力』の確認もあった。その時は今までやっていた様な戦闘や、今現在取り掛かっている暗殺なんて事に関わるなんて予想はしていなかったし、この世界がある程度平和だという事はわかっていたのだが、これはもう自然と身についてしまった癖の様なものだ。備えあれば何とやらとはよく言うが、あの王様と行動するなら自分が彼の分まで備えなければならないのだから。

 

 私の死によって契約が切れている以上、ギルガメッシュの力は当てに出来ない。ならば自分の身は自分で守るしかないのだ。そして私が保有している戦力で一番使い慣れていて、かつ肉体が衰えていても確認できるものといえば、一つしかなかった。

 

 ―――それが、コードキャスト。

 

 月の聖杯戦争でマスター達が使用した、電脳空間における魔術だ。本来は凛が使っていた使い捨てだが強力な性能を持つものや、キアラが開発した万色悠滞のような特殊なものなどがあるのだが、私が基本的に使用していたのはそれ以外……礼装にデータとして付与されていたものだ。

 

 本来なら自分で術式(プログラム)を組んで発動させるコードキャストを装備するだけで使用可能にしてしまう数々の礼装は、戦い抜くために必要な魔術師の知識が何一つなかった自分にとって非常にありがたかった。今にして思えば、あれ等は私の様な実力で劣るマスター達でもそれなりに戦い抜けるようにという、ムーンセル側の支援だったのかもしれない。

 ともかく、時に購買で購入し時にアリーナや迷宮内で入手した数々の戦力は、月の表側と裏側で戦い抜くのに必要不可欠なものであった。電脳空間の魔術が現実世界でも使用できるのかという疑問もあったが、使えるかどうかを確かめておくのは必要な事だったのだ。

 

 

 調べた結果、一部効果が変わっていたものこそ存在したものの、使用する事自体は可能だった。何故電脳空間でもないのに使用できるのか? という疑問は残ったが、私は使い手であって専門家じゃない。気にはなるが、使えているのならそれで問題無いだろう。リスクがあるなら使用しなければいいだけだし……それに今回の様に、たとえリスクがあったとしても使用しなければならない事態が起きる事だってある。その辺りは気にしても仕方が無いというのが本音だ。

 

「――――――」

 

 自身の内側へと意識を集中させ、必要な物を選択する。イメージはPCのフォルダ整理。無数に並ぶフォルダの中から、状況に応じて選択した術式(プログラム)を起動させる。この世界の人達には到底理解できないであろうその工程を行えば、すぐにその結果が私の手の中に現れる。

 

 礼装の一つ、守り刀。

 その名前の通り、短くて鍔の無い日本刀のような外見をした礼装だ。

 

 込められたコードキャストは対スキルのスタン……相手の行動に割り込んでほんの少しの間だけではあるが、動きを止める効果のあるコードキャストだ。相手の抵抗力(レジスト)などが影響して時間にして一秒前後くらいの時間しか稼げないが、サーヴァント同士の戦闘ではその一瞬が勝敗を分ける事もあるので意外と馬鹿に出来ない。

 

 こんな風に、礼装は私の意識1つで手元へと呼び出す事が出来る。月では一度に使える礼装に制限を掛けられていたが、そういったものも別に存在していない。全ての礼装を常時装備しているようなものだ。

 更に同じ要領でアイテムも呼び出す事が出来るが、殆どのアイテムが使用できるかの確認をしておらず、未だ手つかずの状態だ。体力を回復するエーテルの結晶はどう効くのか不明過ぎて手を出せないし、治療薬は毒になってもいないので使う意味が無い。酒瓶は未成年だから飲むわけにはいかないし、リターンクリスタルなんかは何処に飛ばされるか分かったものではない。ロールケーキと麻婆豆腐は美味しかったけど。

 

「うぇっ!?」

 

「え……」

 

 位置関係で私の手の中に出現した武器が見えたらしい二人の驚いてる声が後方から聞こえてくる。後で色々聞かれるだろうけど、あんまり話したくないんだよなぁ。出来れば何も聞いてほしくないんだけどそれも難しそうだし、どうしたものか。

 まぁ後の事はその時になって考えればいい。今はこの状況を脱する事が最優先だ。

 

 ―――hack_skl(16)―――

 

 頭の中で込められたプログラムを唱える。それだけで、今私がいるこの世界に超常の現象が再現される。発動されたコードキャストは不可視の衝撃となって縛られた私の手から真横へと飛び―――

 

「へへ、それじゃ―――ングッ!?」

 

「……ッ」

 

 私に手を伸ばしていた不良の一人に直撃する。嫌らしい笑みを浮かべていたソイツは、一瞬だけ痺れる様な挙動の後、その場に崩れ落ちた。

 

「……は?」

 

 その光景を見た不良たち全員の動きが一時的に停止する。仲間の一人が訳も解からず倒れたのだ。理解が及ばない事態を目の当たりにして、処理が追い付いていないらしい。

 丁度良い。纏めて向かってこられても面倒なので、今の内に拘束を解いてしまおうと動き出す。

 

「んっ……しょ」

 

 手首だけで礼装を動かして、どうにか縄の表面に傷を入れる事が出来た。しかし切るまではいけなさそうだ。仕方ないので別の手段を取る事にする。守り刀の実体化を解除すると、握っていた柄の感覚がほどけるようにして消えた。そして別のコードキャストを発動する。

 

 ―――gain_str(16)―――

 

 礼装『錆び付いた古刀』のコードキャスト、込められた術式(プログラム)は筋力強化。サーヴァントに対して使用すれば、与えるダメージ量が上昇するコードキャストを自分に対して使用する。身体強化のコードキャスト全般が自分に対しても使用できるというのは便利だ。底上げが出来るというのは本当にありがたい。

 

「ふッ……!」

 

 そうして強化された筋力を駆使して、腕を左右へ思いっきり開こうと力を籠める。守り刀である程度傷を入れていたという事もあり、ほんの少しの抵抗の後、繊維を強引に引きちぎるような音と共に私の拘束はその役割を終えた。

 コードキャストに関しては頭の中で術式を起動させるだけで発動するので、礼装を実体化させなくても問題無く使用できる。これにより、装備制限が解除されているという、月で使用していたころとは比べ物にならない程の自由度が得られている訳だが……当然、良い事尽くめという訳ではない。

 

「――――ぐ」

 

 強引に縄を引きちぎった事による腕の痛みと同時に、脳に直接焼けた針を撃ち込まれる様な鋭い痛みが走る。さっき守り刀のコードキャストを発動した時にも起こった現象だ。

 

 コードキャストを使用すると、その瞬間だけ頭痛が起きる。一瞬で収まるようなものなので、後に影響が残るという類のものではない。しかしその一瞬は一切の思考が出来なくなる程の痛みが走るため、自然と動きは止まってしまう。

 戦闘という状況においてそれがどれほどの致命的な隙であるかはほかならぬ自分が良く知っている。サーヴァント同士の戦闘ではそんな事で勝敗が決してしまう事もあるからだ。余程の手練れでなければ人間同士の戦闘でそんな事は起きないが、それでも敵を前に無防備な姿を晒す事になる。

 

「な……」

 

「……嘘だろオイ」

 

 幸いにして今回生じたその隙は、彼方(あちら)から見れば素手でロープを引きちぎったという異常な光景に相手が固まってしまったために、突かれる事無くやり過ごす事が出来た。

 しかし次はそうはいかないだろう。今この瞬間を以て彼らの頭には「この女は危険だ(ヤバい)」という情報が刷り込まれたはずである。次に隙を見せれば、この機を逃すまいと畳みかけてくるに違いない。コードキャストを使うならば、使い所を見極めなければ。

 

「とっ、取り押さえろ!」

 

 いち早く我に返ったらしいリーダー格の男が指示を出した。それに従って周囲の奴らが動き出す。空っぽになった頭に命令が叩き込まれた事で動けるようになったのだろう。その動きは狼狽えながらもという言葉がよく似合う程にたどたどしい。

 そして、そんな隙だらけの相手を狙わない道理は無い。こちらに手を伸ばして駆け寄ってくる男の懐へと潜り込み、無防備な身体へ向けて―――

 

「ふッ――――!」

 

「ガ―――」

 

 ―――渾身の縦拳……衝捶を叩き込んだ。

 

 

 

   ◆

 

 

 

 

 八極拳の技の一つ、衝捶。

 これは月の裏側で言峰に教わったものの一つだ。

 

 当時はまだレオが生徒会にいた頃で、私もギルガメッシュの扱いに苦労していた頃だった。そこで購買でよく楽しそうに……いや、愉しそうに話している言峰神父なら、何かギルガメッシュの良い扱い方を知っているのでは? と考えて、彼にそれとなく聞いてみたのだ。

 

『ふむ……残念ながら、あの英雄王の上手い手綱の執り方に心当たりは無いな。私は単に、波長が合うというだけの事だ』

 

 そう告げられた言葉に肩を落とした私だったが、そんな私に言峰は言葉を続けた。

 

『そうだな……では、どうしても言う事を聞かせたいのならば、いっそ殴ってでも従わせるというのはどうだ?』

 

『は?』

 

『本来マスターは令呪を以てサーヴァントを従わせることが出来る。が、君はその令呪を契約の際に使い切ってしまったのだろう? ならば手段を他のものに頼るしかない。

 そして最も余計な手間が少ないのは、実力行使だと思うのだが、どうかね?』

 

 どうかね、と言われましても。

 契約を切る自由こそ与えられているが、殺されないと決まっている訳じゃない。一発でも殴れば代償として私の首が飛ぶ。だからそんな事は出来ない。

 割とすんなり予想できたその未来に戦慄し、その光景を言峰に説明した。

 

『なるほど。確かにその通りではある。……が、それはそれとして。君が力を付ける事は必要だと思うが』

 

 何でさ。

 そう思ったのが顔に出たのだろう。言峰が言葉を続ける。

 

『何、簡単な事だ。戦力は多いに越したことはないだろう? 何せ未だどう転ぶか分からない事態の真っただ中だ。であれば、不測の事態に備えてサーヴァント無しでもある程度戦闘が可能な方がいいだろう』

 

 そう言われれば、確かにと頷かざるを得なかった。

 戦力は多いに越したことはない。ギルガメッシュがあまりにも規格外すぎてそこまで考えが及んでいなかったことを言外に指摘される。

 コードキャスト以外にも戦える方法があるのなら、習得しておく事は何かの役には必ず立つはずだ。

 

『――――よし。ならば私が君を鍛えよう。私の(オリジナル)となった人物が極めた、人体破壊に特化した八極拳……余す所無く君に伝授しようではないか』

 

 ―――何故よりにもよって、そんな物騒なものを……。

 

 とはいえ、他に良案がある訳でも無い。よろしくお願いしますと頭を下げた。

 

『何、気にすることは無い。私もムーンセルの上級AIとして、聖杯戦争を正しい形に戻さねばならないからな。本来、特定のマスターに肩入れなどするべきではないが、事態が事態だ。喜んで協力させてもらおう』

 

『…………本音は?』

 

『正直店員業務にも飽きが出て来たところでな。だがサボる訳にもいかない。故に別の事をする大義名分が欲しかった』

 

『おいこら』

 

 

 

   ◆

 

 

 

 

 結局その後言峰神父直々に、彼が言う所の『人体破壊に特化した魔改造済み八極拳』を伝授された。理由に色々と言いたい事こそあったものの、概ね言ってる事は正論だったので大人しく生徒をしていた。

 ……そしたらそれを見ていたらしいギルガメッシュに何をしていると聞かれた際、最初の理由――殴ってでも言う事を聞かせようとしている――を教えたらしいのだ。おかげで私はギルガメッシュの殺気を浴びつつ、違うそういう事じゃないと真相を殺されないよう必死になって説明しなければならなくなった。

 

 当時はわからなかったが今ならハッキリと言える、言峰はそれを目当てに私に八極拳を教えたに違いない! だって私がこんな事になったと抗議した時「見逃すとは私とした事が何と惜しい事を……!」って割と本気で悔しがってたし!

 

 ……まぁ、結局ギルガメッシュが言う事を割と聞いてくれるようになった後も、何だかんだで八極拳は教わっていたんだけどね。それが今こうして役に立っているのだから、あの時言われた戦力が多いに越したことはないという言葉は正しかったんだと思う。

 

「……ふ」

 

 八極拳を習得するまでの経緯を思い返すと、こんな状況だというのに少しばかり心に余裕が生まれて来た。

 

 そうだ、何も恐れる事は無い。敵の数は多いが、多いだけだ。BBみたいに攻略の方法が手探りな訳じゃない、メルトリリスみたいに正攻法じゃ勝てないという訳でも無い。私の攻撃はちゃんと届く。少しばかり数の上で不利なだけ。

 

 そしてこの程度の不利を覆せないで、何がギルガメッシュのマスターか。

 

「グァッ!?」

 

 衝捶を食らって硬直していた男をそのまま突き飛ばす。受け身も取れてないし、痛みで暫くは動けないだろう。

 色々と技は教わったが、私と言峰では体格もパワーもまるで違う。それにこういった技は、どうしたって実戦での経験が必要になってくる。同じ技を使ったからといって、同じように立ち回れるとは限らないのだ。

 しかし問題は無い。足りないパワーはコードキャストで補えるし、小さい体躯は懐に潜り込みやすい。自分が戦った訳ではないが、戦闘経験だって誰よりも豊富な自信がある。

 

「こっのガキィ―――」

 

「っざけんなッ!!」

 

 仲間が撃退されたのを見て激情に駆られたのか、腕を振りかぶって二人の男が向かって来る。意図したわけではないだろうが、挟み撃ちの形になっていた。

 普通はこんな状況に陥ったら、先ず躱すか戦うか……戦うならどちらを先に排除するか、という選択を迫られる。そうして迷っている間に取り返しのつかない事になってやられるのだ。

 

「――――――」

 

 しかし今回に限って言えば、迷う必要は無い。避けた所で至近距離で二人を相手にしなければならないし、敵の距離・武装共に変わりはないので脅威度は同等だ。強いて言えば私の体勢に対してどう向かってきているかくらいだが、隙だらけで突進してくる人間相手にそんな事を考える必要は無い。選択は目についた方からの迎撃に決定した。

 

「フッ――――!」

 

 そうと決まれば態々待ってやる必要も無い。一歩踏み込んでがら空きの胴体に衝捶の一撃を叩き込み、返す刀で背後に迫っていた男を攻撃する。裏拳を打つ要領で体を開き撃ち込んだ開拳は肩口に直撃し、気絶とまでは行かないもののダメージを与えて突き飛ばす事には成功した。

 

「――ッ! お、お前等囲め! 数で押せ!!」

 

 再びリーダー格から指示が飛んだ。それに従って周囲の男たちが私を包囲するように動き出す。

 多対一の戦闘において、包囲するというのは一番簡単な数の利を活かす戦法だ。劣る個の力を数で埋める。自然界でもこの方法で狩りを行う動物は数多く存在する事から、これがどれだけ有用なのかは語らなくてもいいだろう。

 流石に私が戦えるとは言え、包囲されると少々面倒臭い。ギルや言峰なら問題無いのだろうが、私はそこまで人間を辞めてない。だから……囲まれる前に、先手を打つ。

 

「―――――へ?」

 

 男の一人が思わず上げた、間の抜けた声が耳に届く。まぁ、そんな声を上げるのも仕方ないだろう。何せ数歩分はあった筈の距離を、私がたった一歩で詰めたのだから。

 滑る様に移動する『活歩』の歩法。熟練の域になれば脚捌きも無くこれ以上の距離を詰めれるらしいが、私ではしっかりと足を動かして精々3~4歩分を詰めるのが限度だ。しかしそれで十分。呆気にとられた男はあまりにも無防備に佇んでいて、簡単に私の拳が突き刺さった。

 

 包囲網を形成された時、全方位に対応できないのに待ち構えるのは下策だ。だから一端に寄って戦うのが正解。そこを崩せば包囲を脱出できるし、戦うにしても四面楚歌にならない分いくらか戦いやすい。

 そこからやる事はさっきまでと何も変わらない。寄ってくる敵の動きを見切り、時に躱して時に流して、確実に一撃を叩き込んで戦闘不能に追い込んでいく。気絶までしなくても、痛みに悶え苦しんでいるのならある程度の時間は稼げる。

 

 拳。肘。脚。肩。掌底。コードキャストで強化された八極拳を振るう度に、濁音に満ちたノイズの様な断末魔を上げて男達が崩れ落ちていく。七人ほど無力化する頃には、自然と相手の腰が引けていた。屈強な仲間たちが成す術無く倒れていく光景に恐怖を覚えたのだろう。ならば……

 

 ――――仕掛けるか?

 

 恐怖で足がすくんだという事は、迷っているという証拠だ。戦うべきか、退くべきか。その逡巡している隙を突いて、彼らの背後にいるリーダー格……つまりは指揮系統を潰す。それだけで、彼らの天秤は撤退の方向に大きく傾く筈だ。

 

 ……そう思って、油断したのがいけなかったのだろうか。

 

「オラァ、そこまでだクソガキ!」

 

 リーダーを潰すべく動き出そうとした私に、敵が固まっている方向とは逆、背後から叫ぶような声が届いた。

 

「無双ゲーもそこまでにしとくんだな……コイツの命が惜しかったらなァ!」

 

「ヒッ……!」

 

 振り返ると、最初に衝捶を叩き込んだ不良が戦線に復帰してこちらを睨みつけていた。おまけにその手には遊びで持ち歩くには物騒過ぎる凶器(ナイフ)が握られており、その切っ先は……髪を掴んで無理矢理立たされた神崎さんの喉元を向いていた。




コードキャストが現実でも使用できる理由については、こじつけですが存在するので作中でいずれ明らかにします。多分二学期の頭くらいになると思いますが、もしかしたら前倒しにするか、活動報告でネタバレ注意で書くかします。

戦闘描写難しい……



もうすぐアガルタ、そして二周年と水着イベの時期ですね!
誰の水着が増えるのか楽しみすぎて今から迂闊にガチャを回せない……

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